恋心は玉の如き 第28話 あらすじ/ネタバレ

十一娘は仙綾閣を訪れ、簡师傅と林世显に調査結果を報告した。彼女は呂姨娘の死が徐令宜に関係しているのではないかと疑っていた。証拠は徐令宜を指しているようだが、十一娘はそれを信じることができず、簡师傅も信じられない様子だった。

林世显は悲しむ十一娘を慰め、その様子を秦姨娘と文姨娘が目撃した。二人は噂を広め、それが徐令宜の耳に入った。

徐令宜は臨波を連れて仙綾閣へ向かい、林世显と十一娘が一緒にいるところを目撃した。臨波は林世显が区家の庶子であると認識しており、徐家と区家は確執があったため、徐令宜は怒り、剣を林世显に向けた。

窮地に陥った十一娘は、はさみで自分の首を刺し、徐令宜に剣を降ろすよう迫った。徐令宜は剣を降ろしたが、十一娘が転倒しそうになったため、急いで彼女を助けようとした。その際、誤ってはさみが徐令宜の胸に刺さってしまった。

徐令宜は負傷し、臨波と十一娘は驚きを隠せなかった。秦姨娘と文姨娘もその様子を目撃したが、徐令宜は十一娘を守るため、全員に口外無用を命じ、城外で襲われたと嘘をついた。徐太夫人はそれを知り、官に訴えようとしたが、徐令宜は3日後に山東へ向かうと言い張り、徐太夫人は密かに真相を調査するしかなかった。

十一娘は徐令宜が生死をさまよう中、ずっと彼を見守り続けた。落ち着きを取り戻した彼女は、徐令宜を誤解していたのではないかと考えた。徐令宜が昏睡している間、十一娘は彼のそばで寝ずに看病を続けた。

徐令宜が目を覚ますと、山東へ向かうことを決意し、万一屋敷の人々が彼が刺されたことに気づいた場合に備えて、十一娘に離縁状を残した。

十一娘は後悔し、すべてを徐令宜に打ち明けた。徐令宜は失望した様子で彼女を見た。彼は十一娘が自分を信じていないことを知っていたからだ。臨波は十一娘に、当初徐令宜が自分を助けてくれなければ、今の自分はないだろうと告げた。徐令宜が山東に行くのは、彼がどうしても行かなければならないからではなく、朝廷が徹底的に調査すれば十一娘に迷惑がかかると恐れたためであり、離縁状を残したのも彼女を守るためだったのだ。

区家は徐令宜が負傷して山東に向かったことを知り、この機に乗じて行動を起こそうと企んだ。一方、十一娘は屋敷に残って徐家の面倒を見て、徐令宜の快癒を祈った。徐令宜の山東での傷は悪化の一途をたどったが、彼は救済活動を怠らなかった。ある日、旅館が火事になり、徐令宜はためらうことなく火の中に飛び込んで人を助けた。二人は遠く離れていても、お互いを深く想っていた。

第28話の感想

第28話は、緊張感と切なさが溢れる回でした。

十一娘が徐令宜を疑い、徐令宜が負傷する展開は衝撃的でした。十一娘が徐令宜を信じられず、徐令宜が失望する様子は、見ていて胸が痛かったです。

しかし、臨波の言葉や徐令宜の行動から、徐令宜の十一娘への深い愛情が伝わってきました。徐令宜は、十一娘を守るために、自分の命さえも顧みなかったのです。

また、十一娘が徐令宜を看病する姿や、徐令宜が山東で救済活動に尽力する姿は、感動的でした。二人は遠く離れていても、お互いを想い合っていることが伝わってきました。

第28話は、徐令宜と十一娘の愛の深さを改めて感じられる回でした。今後の展開が気になります。

つづく