恋心は玉の如き 第30話 あらすじ/ネタバレ
翌日、十一娘が目覚めると、驚くことにすべての農作業が終わっていた。林世顕が現れ、彼女の苦労を見て心を痛める。徐令宜への誤解が解けた十一娘は、深く後悔する。彼女は徐家と区家の因縁を理由に、林世顕にこれからは会わないように頼む。琥珀を林世顕の傷の手当に残し、十一娘は去っていく。
一人で山で作業をしていると、かつて襲ってきた賊が現れる。大管事が駆けつけ、賊を捕らえる。賊は二管事?王進忠だった。十一娘の危機を知った林世顕は、彼女を連れ去ろうとする。しかし、十一娘は王進忠が誰かに唆された可能性があると考える。金ではなく、彼女の隠し持っていた刺繡を探していたのだ。事件の手がかりになると考えた十一娘は、この場所を離れないことを決意する。
尋問と襲撃
十一娘は王進忠を尋問し、黒幕を探そうとするが、王進忠は突然暗殺されてしまう。黒い服を着た集団が現れ、十一娘を殺そうとする。林世顕が駆けつけ、十一娘を逃がす。しかし、黒服の集団は追ってくる。そのとき、徐令宜が現れる。彼は重傷を負っているが、それでも十一娘を守ろうとする。徐令宜が無事でいるのを見て、十一娘は涙を流す。彼の無事を喜ぶと同時に、区家を誘き出すために危険を冒したことを心配する。
徐令宜は山東での危険な経験について多くを語らず、ただ徐府に戻る途中、十一娘が農庄に送られたことを聞いて急いで駆けつけたと言う。二人は覆面をした黒服の集団について話し、十一娘は呂姨娘の傷を調べた検視官が林世顕に呼ばれたことを思い出す。彼女は林世顕が騙された可能性があり、呂姨娘を殺したのは区家の人間ではないかと疑う。
徐府の反応
徐府は徐令宜の無事を聞いて大喜びする。徐令寛は薄酒を用意し、祝杯を挙げようとする。しかし、夜の酔いで徐令寛は糊塗を犯し、婢女の暁蘭と一夜を共にする。丹陽はそれを知って不快に思うが、お腹の子どもを考慮し、我慢するしかない。暁蘭を側室に迎える。
徐令宜は十一娘を連れて徐府に戻ると、徐太夫人は十一娘を快く思わない。しかし、徐令宜はすべての責任を自分一人に被せ、区家を誘き出すための計略だったと主張する。十一娘を守る彼の態度に、徐太夫人は何も言えなくなる。徐令宜と十一娘が西跨院に戻ると、十一娘は一枚の刺繡を取り出す。それは諭哥からもらったもので、徐府の中に区家の内通者がいるのではないかと疑っている。
内通者の存在
その時、文姨娘が徐令宜に罪を認めようとやってくる。彼女は十一娘が刺されたことを徐太夫人に告げたことを認める。徐令宜は文姨娘が徐太夫人からの拷問と刑罰を受けて仕方なくそうしたことを知っている。十一娘も文姨娘のために情状酌量を訴える。徐令宜は文姨娘に家訓を百遍書写させ、今後この件について一切口外しないよう警告する。
文姨娘が去った後、十一娘と徐令宜は再び内通者について話し合う。彼らは文姨娘が区家の内通者ではないと考えている。なぜなら、彼女はいつも諭哥を気にかけており、そんな重要な証拠を諭哥に持たせるはずがないからだ。徐令宜も内通者は諸刃の剣であり、徐家と区家を傷つけることができると考える。二人は真相を究明し、警戒を強めることを決意する。
第30話の感想
感動的な再会と緊迫の展開
第30話は、徐令宜と十一娘の感動的な再会と緊迫の展開が見どころでした。徐令宜が重傷を負いながらも十一娘を守ろうとする姿は、二人の強い絆を感じさせました。また、王進忠の突然の死や黒服の集団との戦いなど、スリル満点のシーンも印象的でした。
徐令宜の策略
徐令宜が区家を誘き出すために立てた策略は、非常に大胆なものでした。しかし、その結果として十一娘が危険な目に遭うことになり、ハラハラさせられました。徐令宜の決断は正しかったのか、今後の展開が気になります。
内通者の存在
徐府の中に区家の内通者がいる可能性が浮上し、物語はますます複雑になってきました。文姨娘が内通者ではないと考える根拠は納得できましたが、真犯人は誰なのか、まだわかりません。今後の展開に期待が高まります。
つづく