長歌(ちょうか)行 第46話 あらすじ/ネタバレ

アシル隼、涉爾の誤解を解く

アシル隼は、涉爾の牢獄を訪れ、幼い頃に兄弟のように過ごしていたこと、しかし大可汗が兄弟の争いを防ぐために、涉爾が大切に育てていた子狼を密かに射殺し、その狼の皮で作った矢筒を自分に与えたことで、涉爾が長年誤解していたことを告げる。アシル隼は、草原の情勢が犠牲を必要としていることを認め、自分がその責任を負うと宣言する。翌日、涉爾は奕承公主と共に大唐を去り、アシル隼は手錠をかけられたまま定襄に戻る。

李世民の仁徳、大唐と諸部族の同盟

四方館では、李世民が仁徳を示し、大唐と諸部族の同盟を成功させる。彼は自ら捕らえられていた家族を救出し、諸部族は彼の恩義に感じ入り、その場で同盟を結び、大唐と共に苦難を共にすることを誓う。李世民は、長歌(ちょうか)公主に尊い地位を与え、長安で太平な生活を送るよう勧めるが、長歌(ちょうか)はアシル隼の安否を気にかけており、その好意を断る。李世民は、瑾夫人の遺言を伝え、長歌(ちょうか)の幸せを願うと共に、瑾夫人が自責の念から自殺し、臨終の際に長歌(ちょうか)の幸せだけを願っていたことを明かす。長歌はついに心のわだかまりを解き、李世民を二叔と呼び、宝剣を返還し、定襄への旅に出る。

長歌、瑾夫人への別れとアシル隼への想い

旅立つ前に、長歌は瑾夫人の霊前に別れを告げ、偶然にもアシル隼のプロポーズの手紙を発見する。手紙には、深い愛情が込められていた。長歌はすでにアシル隼に心を決めており、瑾夫人に三つの願いを捧げる。一つは結婚、二つは夫の幸せ、三つは婿の安全を祈る。

定襄城での出来事

定襄城では、涉爾が病床の大可汗を見舞うが、拒絶されて落胆して立ち去る。奕承はそれを知り、步真を利用して弥弥古麗を脅迫する。弥弥と步真は短い時間だけ再会するが、再び引き離されてしまう。涉爾は密かにアシル隼と会い、酒を酌み交わす。涉爾も奕承の疑念を抱き始める。奕承が突然牢獄に現れ、涉爾は急いで逃げ出し、アシル隼は巧妙にそれを隠蔽する。

前線の戦況とアシル隼の決断

前線からの緊急報告によると、李唐の連合軍が迫っており、奕承はアシル隼に戦いを強要する。拒否された後、奕承は重傷を負った穆金を人質として差し出す。アシル隼は穆金を救うために、二つの条件を提示する。一つは穆金の治療、二つは鷹師が勝利して帰還するまで大可汗のことは保留すること。奕承は前者を承諾し、後者については保留する。

これらの出来事は、草原の風雲急を告げる縮図である。アシル隼と長歌の愛は、乱世の中でもより一層強固なものとなり、涉爾と奕承の確執、そして草原の未来は、今後の戦いで明らかになるだろう。

長歌行 第46話 感想

第46話は、物語が大きく動き、多くの重要な展開が見られました。特に印象的なのは、アシル隼と涉爾の誤解が解けたことです。幼い頃の出来事が明らかになり、二人は互いの気持ちを理解し、絆を深めました。また、李世民の仁徳が描かれたのも見どころです。彼は捕らえられていた家族を救出し、諸部族との同盟を成功させ、大唐の懐の深さを示しました。

一方、長歌とアシル隼の恋は困難な状況に置かれています。長歌はアシル隼の安否を気にかけており、李世民の好意を断って定襄に向かいます。二人が無事に再会できるのか、今後の展開が気になります。

また、奕承の悪辣さも際立っていました。彼は步真を利用して弥弥古麗を脅迫し、アシル隼を戦いに駆り立てようとします。彼の野心は草原に大きな混乱をもたらすでしょう。

つづく