長歌(ちょうか)行 第2話 あらすじ/ネタバレ

李長歌(りちょうか)は府に戻り、李建成は娘が男装で球場で活躍したことを聞き、大いに称賛し、宝刀を书房に送るように命じます。長歌(ちょうか)は秦王にすでに贈ったと口ごもり、李建成を怒らせ、今後秦王のことを口にすることを禁じます。魏徵がちょうど面会を求めてきて、長歌(ちょうか)をかばい、その後李建成と一緒に书房に入ります。

長歌(ちょうか)はもともと奔放な性格で、太子妃の前の日の忠告は耳に入ってきませんでした。蹴鞠場の試合の後、太子妃は長歌(ちょうか)を叱責し、観音像の前で誓いを立てさせます。長歌は誓いを立てますが、母が辱められたら必ず恨むと付け加えます。太子妃は少し安心し、長歌を辟雍堂で反省させます。

阿詩勒隼(アシラ・シュン)は東宮の動きを注視しており、李淳風は星を観察して異変を見出し、改政易王の兆しを心配して宮中に報告します。

翌日、太子妃は涙ながらに長歌を見送ります。一晩中眠らずに糕点を用意しましたが、長歌はこれが別れであることを知らず、腹を立てて食べず、母とも口をききません。太子妃は後ろ姿を見送り、名残惜しいながらも後悔はなく、彼女の無事を祈ります。

長歌は途中で車がおかしいことに気づき、太子妃の最近の行動を思い出し、東宮に逃げ帰ります。しかし、すでに遅く、東宮は血に染まり、秦王が刀を持って出てきます。長歌は驚き、信じられません。

魏徵は太子に諫言しようとしますが、手紙を出す前に房玄龄がやって来て、玄武門が閉ざされ、太子府が襲われたことを告げ、魏徵の忠名と命を守るために引き止めます。二人はどちらも府から出ることができません。

阿詩勒隼(アシラ・シュン)は玄武門の変を知り、常何が太子を裏切って秦王を助けたこと、城外の冷箭は幽州の手口であること、状況が複雑であることを知ります。

長歌は太子妃の寝宮に行きますが、そこには誰もいません。悲しみに暮れ、理由を尋ねます。三娘は死に際に、常何が長歌を殺そうとしたこと、自分が命を懸けて守ったことを告げます。長歌は床に落ちている宝刀を見て、秦王の仕業であることに気づき、三娘と一緒に逃げます。

阿詩勒隼(アシラ・シュン)は「太子と斉王は亡くなり、部下は処刑されるべきだ」という噂を広め、唐軍を動揺させます。李楽嫣(りらくえん)は東宮の変を聞いて、長歌の安否を心配します。軍が動揺し、秦王は政見の不一致に困り、兵を動かさないと決断します。

長歌は変装して身を隠し、一人の物乞いを助けます。その物乞いから、母の遺体が荣恩寺にあることを知ります。寺に忍び込み、母の遺体と再会し、悲しみに暮れます。母の遺言を思い出し、世の中の無常さを知り、恨みが消えません。犯人を必ず殺して、心の恨みを晴らすことを誓います。

第2話の感想

第2話は、長歌の運命が大きく変わる衝撃的な展開でした。前半は長歌の奔放な性格と太子妃との確執が描かれ、後半は玄武門の変によってすべてが覆されるという急転直下のストーリーが繰り広げられました。

特に印象に残ったのは、長歌が太子妃に誓いを立てさせられるシーンです。長歌の無邪気さと太子妃の不安が対照的に描かれており、後の悲劇を予感させる不穏な空気を感じました。

また、玄武門の変のシーンは、緊迫感と悲壮感が伝わってくるような描写でした。長歌が秦王の姿を見て愕然とする様子や、太子妃が涙ながらに長歌を見送るシーンは、見ていて胸が締め付けられる思いでした。

この第2話で、長歌は家族を失い、すべてを失った状態になりました。しかし、彼女がこれからどのように立ち直っていくのか、今後の展開が気になります。

つづく