長歌(ちょうか)行 第4話 あらすじ/ネタバレ

李世民は太子玺の盗難を知り、宝物を携えた李長歌(りちょうか)の捕縛を全城に命じる。李長歌(りちょうか)は弘義宮の危機を逃れ、玺と共に逃亡する。小乞丐の阿竇は命を懸けて長歌(ちょうか)を救い、師匠として共に歩むことを懇願する。長歌(ちょうか)は彼の意志の強さに感銘を受け、破例で弟子として受け入れる。

この事件は阿詩勒隼(アシラ・シュン)の耳にも届く。彼は長歌の男装姿しか知らず、彼女の正体に興味を抱き、関心を強める。翌日、杜如晦、房玄龄、李世民は対策を協議する。方義は長歌の捕縛に失敗した罪を認め、李世民は精鋭部隊を派遣し、私服で長歌を探し出すよう命じる。楽嫣への罰は表面上は厳しいものだが、実際には別の思惑がある。京城的官员たちは李世民の動向を注視し、二王の残党を赦免するという約束が空手形になるのではないかと恐れる。房玄龄は李世民の悩みを理解し、魏徵が彼の懸念を解決するのに役立つと考える。

会議の後、杜如晦は義子の郜都(こう・と)に軍隊に広がる噂の出所を調査するよう密命を下す。郜都(こう・と)は魚売りにたどり着くが、何かがおかしいと気づく。長歌の仕業ではないかもしれない。この時、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は魚売りが捕まったことで自分が追われていることに気づき、長安からの脱出を決意する。しかし、出発する前に常何が軍隊を率いて追跡してくる。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は急いで逃げ出す途中、太子一派に追われている長歌に出くわす。長歌は馬を奪って逃げ出し、阿詩勒隼は路肩に隠れる。長歌は魏家の魚符を落としてしまい、常何が拾って郜都(こう・と)に渡す。郜都はこれを利用して叔玉に長歌の捕縛を強要する。

長歌は阿竇と合流し、城外へ逃げる計画を立てる。だが、阿詩勒隼の商隊が最後の脱出手段だった。長歌は宝刀を報酬として阿詩勒隼に助けを求め、取引が成立する。阿竇は安全な場所に隠れ、長歌は商隊に身を潜め、城外で待つように指示する。郜都は関所を設けて待ち伏せするが、長歌は阿詩勒隼の助けで無事に脱出する。城外で、阿詩勒隼は宝刀を受け取り、馬を贈って別れを告げる。再会はないだろうと予想する。

長歌は十里亭に急ぐが、郜都と叔玉が待ち構えていた。叔玉は郜都に操られ、長歌は窮地に立たされる。長歌は屈せず、馬で崖っぷちの橋に向かって突進する。馬は崖から落ち、彼女は辛うじて綱につかまる。郜都は長歌に矢を向けるが、叔玉はたまらず矢を放ち、長歌は崖から落ちてしまう。

李世民は魏徵を訪問し、彼の協力を求めるが、冷たくあしらわれる。魏徵は傲然とした態度で拒否し、靴を投げつけるなど激しい言葉を浴びせる。房玄龄が介入して事態を収拾する。李世民は怒りながらも、房玄龄の言葉に従い、一旦引き下がる。一波乱あったが、長歌の運命は依然として風前の灯火である。

第4話の感想

第4話は、緊張感と緊迫感に満ちた展開で、最後まで目が離せない内容でした。特に、長歌が命懸けで逃亡するシーンは手に汗握るもので、彼女の強さと意志の強さに感銘を受けました。

また、阿詩勒隼との出会いも印象的でした。二人は互いに正体を知らず、奇妙な縁で結ばれます。阿詩勒隼のミステリアスな魅力と、長歌への興味が今後の展開を予感させます。

一方で、李世民と魏徵の対立も興味深いものでした。李世民の焦りと魏徵の頑固さは、それぞれの立場を反映しており、今後の政治情勢に大きな影響を与えそうです。

つづく