恋心は玉の如き 第22話 あらすじ/ネタバレ

宴席

宴席中、二娘は十一娘の隣に座っていた。十一娘は二娘の手の甲の痣に気づき、二娘は最初は十一娘に言いたくなかったが、十一娘の追及に耐えきれず、王煜に殴られたことを打ち明けた。そして十一娘の偽善は必要ないと告げた。十一娘は二娘の誤解を理解し、二娘が先に策略を立てていなければ、あの日彼女は駆け落ちし、母親も慈安寺で命を落とすことはなかっただろうと正直に話した。過去はすべて過ぎ去り、今後は三姉妹が仲良く、運命を自分の手で切り開いていきたいと願った。十一娘の言葉を聞いた二娘は、家に帰って王煜と仲良く暮らそうと決心し、王煜に謝罪した。しかし王煜は二娘の気持ちを受け入れず、二娘は深い悲しみに沈んだ。すべてはすでに決まっており、彼女が変えられるものではなかった。

徐令宜の泥酔

徐令宜は泥酔して、照影に西跨院まで送ってもらった。十一娘は仕方なく徐令宜の面倒を見ることにした。照影と冬青は部屋の外で二人が何をしているのかを盗み聞きしていたが、十一娘が部屋のドアを開けて二人の会話を遮った。徐令宜は酔った勢いで龍井茶を飲みたがり、十一娘は冬青に龍井茶を淹れてきてもらうしかなかった。酔いが覚めると、徐令宜は静かに眠りについた。しばらくして、徐令宜は悪夢を見て落ち着かなくなり、十一娘は慌てて徐令宜をなだめた。彼女は徐令宜の眉間に触れ、安眠できるようにと願った。

徐太夫人の訪問

徐太夫人は十一娘を連れて宴席に出席した。喬蓮房の機嫌を損ねないようにと気遣い、喬蓮房の様子を見に行ったが、喬蓮房の悪口を聞いてしまった。徐太夫人は初めて喬蓮房を庇うことなく、喬蓮房に自分の立場をわきまえなさいと告げた。昔から尊卑の秩序はあり、十一娘は永平侯夫人であり、喬蓮房が中傷できる相手ではないと指摘した。徐太夫人は明らかに喬蓮房を信用しなくなり、喬蓮房はただ指をくわえて見ているわけにはいかないと決意し、十一娘の地位を奪う方法を考え始めた。

徐令宜の行動

徐令宜は夜中に目を覚まし、十一娘がベッドの横で眠っているのを見て、心が動いた。徐令宜は十一娘を抱き上げてベッドに戻し、思わず十一娘にキスをして、十一娘を抱きしめて眠りについた。翌日、十一娘と徐令宜が目を覚ますと、徐令宜は十一娘をからかい、十一娘に責任を逃れさせないようにした。一行は花庁に向かい、徐太夫人に挨拶をした。徐太夫人は以前とは態度が変わり、十一娘と徐令宜の仲睦まじい様子に喜び、十一娘を徐々に受け入れるようになっていた。

徐令宜の策略

徐令宜は自分で窓を壊し、それを口実に西跨院に寝泊まりすることにした。冬青でさえ徐令宜の拙い策略を見抜いていたが、十一娘も気づいていた。しかし、徐令宜が西跨院に居座りたいのであれば、彼女もどうすることもできなかった。徐令宜は暖閣で眠り、十一娘に心を開いた。これまで十一娘をないがしろにしてきたことは間違っていたと認め、今後十一娘を大切にすることを約束した。

夜の会話

夜になっても徐令宜と十一娘は眠れず、二人は書物について語り合った。その後、徐令宜は十一娘に先に休むように言い、十一娘の布団を優しくかけてあげた。十一娘は感動し、徐令宜は夜中に再び悪夢を見た。十一娘は徐令宜の側にいて、心配していた。そのため、十一娘は翌日、臨波に徐令宜の心の傷について尋ねた。臨波は、徐令宜は徐家の過去の惨事をずっと忘れられずにいると答えた。当年、老侯爷と世子は区家の奸計に陥り、戦場で命を落とした。区家は徐家をさらに追い詰め、誰もが落井下石をした。徐令宜は臨波を連れて軍に入隊せざるを得ず、一介の兵士から現在の永平侯まで上り詰めた。この経験から、徐令宜はかつての奔放な公子様から、威厳と冷酷さを備えた人物へと変貌を遂げたのである。

第22話の感想

二娘と十一娘の関係

二娘と十一娘の関係は、この話で大きな進展を見せました。二娘は十一娘に王煜から暴力を振るわれていることを打ち明け、十一娘は二娘に過去のことを謝罪し、三姉妹が力を合わせて未来を切り開いていきたいという思いを伝えました。二人はまだ完全に分かり合っているわけではありませんが、歩み寄ろうとする姿が描かれていて、今後の関係が気になります。

徐令宜と十一娘の夫婦関係

徐令宜と十一娘の夫婦関係も進展しました。徐令宜は酔った勢いで十一娘にキスをし、十一娘をベッドに連れ戻しました。翌朝、徐令宜は十一娘をからかい、十一娘は照れながらも幸せそうです。徐令宜は十一娘を大切にしたいという思いを伝え、十一娘も徐令宜の心を受け入れました。二人はまだぎこちない部分もありますが、徐々に心を通わせていく様子が描かれていて、微笑ましいです。

喬蓮房の今後

喬蓮房は徐太夫人から叱責され、焦りを感じています。彼女は十一娘の地位を奪う方法を考えなければなりません。喬蓮房の今後が気になります。

徐令宜の心の傷

徐令宜は夜中に悪夢を見て、心の傷が癒えていないことが明らかになりました。十一娘は徐令宜を支えたいと思っています。徐令宜が心の傷を克服できるのか、今後が気になります。

第22話は、登場人物たちの関係が大きく変化する重要な回でした。特に、二娘と十一娘の歩み寄り、徐令宜と十一娘の夫婦関係の進展、徐令宜の心の傷などが印象的でした。今後の展開が楽しみな回です。

つづく