長歌(ちょうか)行 第38話 あらすじ/ネタバレ
漠北からの使者が宝石と共に和平を請願し、密かに阿詩勒隼(アシラ・シュン)に錦盒を贈る。中には長歌(ちょうか)からの密信が隠されていた。長歌(ちょうか)は阿詩勒隼(アシラ・シュン)との密会を企て、最初は阿詩勒隼(アシラ・シュン)は淡々とした様子だったが、穆金の助言を受けて、深い愛情を込めた手紙を書き直した。長歌の手紙には「我想你」の3文字だけだったが、その言葉はシンプルでありながら深い愛情に満ちていた。
夜が訪れ、約束通りに長歌が現れると、阿詩勒隼は彼女を強く抱きしめ、心からの気持ちを打ち明けた。長歌は鷹師を救い、王庭に背かないための唯一の方法は、仮死状態になることだと提案した。阿詩勒隼は苦悩するが、最終的には説得された。
涉爾は牙帳に帰り、可汗に謁見しようとするが、奕承公主に阻まれる。奕承公主は可汗が病重で、権力を彼女に譲ったと告げ、涉爾が草原を統一するのを助けることを約束した。阿詩勒隼は仮死の計略を考え、弥弥古麗は躊躇しながらも、鷹師が熊師と共に遠征できないことを明かし、自分が王庭の密偵であり、奕承公主の支配下にあることを告白した。穆金は弥弥を慰め、彼女の弟である步真を救出することを誓った。
阿詩勒隼は土喀設の陰謀を利用し、夜襲を装って撤退することを決意した。戦場では、鷹師が計画通りに先行し、土喀設は動かず、熊師は待ち伏せに遭い、鷹師は全軍撤退した。この戦いは長歌が指揮し、兵士の配置は中原の智慧を示していた。阿詩勒隼はそれに気づき、土喀設を自らの手で斬り殺した。
鷹師は仮死作戦に成功し、弥弥は長歌に步真を救出することを約束した。阿詩勒隼と長歌は再会し、身分のしがらみを捨てて、共に人生を歩むことを誓った。阿詩勒隼は長歌の3つの願いについて話し、最初の願いは、彼が風雨をしのいでくれるので、もっと自分を大切にしてほしいということだった。しかし、その言葉が終わらないうちに、阿詩勒隼は暗殺され、倒れてしまった。
穆金は阿詩勒隼の「死」を王庭に伝え、涉爾は半信半疑だった。穆金はこれを機に、大漠の2つの都市を阿詩勒隼の殉葬にするよう要求した。奕承公主は可汗の病気を理由に穆金を阻止し、阿詩勒隼が弥弥によって殺されたことを知り、安心した。そして、血まみれの兜を可汗の横に置き、「忠孝」を示した。
物語はここまで、感情と陰謀が交錯し、各勢力が暗躍する中、長歌と阿詩勒隼の運命はいかに?
第38話 感想
第38話は、長歌と阿詩勒隼のロマンスと、草原の政治的陰謀が絡み合った、スリリングな展開が満載でした。
まず、長歌と阿詩勒隼の再会シーンは、とても感動的でした。二人の愛情の深さが伝わってくるような、温かい場面でした。また、長歌が阿詩勒隼を救うために、仮死の計略を提案するシーンは、彼女の知恵と勇気が感じられました。
一方、草原の政治的陰謀も、ますます複雑になってきました。奕承公主は、可汗の病気を利用して権力を握り、阿詩勒隼を殺害しようと企んでいます。また、涉爾も可汗の座を狙っており、草原は混とんとしています。
つづく