恋心は玉の如き 第32話 あらすじ/ネタバレ

林世显との遭遇

林世顕は、永平侯徐令宜と十一娘が手を取り合って立ち去るのを見て、複雑な気持ちになった。十一娘は林世顕の誤解を解くため、徐令宜に王府で偶然会っただけであり、何の意図もなかったことを説明し、誤解しないでほしいと訴えた。

徐令宜の理解

屋敷に戻ると、十一娘は徐令宜の傷の手当てをし、二娘が助けを求めに来たことを話した。徐令宜は、王煜のことは放っておかないと言い、二娘が十一娘の姉であることを理解し、支持すると伝えた。十一娘は、徐令宜の理解と支持に感謝した。

区家の影

十一娘は、林世顕が王府で話していたことから、この事件が区家と関係があると考えた。徐令宜は十一娘を信じているものの、区家と徐家の確執を考慮し、区家への疑念を完全に拭い去ることはできなかった。

二娘の訴え

二娘は、十一娘に助けを求められなかったことに不満を抱き、徐家が花宴を開催した際に、喪服姿で徐家の門前に現れて騒ぎを起こした。賓客たちは困惑し、徐太夫人は二娘をなだめるが、二娘は聞く耳を持たず、賓客と徐太夫人の行く手を阻み、十一娘が姉を放置し、徐家が卫国公を恐れて王煜の死をなかったことにしようとしていると訴えた。十一娘は必死に二娘をなだめようとするが、二娘は聞く耳を持たず、賓客たちは仕方なくその場を後にした。

姜少夫人の訴え

姜少夫人も王煜の死を理由に徐太夫人を訪れ、徐令宜に卫国公が王煜を殺害したと上奏するよう求めた。都察院が調査すれば、王煜の死の真相が明らかになると考えたのだ。しかし、徐太夫人は徐家が法に反することをできないため、姜少夫人の要求を拒否した。

板挟みの十一娘

二娘の騒動により、十一娘は板挟み状態に陥った。罗大夫人からは、この事件が姜家と谆哥の婚約に影響を与えれば、罗家は許さないと言われ、徐太夫人からは、二娘の行動には必ず理由があり、その理由を探って問題を解決し、姉妹の情と当主としての責任のバランスを取るよう諭された。

区家の思惑

区励行と区夫人は、徐家が苦境に陥っていることを喜び、王煜は実際には区夫人が周显という人物に殺させたことを知っていた。しかし、徐令宜が真相にたどり着くことはないだろうと信じていた。

徐令宜の苦悩

徐府では、徐令宜が海禁問題に対する卫国公の立場が自分とは異なることに頭を悩ませていた。十一娘と徐令宜は、王煜が区家に殺されたことを察していたが、徐令宜は十一娘に数日間別館で過ごすよう命じ、二娘の騒動から遠ざけようとした。しかし、十一娘は自分がこの問題に対処する必要があると考え、屋敷にとどまる決意をした。

区夫人の策略

区夫人は二娘と親しげに接しているように見せかけながら、実際には二娘と十一娘の関係を悪化させようと画策していた。二娘は区夫人の言葉に心を動かされ、雨の中を徐府の門前に駆けつけた。十一娘は二娘が屋敷に入ろうとしないため、門を閉めてしまった。

被害者の訴え

そのとき、王煜に被害を受けた人々が現れ、二娘に公正を求めた。二娘は彼らに絡まれ、仕方なく徐府に逃げ込んだ。

十一娘の決意

十一娘は、二娘が茂国公の要求に従い、後半生を安泰にするために、そして自分を復讐するためにこのような行動を取っていることを理解していた。彼女は二娘に、このまま騒ぎ続けると最後には必ず悪い結末を迎えること、ここで手を引けば、徐令宜と一緒に二娘のために養子を迎え入れる方法を考えることができると告げた。そして、十一娘は二娘を後門から王府に送り届ける馬車を用意させ、暖炉も用意して細やかな気遣いを見せた。

二娘の孤立

二娘が王府に戻ると、姜少夫人と王太夫人は彼女を責め、当主の座を剥奪し、静養を命じた。徐府では、十一娘は徐令寛に被害者たちを連れてきてもらったことに感謝した。徐太夫人は徐令寛と十一娘を褒め、十一娘が二娘を心配していることはわかっているが、両家は姻戚関係にあるため、十一娘には二娘を見舞い、できる限り援助してほしいと伝えた。

しかし、二娘は十一娘を避け続け、彼女の言葉を偽善だと考えていた。実際には、偽善なのは区少夫人であり、彼女は何度も不在を理由に二娘を無視していた。

第32話の感想

二娘の行動

二娘の行動は、理解しがたい部分もありましたが、彼女が抱えている苦悩や、周囲からの影響が大きく作用していると感じました。彼女は王煜の死をきっかけに、徐家と区家、そして自分自身の立場に苦悩し、衝動的な行動を取ってしまったのでしょう。

十一娘の対応

十一娘は、二娘の行動に振り回されながらも、冷静に問題解決に取り組む姿が印象的でした。彼女は二娘の真意を理解し、彼女を救うために様々な手を尽くしました。

区家の策略

区家は、王煜の死をきっかけに徐家を窮地に陥れようと画策し、そのために二娘を利用しました。区夫人の策略は巧妙で、二娘を翻弄する様子は冷酷さを感じました。

徐令宜の苦悩

徐令宜は、海禁問題に対する卫国公の立場と自分の考え方の違いに苦悩していました。彼は徐家の当主として、家族を守る責任を背負いながらも、自身の信念を貫こうとする姿が頼もしかったです。

それぞれの思惑

このエピソードでは、登場人物それぞれの思惑が交錯し、複雑な人間模様が描かれました。それぞれのキャラクターの心情を理解することで、物語をより深く楽しむことができるでしょう。

今後の展開

二娘の今後が気になるところです。彼女は自分の過ちに気づき、改心することができるのでしょうか。また、区家の策略は明らかになるのでしょうか。今後の展開に期待が高まります。

つづく