長歌(ちょうか)行 第25話 あらすじ/ネタバレ
阿伊児の命が涉爾の手に握られている。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は面目を捨てて涉爾に跪いて許しを請うが、阿伊児は息子が辱められるのを見かねて、涉爾の剣の下で自害する。涉爾は驚き、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は悲しみに暮れ、復讐を誓う。彼は弓を構えて涉爾を狙うが、奕承公主に止められ、自分の命と引き換えに涉爾の命を救う。涉爾も母親が傷つくのは望まず、進んで死を選ぶ。阿詩勒隼(アシラ・シュン)はついに耐えられず、弓を捨てて崩れ落ちる。その時、涉爾の部下が兵を率いて駆けつけ、長歌(ちょうか)が鷹師を率いて現れ、両軍が対峙する。長歌(ちょうか)は冷静に分析し、穆金に阿詩勒隼と阿伊児の遺体を連れ去るように指示し、自分は追っ手を引きつける。
長歌は兵を二手に分け、蘇伊舍たちは狼師に遭遇したら降伏して命を救うように、自分は強敵に立ち向かう。矢傷を負うが、幸いにも司徒(しと)郎郎に助けられる。阿詩勒隼は陣営に戻り、悲しみに暮れ、二度と大可汗のために戦わず、愛する人を守るために生きると誓う。長歌の消息が分からず、焦るが、体は限界に達し、穆金に止められる。
奕承は怪我をするが命に別状はなく、涉爾は見舞いに訪れることができない。心は悲しみに沈む。側近はこれを機に、奕承の怪我と羅義の死を鷹師のせいにし、王位を奪おうとそそのかす。涉爾は躊躇する。阿詩勒隼は涉爾と対峙し、阿伊児の死は涉爾の不注意が原因だと責め、捕虜の解放を要求する。涉爾は長歌が自分の手にはないと認める。
長歌は目を覚ますと、司徒(しと)郎郎と孫真人に助けられていた。狼師は大可汗に鷹師を讒言する。涉爾は真相を知っているが、どうすることもできない。大可汗の怒りに直面し、涉爾は阿詩勒隼を弁護するが、大局は覆せない。阿詩勒隼は心灰意冷になり、放浪の旅に出たいと願い、鷹師を他人に託したいと申し出る。
すべては権力闘争から始まり、兄弟は反目し、親族は離散し、草原の上では風雲が急変し、登場人物たちの運命は交錯し、愛憎の壮大な叙事詩が展開される。
第25話 感想
第25話は、悲劇と葛藤に満ちた内容で、視聴者の心を揺さぶる展開となりました。阿伊児の死は衝撃的で、阿詩勒隼の悲痛な姿には胸が締め付けられました。また、奕承公主の自己犠牲の精神にも感動を覚えました。
後半では、権力闘争が激化し、兄弟の対立が深まっていく様子が描かれました。阿詩勒隼の心境の変化や、涉爾の苦悩も丁寧に描写されており、登場人物たちの心情に深く共感できました。
特に印象に残ったのは、阿詩勒隼と涉爾の対峙シーンです。互いに大切な人を失い、怒りと悲しみをぶつけ合う姿は、見る者に強いインパクトを与えました。
つづく