恋心は玉の如き 第35話 あらすじ/ネタバレ
文姨娘の企みと十一娘の涙
徐令宜は文姨娘の部屋に残り、文姨娘は彼を引き留めるためにあらゆる手段を尽くします。外は突然の大雨となり、十一娘は雨の中、徐令宜の言葉を思い出し、涙が止まりません。彼女は彼のために傘を届けようとしますが、彼が文姨娘のもとにいるかもしれないと思い直し、その考えを断念します。文姨娘が徐令宜の面倒を見ないはずがありません。十一娘は雨の中をよろめきながら歩き、転倒して皮を擦りむいてしまいます。琥珀が傘を持って駆けつけますが、十一娘はそれが徐令宜だと勘違いし、落胆した瞬間、徐令宜の腕の中に飛び込みます。
二人の愛の成就と文姨娘の怒り
徐令宜は十一娘を抱きかかえて部屋に戻り、十一娘は彼を引き留め、自分の気持ちを伝えます。彼女は徐令宜を失いたくない、彼に去ってほしくないのです。徐令宜は十一娘の真心を感じ取り、心のわだかまりが解け、思わず十一娘にキスをします。二人は苦難を経て、ついに結ばれました。文姨娘は徐令宜が西跨院に行ったことを知り、激怒して机をひっくり返し、十一娘にひどい目に遭わせてやるのだと誓います。
蘭姨娘と丹陽の対立と五娘の苦境
十一娘は庭で蘭姨娘と侍女の曉蝶の争いを目撃します。彼女はこれが丹陽が見たい光景かもしれないと思い、丹陽のもとを訪ねて、徐令寛と話し合うように説得します。しかし、丹陽は手を引くつもりはありません。
五娘の果物屋は経営不振で閉店を余儀なくされ、十一娘は彼女に銀子を届けようとしますが、彼女のプライドを傷つけるのではないかと心配します。徐令宜はそれを知り、五娘のために農作物の問題を解決し、彼女に収入を得られるようにします。
徐府の混乱と十一娘の活躍
徐府は混乱が続き、曉蝶は蘭姨娘を水の中に突き落とします。息も絶え絶えの蘭姨娘を見て、丹陽は驚き、腹痛を起こし、難産の兆候が現れます。十一娘は蘭姨娘を救うように命じると同時に、丹陽のもとに駆けつけます。幸いなことに、丹陽は無事に男の子を出産します。家族全員が喜び、徐令宜もこの件は十一娘に感謝すべきだと考え、二人はさらに深い絆で結ばれます。
十一娘は周到に事を進め、まず蘭姨娘を救い、その後、丹陽が彼女を救ったと告げます。蘭姨娘は丹陽に感謝し、徐令寛が酔っていた時に起こした自分の身勝手な行動をすべて認めます。丹陽は自分が徐令寛を誤解していたことに気づきます。ちょうど徐令寛がやってきて、二人はすべての誤解を解きます。丹陽は十一娘に感謝し、これからは自分の名前で呼んで、県主と呼ぶ必要はないと言います。
二娘の悲劇と十一娘の決意
茂国公府は現在、継子の実母である王劉氏に支配されており、二娘は王府でいじめを受け、病床に伏して死を望んでいます。彼女は身の回りの世話をする侍女の金蓮を羅府に送り返します。金蓮の話によると、羅家の人々は王家が横暴すぎると考えています。羅振興は王家に乗り込んでいこうとしますが、十一娘がその役目を引き受けます。彼女は五娘と一緒に医者を連れて茂国公府を訪れます。王劉氏の理不尽な妨害に遭った十一娘は、遠慮せずに無礼な者たちを制止します。そして、衰弱した二娘と対面します。二娘は彼女たちの親切と助けを受け入れようとしませんが、十一娘は彼女を挑発し続け、怒らせます。最後に、彼女は金蓮を王府に送り届け、五娘と一緒にその場を去ります。
第35話の感想
第35話は、徐令宜と十一娘の愛が成就し、徐府の混乱が一段落する重要な回でした。
徐令宜と十一娘の愛の成就
徐令宜と十一娘は、文姨娘の策略や丹陽との確執など、多くの困難を乗り越えてついに結ばれました。雨の中、涙を流しながら徐令宜を想う十一娘の姿は切なく、彼女の強い想いが伝わってきました。また、徐令宜が十一娘の真心を受け止め、キスをするシーンは、二人の愛の深さを表現していました。
徐府の混乱の一段落
蘭姨娘と丹陽の確執、五娘の果物屋の閉店、二娘の悲劇など、徐府では様々な問題が起きていました。しかし、十一娘の活躍により、これらの問題は解決に向かいました。蘭姨娘と丹陽は誤解を解き、五娘は徐令宜の助けにより収入を得られるようになり、二娘も金蓮の助けにより羅府に戻ることができました。
その他の感想
- 文姨娘の策略は狡猾でしたが、最終的には失敗に終わりました。
- 丹陽は傲慢な性格でしたが、十一娘の働きかけにより改心しました。
- 五娘は苦労していましたが、徐令宜の助けにより立ち直ることができました。
- 二娘は悲惨な状況でしたが、金蓮の助けにより羅府に戻ることができました。