長歌(ちょうか)行 第21話 あらすじ/ネタバレ
李世民の決断
李世民は、阿詩勒部の大軍を前に、毅然とした態度で最後の通牒を突きつける。明日の正午、渭水河畔で決戦か和平か、阿詩勒部の選択に委ねる。大可汗は、兵力の損失を恐れ、内心では怯えを感じていた。
阿詩勒隼(アシラ・シュン)の苦悩
阿詩勒隼(アシラ・シュン)は、唐軍の服を着た長歌(ちょうか)と遭遇し、すぐに自軍の陣営に連れ帰る。大可汗と涉爾が到着すると、長歌(ちょうか)は急いで身を隠す。大可汗は、表面上は和平を装いながら、盟約締結時に李世民を精鋭の弓弩手で狙撃する計画を立てる。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は驚きを隠せないが、従わざるを得ない。長歌(ちょうか)が衝動的な行動を起こすのを防ぐため、彼は彼女を軟禁する。
樂嫣の出会い
南下途中の樂嫣は、小五と遭遇する。過去に確執があったにもかかわらず、小五は彼女に食べ物を分け与える。会話の中で、樂嫣は小五の不幸な境遇を知り、同情を寄せる。突然、大男が現れて小五を挑発し、樂嫣は小五を庇って怪我をしてしまう。小五は病に倒れる。
渭水河畔の戦い
翌日、渭水河畔で両軍が対峙する。李世民は厳戒態勢を敷く。阿詩勒部の暗殺計画が実行に移されようとしたその時、長歌(ちょうか)が脱走し、狼軍の兵士に扮して弓弩隊に潜入する。彼女は先手を打って、李世民の酒杯を狙う矢を放つ。捕らえられてしまうが、唐軍に危険を知らせることに成功する。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌の行動に気づくが、助け出すことはできなかった。
疑惑と反乱
唐軍は大可汗に問い質し、大可汗は渋々軍を九十里後退させる。細苾部は反乱を起こそうとするが、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は果断にその首領を射殺し、事態を収拾して軍を撤退させる。李世民は、誰かが暗躍しているのではないかと疑い、調査を命じる。その結果、長歌が捕らえられていることが判明する。
長歌の危機
陣営では、長歌は狼軍のスパイとして糾弾される。涉爾は激しく問い詰める。長歌は巧みに言葉を操り、大可汗が涉爾を疑っていることを利用して危機を回避する。大可汗は涉爾を叱責し、阿詩勒隼は長歌の命乞いをする。涉爾はしぶしぶ長歌を連れて去る。
樂嫣の献身
小五の病状は悪化し、樂嫣は献身的に看病する。二人は苦難を共に乗り越えていく。阿詩勒隼が長歌を気にかける様子を目にした涉爾は、長歌の秘密を暴こうと誓う。
李世民の疑惑
李世民は、矢を放ったのは長歌だと確信し、彼女が阿詩勒部を訪れていたことを知って、その推測を強める。政治と感情が交錯する暗流が、両国の間で静かに渦巻いていた。
長歌行 第21話 感想
第21話は、緊張感と感動が入り混じった、ドラマチックな展開が繰り広げられる回でした。
李世民と阿詩勒部の対峙は、まさに一触即発の緊迫感に満ちていました。李世民の毅然とした態度と、大可汗の内心の怯えが対照的で、戦の行方を予測させない緊迫感が漂っていました。
阿詩勒隼と長歌の複雑な関係性も、この回の見どころでした。長歌を軟禁する阿詩勒隼の苦悩や、唐軍を救うために危険を顧みない長歌の行動には、胸を打たれました。
つづく