長歌(ちょうか)行 第15話 あらすじ/ネタバレ

公孫恒の自決

長歌(ちょうか)は公孫恒の頼みを受け、公孫夫人と媛娘(えんじょう)を必ず守ると約束する。公孫恒は秦老(しん・ろう)と緒風(しょ・ふう)に、今後は長歌(ちょうか)に従い、㮶州の民を守ってほしいと託す。長歌(ちょうか)と秦老(しん・ろう)は公孫恒の決意を翻そうとするが、公孫恒は自らの意志を貫き、自害してしまう。忠義の血が花びらに染まり、長歌(ちょうか)は涙を流す。公孫夫人は書斎に入り、夫の死を嘆きながらも、㮶州を守るための最良の選択だったと理解する。

殉死

大雪が降りしきる㮶州城で、公孫夫人は夫の最後の時を看取る。夫への愛と、夫の決断への理解の狭間で苦悩する。長歌と秦老(しん・ろう)は書斎の異変に気付き、公孫夫妻の殉死に衝撃を受ける。秦老(しん・ろう)は長歌に「家とは何か、国とは何か、そして長歌の道とは何か」を問いかける。

降伏

翌日、阿詩勒隼(アシラ・シュン)率いる軍勢が㮶州城を包囲する。長歌は喪服姿で公孫恒の霊前に跪き、唐の郡主として民を守ることを誓う。皓都(こうと)が現れ、長歌を殺そうとするが、長歌は唐と敵対することになると警告する。長歌はすべてを失い、生きたいという気持ちも失っていた。皓都(こうと)は長歌の言葉を聞き、殺意を堪える。長歌は公孫恒に最後の敬礼をし、その首級を持って降伏する。

屈辱の約束

㮶州の降伏が決まり、長歌は城の混乱に乗じて秦老(しん・ろう)と緒風(しょ・ふう)に媛娘(えんじょう)と公孫家の財産を託し、㮶州を後にさせる。長歌は家を失ったが、唐だけは失わないと決意する。長歌は公孫恒の首級を持って城門から出ると、阿詩勒隼(アシラ・シュン)と再会する。長歌は阿詩勒隼(アシラ・シュン)の正体を見破り、動揺を隠せない。長歌は民の命を助けてほしいと懇願するが、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は拒否する。長歌は民と共に戦う覚悟を示し、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は民の命を助ける代わりに、長歌を自分の奴隷にすることを条件に降伏を受け入れる。長歌は㮶州の民を守るため、屈辱の約束を受け入れる。

民衆の誤解

阿詩勒隼は長歌を市場に縛り付け、民衆に裏切り者として晒し者にする。民衆は長歌を罵倒するが、長歌は何も言い訳をしない。穆金は阿詩勒隼の命令で、民衆に危害を加えないことを宣言し、民衆は安堵する。長歌は民衆の反応に失望するが、公孫恒の犠牲を無駄にしないために耐え忍ぶ。

阿詩勒隼の決断

阿詩勒隼は民衆を助けたことで、土喀設から非難される。阿詩勒隼は土喀設を制圧し、穆金に李長歌(りちょうか)の死を公表するよう命じる。阿詩勒隼は長歌を密かに守りながら、民衆の誤解を解く機会を伺う。

第15話は、長歌にとって大きな転換点となるエピソードでした。公孫恒の自決と殉死は、長歌に大きな衝撃を与え、家と国の在り方について深く考えさせられます。また、阿詩勒隼との再会と屈辱の約束は、長歌の運命を大きく変えることになります。

公孫恒の自決は、長歌にとって大きな悲しみであり、同時に大きな決意となりました。公孫恒は、㮶州の民を守るために自らの命を犠牲にしました。長歌は公孫恒の意志を受け継ぎ、㮶州の民を守ることを誓います。

阿詩勒隼との再会は、長歌にとって複雑な感情が入り混じったものでした。長歌は阿詩勒隼の正体を知り、裏切られたと感じます。しかし、同時に阿詩勒隼の強さと優しさに触れ、惹かれていく自分がいることに気づきます。

屈辱の約束は、長歌にとって大きな屈辱でした。しかし、長歌は㮶州の民を守るために、この約束を受け入れるしかありませんでした。長歌は、この屈辱を乗り越えて、必ず民衆の誤解を解き、㮶州の民を守ると誓います。

つづく