長歌(ちょうか)行 第49話 あらすじ/ネタバレ
嵐の前の静けさ
暴風雨が迫る中、長歌(ちょうか)と阿詩勒隼(アシラ・シュン)は森の中で静かに座っている。長歌(ちょうか)は阿詩勒隼(アシラ・シュン)の求婚を受け入れ、彼がいれば他に何も必要ないと告げる。李靖について阿詩勒隼(アシラ・シュン)は、李靖と協力して定襄を攻略し、大可汗を救出することに合意したことを明かす。二人は束の間の静寂を楽しみ、阿詩勒隼(アシラ・シュン)は三つの約束を持ち出す。長歌(ちょうか)には今後、「ごめんなさい」と「ありがとう」を言わないように求める。三つ目の約束は、後に詳しく話すという。
戦いの準備
軍営に戻ると、郜都(こう・と)が率いる軍隊が合流していた。李靖は斥候の情報をもとに奇襲作戦を展開する。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は鷹師を率いて行方不明の斥候を探し、長歌(ちょうか)と郜都(こう・と)は軍営に残る。
雷蒙の最期
雷蒙は涉爾を連れて撤退するが、追っ手に遭遇する。雷蒙は图鲁クに涉爾を先に逃がそうとするが、涉爾は戦いを止めようとする。雷蒙は涉爾の優柔不断を怒り、無理やり連れ去る。穆金と阿詩勒隼が追いつき、穆金は雷蒙と戦い、阿詩勒隼は涉爾を追う。穆金は弥弥の仇を討つために雷蒙を殺し、雷蒙は生涯を通じて服従しか知らず、感情を理解しなかったと感慨にふける。雷蒙は臨終の言葉で、自分は約束を守るだけで盲目的に従っていたわけではないと告げる。
阿詩勒隼と涉爾の決闘
阿詩勒隼は涉爾を捕らえ、涉爾は決闘を挑むが、最終的に武器を捨て、阿詩勒隼に殺されることを望む。阿詩勒隼は手を下すのをやめ、涉爾に他人の過ちのために自分を罰するのではなく、熊師を率いて自由を求めるべきだと諭す。二人は兄弟の絆を深め、戦後再会して酒を酌み交わすことを約束する。阿詩勒隼は熊師を解放し、涉爾に西へ行って争いから離れるように勧める。
定襄の戦い
李靖は迅速に定襄を攻略し、郜都(こう・と)は奕承を追跡するが失敗する。部落の首領たちは皆降伏する。長歌は奕承が逃げ延びたと推測し、王宮で奕承と対峙する。奕承は過去の栄光を思い出し、自分は隋の公主であり、生涯を隋に捧げてきたと語る。草原に身を潜めていても、心は依然として隋に向いているという。長歌は奕承に長安に戻るように説得するが、奕承は救済を拒否し、長歌に最後まで付き添ってくれたことに感謝し、燭台を倒して共に死のうとする。阿詩勒隼が駆けつけ、長歌を救出する。
戦後の結末
定襄の戦いは大勝利に終わり、郜都(こう・と)は病床にある杜如晦に戦勝を報告する。杜如晦は二人に最後の言葉をかけ、互いに寄り添うように望み、自分は唐のために後悔はないと語る。李世民は長歌が死んだと思い込み、悲しみに暮れる。李靖は長歌の遺言だと偽って李世民を慰めるが、李世民は見破する。長歌と阿詩勒隼が隠遁生活を送っていることを知り、少し安心する。
自由と幸福
長歌と阿詩勒隼はついに自由を手に入れ、田園で幸せな生活を送る。長歌の願い通り、彼らは唐の繁栄を目の当たりにする。
第49話は、長歌行のストーリーが大きく動き、多くの感動的なシーンが描かれた回でした。
まず、長歌と阿詩勒隼の求婚シーンは、二人の強い絆と愛を感じさせるものでした。特に、阿詩勒隼が長歌に「此生有你足矣」と言った言葉は、とてもロマンチックで印象的でした。
また、雷蒙の最期は、彼の複雑なキャラクター性を浮き彫りにするものでした。彼は生涯を通じて服従しか知らず、感情を理解できなかった人物でしたが、臨終の言葉で、自分は約束を守るだけで盲目的に従っていたわけではないと告げたことで、彼の内面が少し垣間見えたように思います。
そして、阿詩勒隼と涉爾の決闘シーンは、兄弟の絆の深さを描くと同時に、戦争の悲惨さを改めて感じさせるものでした。阿詩勒隼が涉爾を殺さず、熊師を解放したことで、彼の寛大さと優しさが伝わってきました。
最後に、長歌と奕承の対決シーンは、二人の対照的な生き方を浮き彫りにするものでした。長歌は自由と愛を求めて戦い、奕承は過去に囚われ、復讐に執着していました。長歌が奕承を救おうとしたシーンは、彼女の優しさと強さを示すものでした。