長歌(ちょうか)行 第44話 あらすじ/ネタバレ

奕承の刺客

奕承は再び弥弥に使いを送り、彼女の使命の重要性を強調し、涉爾の庇護によって調子に乗らないようにと警告する。弥弥は心が落ち着かず、長歌(ちょうか)を見つけられず、奕承の威を恐れて、知っていることを隠そうとする。夜が更けても長歌(ちょうか)の消息はなく、弥弥はついに我慢できなくなり、阿詩勒隼(アシラ・シュン)に疑念を打ち明け、奕承が長歌(ちょうか)に危害を加えているのではないかと直言する。

阿詩勒隼(アシラ・シュン)の決意

阿詩勒隼(アシラ・シュン)は話を聞いて、単身で龍潭に潜入することを決意し、弥弥は涉爾の力を借りようとする。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は涉爾の猜疑心をよく知っており、弥弥が暗殺劇を演じることで、彼のわずかな信頼を得て、長歌(ちょうか)の居場所を探ることができると考える。そこで、二人は綿密な計画を立て、弥弥は奕承の前で本物の暗殺劇を演じ、その後、涉爾に従って立ち去る。

涉爾の洞察力

涉爾は二人が企てていることを見抜くが、弥弥の長歌への深い愛情に心を動かされ、彼女を助けることに同意する。涉爾は奕承の住居に潜入し、長歌が郊外の小屋に幽閉されていること、奕承が長歌を利用して李世民を脅迫し、唐と漠の盟約を破棄しようとしていることを知る。さらに、奕承は晟辛(せいしん)を殺そうとしていることもわかる。

長歌の救出

弥弥はすぐに情報を阿詩勒隼(アシラ・シュン)に伝え、彼はすぐに動き、長歌を危機から救い出し、敵を全滅させる。晟辛(せいしん)に対して、阿詩勒隼は殺意を決めるが、長歌に止められる。晟辛(せいしん)の特殊な立場を考えると、軽率な行動は事態を悪化させる恐れがあるという理由からだ。しかし、叔玉が軍を率いて駆けつけ、晟辛(せいしん)は逆に漠北の使者が不穏な企てをしていると主張する。怒りに駆られた阿詩勒隼は、誤って晟辛(せいしん)を殺してしまう。

帰路

帰路、阿詩勒隼は負傷した長歌を抱き、心痛と自責の念に駆られる。長歌は彼の衝動を責めるが、彼の深い愛情を感じ取る。二人が情熱的な雰囲気に包まれると、珍珠が薬を持って現れ、雰囲気は少し和らぐ。

奕承の怒り

奕承は晟辛の死と長歌の救出を知り、激怒する。責任を追及されると、涉爾は身を挺して罪を認める。彼は奕承に、真の目的は前隋の復興なのか、阿詩勒部の勢力拡大なのかと問うが、奕承の野心的な様子を見て、母子の絆に亀裂が生じ始める。

阿詩勒隼の逮捕

晟辛の死は連鎖反応を引き起こし、太子は激怒し、叔玉に期限内に事件を解決しなければ厳罰に処すると命じる。叔玉は自らの身を守るため、四方館を捜索し、阿詩勒隼は罪を認め、涉爾を巻き込む。涉爾は潔白を証明するため、叔玉に従うことを決意する。長歌は、阿詩勒隼の逮捕が彼女を守るための計略であることに気づく。薬に含まれていた睡眠成分がその証拠だ。長歌は阿詩勒隼を救い出し、共に困難を乗り越えることを誓う。

太子と奕承の策略

太子は李世民の説得を無視して晟辛の死を追求し、朝廷では杜如晦が阿詩勒部を痛撃することを主張する。房玄齡も賛成するが、奕承はすでに策略を巡らせており、阿詩勒部が漠北を攻撃しようとしているという噂を広め、人々の心を惑わし、各部族が盟約を破棄することを検討するようになる。

長歌の反撃

長歌と乐嫣(れ・えん)は対策を練り、再び危険を冒すことを決意する。長歌は稚西を連れて真相を明らかにする。稚西は実は死んでおらず、長歌の計略で、奕承の陰謀を暴き、弥弥を守り、彼の動きを探るためのものだった。長歌はさらに赤合の背叛の真相を明らかにし、阿詩勒部が漠北を攻撃するという話は全くの作り話であり、赤合が持っていた手紙は偽造されたものだと主張する。

第44話の感想

第44話は、緊張感と感動が入り混じった、非常にスリリングな展開でした。弥弥と阿詩勒隼の連携プレーは息もつかせず、特に弥弥の演技は圧巻でした。また、涉爾の洞察力と、長歌への思いやりが垣間見えるシーンも印象的でした。

晟辛の死は、物語に大きな影響を与えそうです。阿詩勒隼の立場は悪化し、長歌も危険にさらされることになるでしょう。しかし、長歌と阿詩勒隼の絆はますます強くなり、困難を乗り越えていく姿に期待が高まります。

また、奕承の野心が明らかになり、今後の展開がますます気になります。彼は前隋の復興を目指すのか、それとも阿詩勒部の勢力拡大を目論んでいるのか。彼の真の目的が明らかになるにつれて、物語はさらに複雑化していくでしょう。

つづく