『恋心は玉の如き』第29話 あらすじ/ネタバレ

徐令宜が刺された事件の真相を探る徐太夫人は、文姨娘と秦姨娘を問い詰める。しかし、二人は口裏合わせをして嘘をつき続ける。激怒した徐太夫人は、二人を杖責にする。耐えきれなくなった文姨娘は、徐令宜が十一娘に傷つけられたことを白状する。

真相を知った徐太夫人は、十一娘を問い詰める。十一娘は過ちを認め、謝罪する。徐太夫人は、徐令宜の十一娘に対する深い愛情を知っているだけに、裏切られたことに心を痛める。その矢先、徐令宜が災害地で火災に巻き込まれ、亡くなったという知らせが飛び込んでくる。

徐府は悲しみに包まれ、徐太夫人は悲嘆のあまり倒れてしまう。十一娘も事実を受け入れられず、涙に暮れる。徐令寛は事件の真相を疑い、山东へ向かおうとするが、二夫人と丹陽に止められる。徐家には今、彼が必要だった。

悲しみに暮れる徐太夫人は、徐令宜を殺害したとして十一娘を軍法で処罰しようとする。しかし、二夫人は十一娘が理由もなく徐令宜を殺害するはずがないと信じ、徐太夫人に十一娘を一時的に逃がすよう説得する。

十一娘は真相を突き止めるため、自ら山东へ向かう決意をする。二夫人の提案を拒否し、徐令宜が残した離縁状をその場で燃やす。徐令宜が生きて帰ってきたら、どんな処罰も受け入れるが、もし帰らなければ、自分一人で生きることはしないと宣言する。

徐太夫人は十一娘の命を奪うため、西跨院を訪れる。しかし、十一娘は徐令宜の遺体を確認するまでは死ねないと懇願する。徐令宜と十一娘の深い愛情を知っている徐令寛や二夫人は、十一娘の助命を嘆願する。最終的に徐太夫人は十一娘の命を助け、彼女を農家に送り、奴婢と同じ扱いをすることに決める。

徐令宜を恐れていた王煜は、徐令宜の死の知らせを聞いて本性を現し、二娘を殴打する。腹痛に苦しむ二娘は、医師の診察で妊娠していることが判明する。王煜に初めて殴られた二娘は、彼の真の姿を知る。

農家で十一娘は、徐令宜への想いを込めて観音像を刺繍する。徐太夫人は徐家のすべてを一人で切り盛りする。徐令寛は徐令宜の死を信じられず、徐家が危機に陥るのではないかと不安を募らせる。彼は梨園の道に迷うことなく、徐家のために奮闘することを決意する。

農家が賊に襲われた時、十一娘は井戸に突き落とされるが、琥珀と冬青に助けられる。農家での生活は決して楽ではないが、十一娘は徐家に戻れなくなってしまうため、簡単には去ろうとしない。彼女の粘り強さに感銘を受けた林世顕は、十一娘の農作業を手伝ったり、彼女たちのために布団をかけたりして、彼女たちを守り続ける。

徐令宜は実は生きており、山东で記憶を失っている。十一娘は農家を出て、徐令宜を探す旅に出る。二人は再会を果たし、徐令宜の記憶も戻る。徐令宜は十一娘を迎えに行き、二人は再び幸せに暮らす。

第29話の感想

第29話は、徐令宜の死と十一娘の苦悩を描いた、非常に重い回でした。徐令宜の死は、徐家だけでなく、十一娘の人生にも大きな影響を与えました。

十一娘は、徐令宜の死を信じられず、真相を突き止めるため、自ら山东へ向かおうとします。二夫人の提案を拒否し、徐令宜が残した離縁状をその場で燃やすシーンは、十一娘の徐令宜への強い愛情と決意が伝わってくる感動的な場面でした。

徐太夫人は、徐令宜を殺害したとして十一娘を軍法で処罰しようとするなど、非常に厳しい態度をとります。しかし、二夫人の説得により、十一娘の命を助け、彼女を農家に送ることにしました。

農家で十一娘は、徐令宜への想いを込めて観音像を刺繍するなど、徐令宜を想い続ける姿が描かれました。また、徐令寛は徐令宜の死を信じられず、徐家が危機に陥るのではないかと不安を募らせます。彼は梨園の道に迷うことなく、徐家のために奮闘することを決意します。

第29話は、徐令宜の死という大きな事件を軸に、十一娘、徐太夫人、徐令寛など、登場人物それぞれの苦悩と決意が描かれた、見応えのある回でした。

つづく