長歌(ちょうか)行 第12話 あらすじ/ネタバレ
司马图の陰謀と秦老(しん・ろう)の機転
司马图は公孫恒を陥れるため、王侍卫を送り兵符を没収しようと企てる。しかし、秦老(しん・ろう)は邸宅が盗賊に襲われ兵符が紛失したと偽り、王侍卫を追い返す。しかし、王侍卫は真実を見抜き、3日以内に兵符を提出しなければ大難に遭うと告げる。
司马图は公孫恒の兵権を手に入れようと企むが、秦老(しん・ろう)は州の兵士が公孫恒に忠誠を誓っているため、皇権の玉璽ですら揺るがないと笑う。一方、司马图は阿詩勒族との和平のために府庫を開こうとするが、長歌(ちょうか)は焦り、公孫恒を救出しようと考える。しかし、秦老(しん・ろう)は司马图の思う壺にはまると忠告し、長歌(ちょうか)を止める。
長歌(ちょうか)の決断と公孫恒の信頼
夜、長歌(ちょうか)は解決策を練る。秦老(しん・ろう)は危険な方法だと感じるが、他に道はないと認める。公孫恒は長歌を信頼し、密書を残して州の兵馬を指揮する権限を授ける。公孫恒は民衆の信頼も厚く、知らせを聞いた2人の将軍は長歌に従うことを決意する。長歌は沈固の言葉を思い出し、印璽は形だけのものに過ぎず、人心こそが兵馬の根本であることを痛感する。
長歌の戦術と阿詩勒隼(アシラ・シュン)の推測
長歌は公孫恒とは異なる戦術を採用し、夜間に阿詩勒の陣営を撹乱する。しかし、深入はせず、相手を疲弊させ、不安定にさせる。阿詩勒隼(アシラ・シュン)はこれが公孫恒のやり方ではないと見抜き、背後に高人がいると推測する。
緒風(しょ・ふう)の裏切りと長歌の危機
長歌は秦老の助けを借り、身を隠す場所を見つける。緒風(しょ・ふう)は司马图の動向を探るが、司马健に見つかってしまう。拷問を受けた緒風(しょ・ふう)は長歌の居場所を明かし、さらに忠誠を示すために長歌を捕らえ、傷を負わせる。
長歌の反撃と公孫恒の救出
司马图は降伏文書を提出し、阿詩勒族との和平を求める。穆金は公孫府の変事を阿詩勒隼(アシラ・シュン)に伝える。隼は長歌の安否を心配し、土喀設の軍が攻城する可能性を考慮して穆金を監視に派遣する。
翌日、土喀設は軍を率いて攻城する。司马图は降伏文書を提出して得意になるが、その瞬間、矢が飛んできて計画が狂う。城壁の上には長歌が弓を構えて立っており、阿詩勒の軍勢を恐れることなく、毅然とした表情を浮かべている。土喀設は怒り狂い、司马图を殺害する。長歌は反撃を命じ、阿詩勒族は措手不及となり、大きな損害を受ける。その後、長歌は巧妙な作戦で敵軍を河道に追い詰め、伏兵が総攻撃を仕掛け、阿詩勒族は全滅する。
公孫恒は無事に解放され、長歌たちへの感謝を述べる。特に長歌の智勇を称賛し、長歌がいなければ州は危なかったと語る。長歌は緒風(しょ・ふう)の協力に感謝し、信頼は公孫恒への忠誠から生まれたものだと述べる。この危機を通して、長歌への信頼は深まり、名声も高まる。秦老は長歌を称賛し、公孫恒は全市民を代表して長歌に跪いて感謝する。長歌は軽車都尉に昇進する。
土喀設の敗北と鷹師の脅威
土喀設は敗北し、司马健を殺そうとするが、司马健は熊師として州の情報を提供し続けることを誓い、命を救われる。郜都(こう・と)は州に到着し、長歌が州に潜伏し、公孫恒から信頼されていることを知り、複雑な心境になる。一方、刺史府では、長歌は公孫恒の家族と一緒に夕食をとり、久しぶりの家族の温もりを感じる。しかし、鷹師が奇襲して倉庫を焼き払い、州に挑戦する。精鋭部隊である鷹師の脅威は無視できない。長歌は自ら出陣して鷹師と戦い、故郷を守ることを誓う。
長歌行 第12話 感想
第12話は、長歌の機転と勇気が光るエピソードでした。司马图の陰謀に直面し、長歌は冷静に状況を判断し、秦老の助けを借りながら解決策を模索します。公孫恒からの信頼を受け、州の兵馬を指揮する権限を授けられた長歌は、独自の戦術で阿詩勒族を撹乱し、窮地を脱します。
特に印象的だったのは、長歌が城壁に立ち、阿詩勒の軍勢を前に毅然とした表情で弓を構えるシーンです。このシーンは、長歌の成長と覚悟を感じさせるものでした。また、緒風(しょ・ふう)の裏切りによって危機に陥った長歌を、公孫恒や秦老が命懸けで救出する場面も感動的でした。
このエピソードを通して、長歌は多くの困難を乗り越え、公孫恒や秦老からの信頼を勝ち得ていきます。また、州の民衆からも支持を集め、軽車都尉に昇進するなど、大きな成長を遂げます。
しかし、鷹師の襲来によって、長歌は新たな戦いに巻き込まれていきます。精鋭部隊である鷹師との戦いは、長歌にとって大きな試練となるでしょう。次回の展開が楽しみです。
つづく