長歌(ちょうか)行 第31話 あらすじ/ネタバレ
阿詩勒隼(アシラ・シュン)と李靖は梓薇宮で刺客を捕らえるが、刺客は毒を飲んで自害しようとする。火は消し止められ、二人は刺客を連れて撤退する。杜如晦は知らせを聞いて駆けつけ、宮殿に火油の跡があることから人為的な放火だと判断する。侍女に尋ねると、目尻にほくろのある道士の女性が出入りしていたことがわかり、長歌(ちょうか)の仕業ではないかと疑う。杜如晦は病気を発症し、郜都(こう・と)は急いで流雲観に連れて行く。乐嫣(れ・えん)は心配でたまらず、助けに行きたいと思う。
杜如晦と郜都(こう・と)は流雲観で長歌(ちょうか)に遭遇し、長歌は急いで逃げる。郜都(こう・と)は命令を受けて追跡するが、司徒(しと)に妨害され、両者は戦わずに郜都は観の外で探すことにする。乐嫣(れ・えん)は迷子になったふりをして郜都を足止めし、長歌の逃亡を助ける。
李靖の屋敷では、刺客を尋問した結果、隋の定襄出身であることが判明する。杜如晦は長歌の安否を心配し、郜都に誘い出して捕らえるよう指示する。乐嫣(れ・えん)は長歌を心配し、着替えて屋敷を抜け出し、手紙を残して一人で長歌を探しに行く。長歌は手紙を読み、危険を承知で乐嫣を探しに行くことに決める。
阿詩勒隼(アシラ・シュン)は李靖と碁を打つが、その棋風は公孫恒の兵法に似ており、中原の人間ではないことを隠そうとしても李靖に見破られてしまう。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は恋人を探していることを正直に話し、李靖は笑って協力することにする。途中で阿詩勒隼は郜都が急いでいるのを見て疑念を抱き、李靖に別れを告げて追いかけていく。
叔玉と乐嫣は長歌を城から逃がす計画を立てるが、郜都に見破られて捕まってしまう。長歌は客栈に姿を現し、郜都は捕まえようとするが、誤って小二の部屋を開けてしまい、チャンスを逃してしまう。叔玉と乐嫣は阿詩勒隼が長歌を救い出したのを見て、少し安心する。阿詩勒隼は長歌を連れて逃げ、二人は深い愛情で結ばれており、逃亡中でも幸せを感じている。追っ手を避けるため、洛陽の大酒坊に隠れる。
阿詩勒隼は長歌に謝罪し、酒を酌み交わして和解する。長歌もそれに応じ、阿詩勒隼は交杯の礼をしようとするが、長歌は遠慮する。二人は杯を軽く合わせて酒を飲み干す。外は騒がしく、太子が酒坊に忍び込んできたため、長歌は代わりに太子を諭して学堂に通わせる。秦老(しん・ろう)たちが洛陽にいることを知った長歌は、懐かしさと再会への恐れが入り混じった気持ちになる。
郜都は何も成果を得られずに衙門に戻り、乐嫣は郜都を待ち構えていた。乐嫣は郜都の失態に怒り、平手打ちをして不満を表明する。
第31話の感想
第31話は、長歌と阿詩勒隼の逃亡劇を中心に、様々な思惑が交錯する展開がスリリングでした。特に、長歌を捕らえようと追う郜都と、長歌を助ける乐嫣の攻防はハラハラドキドキさせられました。乐嫣の機転と勇気には感心させられますし、郜都の執念深さも印象的でした。
また、阿詩勒隼と李靖の碁のシーンは、阿詩勒隼の正体がバレそうになりながらも、李靖の理解を得られたことで、今後の展開に期待が持てるものでした。
一方、杜如晦の病状は悪化しており、長歌の安否を心配する姿が切なかったです。また、秦老(しん・ろう)たちの存在が明らかになったことで、長歌の過去と未来がどのように交錯していくのか、気になるところです。
つづく