『恋心は玉の如き』第41話 あらすじ/ネタバレ

徐令寛は兄である徐令宜の側室問題を解決するため母である徐太夫人に直談判を試みるが、今回は徐太夫人の態度は非常に強硬で、徐令寛は門前払いされ、叱責されてしまう。徐令宜は親情と愛情の間で心が揺れ動くが、それでもまだ解決策があるかもしれないと信じていた。

十一娘は冬青に会いに行く。彼女は冬青が徐令宜に特別な感情を抱いていないことを信じている。しかし、琥珀の言葉を聞いた冬青は自分の気持ちに反して、徐令宜を慕っていること、側室になりたいと思っていることを十一娘に告げてしまう。冬青の言葉に衝撃を受けた十一娘は、重い気持ちで柴房を後にする。琥珀は十一娘の様子を見て、仙綾閣の自由な生活をちらつかせ、徐府という牢獄から脱出することを勧める。

その後、琥珀は林世顕に会い、徐令宜の側室問題について相談し、十一娘を助けてほしいと頼む。しかし、林世顕は徐家の内政問題には干渉できないことを理解しており、助けてあげたい気持ちはあるものの、どうすることもできない。琥珀は再び十一娘が持っている離縁状を持ち出し、徐家を出れば束縛から解放されると話す。

十一娘は林世顕に会いに行く。林世顕は彼女に徐府を出て、より広い世界に羽ばたく決意をしてほしいと願う。十一娘は当初、徐令宜と別れるつもりはなかったが、林世顕と琥珀の言葉に心を動かされ、迷い始める。彼女は二人に少し時間をもらって考えることにする。

秦姨娘は十一娘と林世顕の密会を知り、内心で喜ぶ。間もなく大騒ぎになると考えていた。十一娘と琥珀は西跨院に戻ると、徐令宜は部屋で林世顕が十一娘を呼び出した手紙を見つける。十一娘は林世顕に会ったことを正直に打ち明け、自分が間違っていないと主張する。しかし、徐令宜は激怒し、十一娘は自分の立場をわきまえるべきだと考える。十一娘も感情を爆発させ、心の底にある不満をすべて吐き出し、琥珀と一緒に徐府を出るとまで言い出す。徐令宜は十一娘が離縁状を持っていることを知っていたが、見つけることができず、仕方なく十一娘を西跨院に軟禁する。

区励行は秦姨娘から徐府の状況を知り、計画が成功に近づいていると感じる。一方、琥珀は十一娘が軟禁されたことに焦りを感じ、秦姨娘に助けを求める。十一娘は離縁状に署名した後、琥珀と一緒に徐府を出ることを決意する。林世顕は屋敷の外で二人を待っていた。

徐令宜は十一娘が屋敷を出たことを知り、馬を飛ばして追いかける。彼は十一娘に一緒に戻ってほしいと願うが、十一娘は拒否する。林世顕が前に立ちはだかり、徐令宜は手を出す準備をする。その時、区励行が多数の部下を連れて現れ、三人を襲撃しようとする。区励行は林世顕を恨んでおり、徐令宜と十一娘も殺そうと考えていた。三人が絶体絶命のピンチに陥った時、衛国公任坤が兵を率いて助けに来る。実は、これはすべて徐令宜と十一娘が仕組んだ罠だった。彼らは琥珀の裏切りを知っており、わざと計略に乗ることで区励行をおびき出したのだ。

区励行は自分の計画が失敗したことに驚き、しかし区家に累が及ぶことを望まず、徐令宜の矢に倒れて自害する。徐令宜は十一娘を連れて屋敷に戻り、徐太夫人に事の顛末を説明する。徐太夫人は怒りながらも、十一娘をあまり責めることはなかった。彼女は十一娘に仙綾閣を辞めることを要求するが、徐令宜は十一娘が好きなことをするのを断固支持し、二度と側室を娶らないと誓う。徐令寛も丹陽一人を愛していると言い、側室を娶らないことを宣言する。周囲の説得により、徐太夫人はついに折れ、十一娘が徐府に残り、家事を管理することを認める。

第41話 感想

徐令宜と十一娘の絆の深まり

この話では、徐令宜と十一娘の強い絆が描かれています。徐令宜は側室問題で十一娘と対立しますが、最終的には十一娘の気持ちを理解し、彼女を全力で支持します。十一娘も徐令宜の愛情と決意に心を打たれ、徐府に残ることを決意します。

琥珀の裏切り

この話では、琥珀の裏切りが明らかになります。琥珀は徐令宜と十一娘を陥れるために区励行と手を組み、十一娘を徐府から追い出そうとします。しかし、徐令宜と十一娘の策略によって、琥珀の計画は失敗に終わります。

区励行の最期

区励行は、林世顕への恨みと徐令宜と十一娘への殺意に駆られ、三人を襲撃します。しかし、衛国公任坤の登場により、区励行は失敗に終わり、自害します。

徐太夫人の変化

この話では、徐太夫人の変化も描かれています。徐太夫人は最初は側室問題に強く反対していましたが、最終的には徐令宜と十一娘の説得を受け入れ、十一娘が徐府に残ることを認めます。

全体的な感想

第41話は、徐令宜と十一娘の夫婦関係の深まり、琥珀の裏切り、区励行の最期、徐太夫人の変化など、見どころ満載のエピソードでした。この話によって、徐令宜と十一娘の絆はさらに強まり、徐府の未来も明るくなると期待されます。

つづく