長歌(ちょうか)行 第43話 あらすじ/ネタバレ
弥弥の毒殺
弥弥は奕承の命を受け、鉄勒部の首領?稚西を毒殺する。稚西の死によって部族は混乱し、矛先は長歌(ちょうか)に向けられる。叔玉が事件を担当し、毒薬を発見するものの公表はせず、涉爾はその毒薬の入った瓶を目撃し、それが弥弥のものだと気づく。部族の首領は弥弥が食事を運んでいたところを目撃し、さらに毒薬が弥弥の部屋から見つかったことから、長歌(ちょうか)が弥弥に命じて毒殺したと疑う。長歌(ちょうか)は弥弥を庇うが、弥弥は心当たりがあるにも関わらず口をつぐむ。涉爾は弥弥を慕っており、自分の罪だと名乗り出る。毒薬は虫除けとして使っていたが、誤って稚西に飲ませてしまったと主張する。涉爾には殺害の動機がなく、部族の人々は彼の言葉を信じて涉爾に罪を被せる。
楽嫣と郜都(こう・と)
楽嫣と郜都(こう・と)は農桑を視察し、民衆の安寧を目の当たりにして大唐の太平を祈願する。道中、重い荷物を背負って帰る老人に出会い、楽嫣は郜都(こう・と)に手伝うよう命じる。二人は協力して老人を家に送り届け、和やかな時間を過ごす。
奕承と涉爾
奕承は涉爾が自分と同じ考えを持たないことに失望し、責める。弥弥は涉爾を心配して長歌(ちょうか)に助けを求め、手作りの羊肉麺を差し入れる。涉爾は自分が犯人ではないと打ち明け、弥弥を守ったのは友情を大切にしているからだと話す。たとえ叶わない恋だとしても、これからも弥弥を守りたいと語る。
穆金の潜入と阿詩勒隼(アシラ・シュン)の求婚
穆金は定襄宮に潜入し、侍衛に扮して大可汗に謁見する。しかし、大可汗はすでに奕承に毒殺されており、阿詩勒部は制御不能の状態にあった。叔玉は長歌に弥弥と阿詩勒隼(アシラ・シュン)に注意するよう警告するが、長歌は友情を信じて叔玉の言葉を無視する。
太子と晟辛(せいしん)は四方館を訪れ、長歌と口論になる。晟辛(せいしん)は長歌の正体に気づき、急いで奕承に報告する。奕承は長歌を大隋復興の鍵とみなし、利用して弥弥を牽制しようと考える。涉爾が復興について尋ねると、奕承は世の中は冷酷であり、自分の行動には理由があると示唆し、涉爾に真実を知るべきだとほのめかす。
穆金は前隋太子宮に潜入し、步真が正体を明かして雷蒙に捕らえられるのを目撃する。楽嫣の婚期が近づき、長歌は扇面に刺繍を施して贈り物にする。技術は拙いものの、真心は込められている。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌の気持ちを受け取り、長歌を守ると誓い、瑾夫人の霊前で求婚する。長歌を心から愛し、すべてを捧げると約束する。
郜都(こう・と)と楽嫣
郜都(こう・と)と楽嫣が帰る途中、郜都は飴細工を買ってくる。楽嫣は足をくじいて待っていた。郜都は心配して楽嫣を抱き上げ、二人の目にはお互いしか映っていない。
長歌の誘拐
晟辛(せいしん)は奕承の命令を受け、太子の玉佩を使って長歌を連れ出す。長歌は疑念を抱くが、太子の信物であるため従わざるを得ない。
長歌行 第43話 感想
第43話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。弥弥の毒殺事件によって鉄勒部は混乱し、長歌は窮地に立たされます。涉爾が罪を被ったことで、長歌と弥弥の友情が試される展開となりました。また、奕承の策略によって長歌が拐われるなど、今後の展開が気になる終わり方でした。
特に印象に残ったのは、弥弥と涉爾のシーンです。弥弥は罪悪感に苛まれながらも口をつぐみ、涉爾は弥弥を守るために自分の罪を被るという、切ない場面でした。二人はそれぞれに大切なものを守ろうとする姿が描かれており、胸を打つ展開でした。
また、楽嫣と郜都のほのぼのとしたシーンも印象的でした。二人の仲睦まじい様子は、物語の緊張感を和らげる役割を果たしており、視聴者を楽しませてくれました。
つづく