長歌(ちょうか)行 第35話 あらすじ/ネタバレ

樂嫣 は李世民に 長歌(ちょうか) のことを尋ね、彼女が心を解き放って戻ってくることを願います。満漢全席を前に、樂嫣は民衆の苦しみを思い、褒美ではなく、唐の民衆が飢饉から逃れることを願います。李世民は樂嫣の成長を見て、彼女の道のりが容易ではないことを知っています。樂嫣は恩に感謝し、恩人である柴娘子のために特別に情けを請い、農桑を視察して民衆を思いやることを許可されます。

亞羅 は大可汗に会おうとしますが、涉爾の腹心である 雷蒙 に暗殺されます。雷蒙は奕承と結託し、牙帳を掌握しています。奕承は 阿詩勒隼(アシラ・シュン) が定襄を疑っていることに気づき、錦瑟の失敗を利用して、雷蒙を洛陽への任務に派遣します。奕承は薬を盛って大可汗を昏倒させ、印鑑を盗み、命令を偽って亞羅を幽閉します。実際には阿詩勒隼(アシラ・シュン)が自分の計画を妨げることを恐れており、彼を排除して涉爾がスムーズに後を継ぐようにしたいのです。

樂嫣は宮廷を出て、 郜都(こう・と) が同行しますが、あえて距離を置いています。樂嫣は公主として彼に残るように命じます。郜都(こう・と)はついに自分の気持ちを吐露し、樂嫣を怒らせないために遠ざけていたが、実は密かに守っていたと語ります。樂嫣は郜都(こう・と)が長歌(ちょうか)を救ってくれたことに感謝し、二人の関係は緩和します。樂嫣は田んぼで老夫婦が寄り添っているのを見て叔玉を思い出し、郜都は彼女に勇敢に愛を告白するように勧めます。

雷蒙は鷹師に赴き、大可汗の名のもとに紫草の願いを断ち切ります。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は疑いつつも、まずは鷹師の患者のことを考え、漠北に薬を求める決意をします。長歌は秦老(しん・ろう)らと同行し、弥弥も加わります。叔玉は樂嫣に一日付き添い、樂嫣は勇気を出して叔玉に告白します。叔玉は直接的な返事はしませんでしたが、優しい態度で樂嫣は想いが通じていると誤解します。郜都は樂嫣の願いが叶ったのを見て、心から喜びます。

阿詩勒隼は長歌を心配し、孫真人は彼が相思病にかかっているのではないかと笑います。長歌一行は漠北に到着し、阿詩勒部族が兵士を徴募しているのを見て、紫草を探すことができませんでした。秦老(しん・ろう)は高値で買い取ることにし、長歌は唐に徴兵の知らせを伝えます。三人は客栈に泊まりますが、いたずら好きの少女に出会い、代金を踏み倒すものの自信満々で返済を約束します。

第35話の感想

第35話は、さまざまな人間模様が描かれていて、とても見応えのある回でした。

樂嫣は、成長した姿を見せてくれました。民衆の苦しみを思いやり、恩に感謝する姿は、彼女の心の成長を感じさせます。また、叔玉への想いを素直に告白する姿は、彼女の純粋さを表しています。

一方、阿詩勒隼は、長歌を心配するあまり、相思病にかかってしまうほどです。彼の長歌への一途な想いは、見ていて微笑ましくなります。

また、郜都の樂嫣への想いは、切ないものがあります。樂嫣のために遠ざけていたものの、彼女の幸せを願う気持ちは本物です。

そして、雷蒙の暗躍は、物語をさらに複雑なものにします。彼は奕承と結託し、大可汗を昏倒させて印鑑を盗み、亞羅を幽閉します。彼の目的は、阿詩勒隼を排除して涉爾がスムーズに後を継ぐことのようです。

つづく