長歌(ちょうか)行 第33話 あらすじ/ネタバレ

攻防戦と裏切り

杜如晦は弓兵を集めて流雲観を包囲する。そこに李靖が現れ、守備を引き継ぐことを申し出る。驚いた杜如晦に、李靖は愛弟子?周を守るためだと笑って答える。指揮を執った李靖は矢の雨を降らせるが、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は李靖の戦術を知り尽くしており、難なく回避する。観の中では、錦瑟が唯一の生き残りとなり、阿詩勒隼(アシラ・シュン)と長歌(ちょうか)に捕らえられる。錦瑟は阿詩勒隼(アシラ・シュン)を裏切り者と責めるが、阿詩勒隼は部族を裏切ったのではなく、愛する人を救うためだと主張し、錦瑟こそが戦を招いた張本人だと反論する。

郜都(こう・と)が軍を率いて観に入ると、阿詩勒隼は錦瑟を気絶させ、長歌(ちょうか)と共に裏庭に逃げる。杜如晦と李靖は捜索するが見つからず、司徒(しと)は自分が観を守っていたと嘘をつく。仕方なく杜如晦は観主に謝罪して去る。杜如晦は李靖に復帰を促すが、拒否される。そこで太子失踪を持ち出し、全城捜索を提案するが、李靖はそれを諫める。楽嫣は穏便な解決策を提案し、杜如晦は兵符を託す。

救済と真実

楽嫣は粥棚を設置して貧民を救済するが、そこで危険に遭遇する。郜都(こう・と)が少女を救い、楽嫣は少女を落ち着かせた後、計画を進めるために一人で去る。叔玉は郜都(こう・と)が長歌を助けたことを知り、安心する。杜如晦は錦瑟を尋問し、隋の遺児であることと、その背後にいる勢力について知るが、錦瑟は口を閉ざす。杜如晦は厳重に監視するよう命じる。

長歌が目を覚ますと、阿詩勒隼が手厚く看病していた。長歌は突然太子の安否を思い出し、楽嫣と叔玉に急報する。3人は相撲館に行くと、太子が辱めを受けているにもかかわらず、なおも横暴な態度を取っているのを目にする。楽嫣は怒って太子を叱責し、慎むように忠告する。

弥弥は草原で奕承に送り込まれた子供を救い、子供は殺されるのを避けるために草原に残らせてほしいと懇願し、奕承の計画を漏らす。穆金は弥弥に告白するが、弥弥は自分のことを卑下して拒否する。穆金は自分が弥弥にふさわしくないのだと主張する。

阿詩勒隼が草原を去ってから、大可汗は恋い焦がれて病に倒れる。錦瑟は獄中で服毒自殺する。死ぬ前に、奕承が同情を利用して自分を操り、将来の反乱の布石にしたことに気づく。奕承は錦瑟の失敗に気づき、次の行動を計画する。大可汗の力を削ぎ、涉爾を擁立することを企む。

第33話は、緊張感とドラマチックな展開が続く、見応えのあるエピソードでした。

特に印象的だったのは、阿詩勒隼と李靖の攻防戦です。李靖の戦術を知り尽くしている阿詩勒隼は、巧みに矢の雨を回避し、その実力の高さを改めて見せつけました。また、李靖が愛弟子を守るために戦いに身を投じる姿は、師弟の絆の深さを表しており、感動的でした。

錦瑟の最期も衝撃的でした。彼女は最後まで自分の信念を貫き、命を落としました。彼女の死は、奕承の冷酷さと、戦いの残酷さを改めて浮き彫りにしました。

一方、楽嫣の活躍も目を引きました。彼女は粥棚を設置して貧民を救済し、太子を叱責するなど、困難な状況の中でも行動を起こし、リーダーとしての資質を発揮しました。

つづく