長歌(ちょうか)行 第1話 あらすじ/ネタバレ

緑豊かな森の中を馬を駆ける一人の女性。その目は屈せず、毅然としており、崖っぷちに立っても微塵の恐れも見せない。それが、かつて皇太子だった李建成の一人娘、李長歌(りちょうか)である。宮廷の変動で九死に一生を得た彼女は、幽州に援軍を求める決意を固める。前途は険しいが、彼女は決して諦めない。

唐武德9年、李長歌(りちょうか)は東宮の輝く星だったが、宮廷のクーデターにより流亡を余儀なくされた。同年、彼女は草原の特勤、阿詩勒隼(アシラ・シュン)と運命的な出会いを果たす。その日、長安の街は賑わっており、阿詩勒隼(アシラ・シュン)とその一行は街の繁栄に感嘆しつつも、不安を隠せない。街中で太子府の争いに遭遇した李長歌(りちょうか)は、男装をして颯爽と解決し、阿詩勒隼(アシラ・シュン)に強い印象を残す。

深宮に戻った太子妃は、草原からの使者、特に和親の話を警戒し、李長歌(りちょうか)に外出を控えるよう懇願する。しかし、太子李建成の帰還により平穏は破られる。太子妃は書斎の外で、彼が秦王を陥れようと企んでいることを知り、驚きを隠せない。

一方、李長歌(りちょうか)は親友の楽嫣を訪ねる。二人は性格は異なるが、姉妹のように仲が良い。楽嫣は温厚で、温厚な叔玉公子に恋をしている。ある日、二人は蹴鞠の試合を観戦することにしたが、途中で冷酷な郜都(こう・と)が罰を受けている場面に遭遇する。楽嫣は慌てて叔玉に用意していたお守りを落としてしまい、郜都(こう・と)に拾われてしまう。

試合では、唐のチームは苦戦を強いられ、叔玉は怪我をしてしまう。楽嫣は心配でたまらない。李長歌(ちょうか)はそれを察し、蹴鞠の服を着て、仮面をつけて試合に出場する。一方、阿詩勒隼(アシラ・シュン)率いる草原チームも強さを見せる。両チームは激戦を繰り広げ、最終的に李長歌(ちょうか)は見事なゴールを決めて勝利を収め、草原の部族の宝刀を手に入れる。観客は歓喜に沸く。

草原の部族の石辛思力は、楽嫣との和親を提案する。秦王は強く反対するが、李建成はこれを利用して石辛思力を東宮に招き、密談を行う。しかし、これは阿詩勒隼(アシラ・シュン)の策略であり、彼は唐の実力を測り、将来の征服に備えようとしている。

李長歌(ちょうか)は感謝の気持ちから、秦王に宝刀を贈る。彼女は幼い頃から秦王に教わり、師弟の情は深い。二人は試合を行い、秦王は彼女に戦術を教え、母親の安否を尋ね、無事に帰還するように言う。李長歌(ちょうか)は前途多難であることを承知しているが、家族と正義のために戦う決意を固める。

第1話の感想

第1話は、李長歌の力強いキャラクターと運命的な出会いが描かれており、今後の展開が楽しみになる内容でした。

まず、李長歌の不屈の精神と決意に心を打たれました。彼女は宮廷の変動で家族を失い、流亡の身となりましたが、それでも諦めることなく、幽州に援軍を求めるために旅に出ます。崖っぷちに立っても微塵の恐れを見せない姿は、彼女の強靭な意志を象徴しているように感じました。

また、草原の特勤、阿詩勒隼との出会いは、今後のストーリーの重要な要素になりそうです。二人は性格も境遇も異なる人物ですが、互いに強い印象を与え合いました。阿詩勒隼が唐の実力を測るために策略を巡らせていることも明らかになり、今後の二人の関係がどのように発展していくのか気になります。

蹴鞠の試合のシーンは、緊張感と爽快感に満ちていました。李長歌が男装をして試合に出場し、見事なゴールを決める姿は、彼女の才能と勇気を示していました。また、草原チームの強さも見応えがあり、今後の唐と草原の関係にも注目が集まりそうです。

第1話は、李長歌の力強いキャラクター、運命的な出会い、そして今後の展開への期待感を抱かせる内容でした。今後のストーリーがどのように展開していくのか、楽しみに見守りたいと思います。

つづく