長歌(ちょうか)行 第20話 あらすじ/ネタバレ

郜都(こう・と)は急いで西郊の織坊に向かい、乐嫣(れ・えん)公主の正体を暴きます。しかし、彼女はすでに南下部隊と共に都を離れたことを知り、すぐに追いかけます。一方、長歌(ちょうか)は雲州に到着し、柴娘子から乐嫣(れ・えん)が洛陽に向かったことを聞きます。また、郜都(こう・と)が乐嫣(れ・えん)を探している様子を見て、安心し草原に戻ります。

しかし、キャンプに戻ると、テントは空っぽになっていました。阿詩勒隼(アシラ・シュン)の机の上には涇州の地図があり、州城が陥落し、羅義天偈の軍が敗退したことを知ります。これが事実なら、北の門戸は開かれ、阿詩勒部は長安に攻め入り、唐の腹地は危険にさらされます。

李世民も前線の急報を受け、涇陽で防御することを決意します。周到な準備はしていますが、この戦は望んでおらず、国力を消耗し、国民が苦しむことを恐れています。

長歌(ちょうか)は阿詩勒隼(アシラ・シュン)の後を追って、唐に情報を伝えるために彼の軍の進路を探ろうとします。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は彼女の意図を見抜き、鷹師以外にも10万の兵が待機しており、この戦は避けられないと告げます。そして、蘇伊舍に長歌をキャンプに送り返し、大人しくしているように命じます。長歌は、もし阿詩勒隼が唐に危害を加えれば、絶対に許さず、いずれ戦場でお目にかかると誓います。

長歌は巧みな方法で逃げ出し、涇州に潜入することを決意します。大可汗は炻辛思力を唐に使節として派遣し、李世民は彼の意図を知って拘束します。涉尔は怒って城を攻めようとしますが、阿詩勒隼は様子がおかしいと感じ、大可汗に兵を動かさぬよう説得します。夜、鷹師は狼軍と共に唐の陣営を夜襲しますが、失敗に終わります。阿詩勒隼は長歌の安否を気にかけています。

長歌は唐の陣営に潜入し、偶然李世民に出くわします。李世民は彼女が無事で安心し、長歌は朔州の民を見捨てたと非難します。李世民は兵力が不足しているため、智謀で勝利するしかなく、長安が空っぽであることを示す空城の計を説明します。長歌は李世民の胆力に感銘を受けます。

渭水両岸には、両軍が対峙しています。李世民は前線に出向き、兵士たちの士気を高め、強敵を恐れない唐の姿を示します。房玄龄と杜如晦が反対しますが、李世民は兵士の心を落ち着かせ、犠牲者を減らすために親征を主張します。長歌はこれを目撃し、複雑な心境になります。

叔玉は長歌を長安に連れ戻そうとしますが、長歌は自分がもう後戻りできないと拒否します。渭水の戦いでは、李世民は草原の雄ライオンに立ち向かい、恐れずに言葉で兵士たちを鼓舞し、唐の平和への意志と戦う勇気を示します。長歌はこれを目撃し、李世民の決意と責任感に深い敬意を抱くと同時に、自分の道を歩む決意を固めます。

つづく