恋心は玉の如き 第19話 あらすじ/ネタバレ

十一娘が目覚めると、徐令宜がすぐそばにいることに気づいた。彼女はそっと彼を押し退け、そっとベッドから降りようとした。しかし、徐令宜はいたずらっぽく彼女をからかい、服を着るのを手伝ってくれるように頼んだ。十一娘はそれを機に、鳳卿のことを尋ね、秦姨娘は婢女出身なので彼をうまく教育できないのではないかと心配し、二夫人は鳳卿を可愛がってはいるものの、謙哥の死の影響で彼を受け入れられないかもしれないと不安を口にした。

兄弟の確執

徐令寬の岳父である定南侯が鳳卿の件を知ると、徐令宜は徐令寬に定南侯府へ謝罪に行くように命じた。しかし、徐令寬は立ち向かう勇気がなく、兄弟喧嘩になってしまった。激怒した徐令宜は、徐令寬を軟禁して反省させることにした。十一娘はそれを知り、徐令宜に落ち着いて徐令寬と話し合うように説得した。最終的に、徐令宜は自分が厳しすぎたことに気づき、自ら定南侯府へ謝罪に行き、すべての責任を負うことにした。

仙綾閣

仙綾閣では、十一娘が刺繍娘に刺繍を教えていると、林世顯がわざわざ彼女に会いに来た。彼は琥珀に手膏を贈ったが、実際には本心はそこではなく、十一娘にも同じものを贈っていた。実は、林世顯は十一娘に恋心を抱いていたのだ。

策略

徐家の裏庭で、丹陽が散歩をしていると、喬蓮房はわざと鳳卿が徐令寬の私生子であることを彼女に告げた。喬蓮房は、西跨院の新たに修繕された階段を利用して、丹陽を転倒させ、十一娘に罪を着せようとしたのだ。しかし、十一娘が駆けつけ、鳳卿を救ったが、自身は転倒してしまった。

和解

徐令寬は定南侯に謝罪し、丹陽への誠意を表明し、丹陽が子供を産んだらすべてを告白することを約束した。定南侯は丹陽の面子を立て、徐令寬を許した。丹陽は十一娘に助けられたことに感謝し、十一娘の善意を理解した。彼女は今後、十一娘と親しくすることを決意し、徐令寬にも鳳卿を気遣うように促した。

鳳卿の世話

十一娘は二夫人に鳳卿の世話をする相談をしたが、二夫人は謙哥のことで断ってしまった。十一娘の説得を受け、二夫人は検討することにした。最終的に、徐令宜は十一娘に鳳卿の世話をすることを許可したが、鳳卿を十一娘の名義ではなく、元娘の侍女である佟姨娘の名義で登録することにした。これにより、鳳卿の世話をすることができ、十一娘が不利益を被ることもない。

第19話の感想

第19話は、様々な人間関係の複雑さと変化が描かれた、ドラマチックな展開の回でした。

兄弟の確執

徐令宜と徐令寬の兄弟喧嘩は、二人の性格の違いと立場が浮き彫りになっていました。徐令宜は責任感が強く、規律を重んじる人物ですが、その厳しさが時に周囲を傷つけてしまうこともあります。一方、徐令寬は温厚で人当たりが良いですが、優柔不断な面もあり、責任を負うことを避けてしまう傾向があります。兄弟喧嘩は、二人の性格の衝突だけでなく、徐家の家督争いという背景も絡んでおり、今後の展開が気になります。

林世顯の恋心

林世顯の十一娘への恋心は、切なくも美しいものでした。彼は十一娘に手膏を贈り、さりげなくアプローチを試みますが、十一娘は徐令宜の妻であるため、彼の気持ちに応えることはできません。林世顯の恋心は、叶わぬ恋であることがわかっているにもかかわらず、純粋で一途なところが魅力的です。

喬蓮房の策略

喬蓮房は、鳳卿が徐令寬の私生子であることを丹陽に告げ、十一娘を陥れようとするなど、陰湿な策略を巡らせていました。彼女は自分の利益のために他人を利用することを厭わず、その冷酷さは見ていて不快になります。しかし、彼女の策略は十一娘によって阻止され、最終的には失敗に終わりました。

丹陽の成長

丹陽は、最初は十一娘を敵視していましたが、鳳卿を救ってもらったことで、彼女の善意を理解し、和解するに至りました。彼女は徐令寬との関係に悩みながらも、徐家のために尽くそうとするなど、成長を感じさせる場面が多くありました。

鳳卿の行く末

鳳卿は、徐家の複雑な人間関係に巻き込まれ、その行く末が気になります。十一娘は彼の世話をすることを許可されましたが、徐令宜は彼を元娘の侍女である佟姨娘の名義で登録することにしました。これは、鳳卿が徐家の家督争いに巻き込まれないようにするための措置ですが、彼の将来がどうなるのか、今後の展開が気になります。

第19話は、多くの謎を残したまま終わりました。徐家の家督争いはどうなるのか、林世顯の十一娘への恋心は実るのか、鳳卿の行く末は?今後の展開が楽しみです。

つづく