長歌(ちょうか)行 第34話 あらすじ/ネタバレ

李世民の政策と長歌(ちょうか)の決意

李世民が推し進める民衆のための政策により、長歌(ちょうか)の心にあった深い憎しみは徐々に解きほぐされていく。大唐の辺境が安定し、長歌(ちょうか)の身分が敏感であることから、彼女は砂漠への旅に出ることを決意する。それを聞いた阿詩勒隼(アシラ・シュン)は、迷うことなく同行を申し出る。秦老(しん・ろう)の巧みな計らいにより、二人は兄妹として旅立つ。

それぞれの道

府を出た直後、長歌(ちょうか)は孫真人と司徒(しと)に偶然出会う。宮中からの急な呼び出しを受けた孫真人は、太医署のしがらみから逃れたいと願っており、長歌との出会いは、慌ただしい別れとなった。

一方、郜都(こう・と)と楽嫣は任務を終え、長安に戻る。楽嫣は今回の旅で、李世民が語った「民生多艱、如何袖手」という言葉の真意を深く理解し、成長を加速させようと決意する。同時に、遠く離れた長歌を気にかけていた。

郊外で阿詩勒隼(アシラ・シュン)を見送っていた李靖は、長歌と遭遇する。李靖は杜如晦と共に都に戻ることを明かし、かつて衛公兵法で阿詩勒隼(アシラ・シュン)を試したことを告白する。しかし、それは彼の初心を忘れないことを評価していたからだと語る。李靖は阿詩勒隼(アシラ・シュン)に、真の兵法の精髄である、人心と用兵者の知恵に基づく戦術を伝授する。

鷹師への脅威

鷹師は突如伝染病に見舞われ、大巫師は解決策を見出せない。弥弥古麗は、病の源が自分が救った子供にあることに気づく。多くの人を救うためには子供を遠ざけるべきだと考えながら、子供の哀願に心を痛め、弟の安否を心配して涙を流す。

杜如晦は都に戻り、李世民に長歌が生きていること、そして洛陽での勇敢な行動を報告する。李世民はそれを聞き、長歌の性格と立場は決して大唐を裏切らないと確信する。

楽嫣は駅亭で休息を取るが、郜都(こう・と)に対して依然としてわだかまりがあり、彼の好意を拒否する。魏叔玉(ぎしゅくぎょく)は、郜都(こう・と)が長歌を密かに助けていたことを楽嫣に伝え、彼の保護を受け入れるように説得する。

砂漠への旅と新たな試練

長歌一行は草原の辺境に到着し、鷹師の病気が深刻であることを知る。彼らはすぐに対応するため、優れた医術を持つ孫真人を呼び戻すことにする。

草原では、弥弥の子供は臨終の際に彼女を姉と呼ぶ。その言葉は弥弥の心に深く響く。しかし、子供の死は鷹師に恐怖と怒りを引き起こし、弥弥は呪いの源として命の危機にさらされる。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は駆けつけ、暴行を阻止し、弥弥を守る。

長歌は鷹師がペストであることを確認し、治療を開始する。しかし、子供を失った女性が感情を制御できず、弥弥を刺そうとする。穆金は彼女を救おうとして怪我をし、病気に感染してしまう。

楽嫣と太子は無事に長安に戻り、その成長は李世民を喜ばせる。

孫真人は薬を処方するが、重要な薬草である「大漠紫草」が足りない。亚罗は牙帳に薬を求め、鷹師を救う決意をする。災害に直面し、各勢力と人物は複雑な人間性と感情の葛藤を露わにする。

第34話は、長歌と阿詩勒隼の旅立ち、鷹師の危機、そして各キャラクターの成長と葛藤が描かれた、重要なエピソードでした。

李世民の政策により、長歌の復讐心は薄れ、新たな旅に出る決意をします。阿詩勒隼は迷わず同行し、二人は兄妹として旅立つ姿は、彼らの絆の深さを示しています。

一方、鷹師では伝染病が発生し、弥弥古麗は苦悩に直面します。病の源が自分であることに気づきながらも、子供の哀願に心を痛める姿は、彼女の優しさと葛藤を表しています。

また、楽嫣は郜都(こう・と)の好意を拒否しますが、魏叔玉(ぎしゅくぎょく)の言葉で彼の真意を知り、成長を感じさせます。

李世民は長歌の生存を知り、彼女の性格と立場を評価します。杜如晦の報告は、長歌が唐への忠誠心を失っていないことを示しており、李世民の信頼を深めます。

鷹師の危機に際し、長歌は治療を開始しますが、新たな困難に直面します。孫真人の薬方には重要な薬草が足りず、亚罗は牙帳に薬を求める決意をします。

つづく