長歌(ちょうか)行 第5話 あらすじ/ネタバレ

負傷の長歌(ちょうか)と謎の男

矢傷を負い、河辺で倒れていた長歌(ちょうか)は、再び阿詩勒隼(アシラ・シュン)と出会います。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌(ちょうか)を助け、彼女が女性であることに気づきます。目を覚ました長歌(ちょうか)は、阿詩勒隼(アシラ・シュン)が自分の正体を知っていることを警戒し、彼の助けを拒否します。彼女は歯を食いしばって折れた矢を抜き、強い酒を一口飲み干します。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌が気を失った隙に、傷口に酒をかけて消毒します。長歌はようやく彼の好意を理解します。

魏徵の決断

魏徵は李世民を怒らせ、自分の命は助からないと覚悟していました。彼は死を覚悟し、叔玉が自分の死後、李世民に従うことを望んでいました。その時、李世民から食盒が届けられます。魏徵は毒薬だと思い込みますが、李世民は魏徵の大好きな酢芹を送っていました。この酢芹は太子妃が自ら作ったものであり、李世民の誠意が伝わってきます。魏徵は李世民の心に打たれ、彼に従うことを決意します。

友情の始まり

阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌のために衣類と薬を用意します。着替えた長歌は阿詩勒隼に感謝し、二人は一緒に酒を飲みます。互いに正体を隠しながら、阿詩勒隼は秦准、長歌は十四郎と名乗り、友情を育みます。

太子印と和親

李長歌(りちょうか)は太子印を所持しており、その重要性は計り知れません。李世民は寛大な人物ですが、大局のためには冷酷な決断をせざるを得ません。彼は杜如晦に、太子印を取り戻すために手段を選ばないように命じ、長歌を殺すことも辞さないように伝えます。その後、楽嫣が李世民に謁見し、長歌を許してくれるように懇願します。しかし、李世民は楽嫣に長歌を忘れるように命じます。楽嫣が思い悩む間もなく、和親の聖旨が東宮に届けられます。楽嫣は公主に封じられ、唐の和親相手となります。

追跡と旅立ち

杜如晦は李長歌(りちょうか)と叔玉の深い絆を知っており、長歌が叔玉を探すだろうと推測します。彼は郜都(こう・と)に叔玉を監視させ、長歌が現れたら太子印を奪い、彼女を殺すように命じます。しかし、その頃の長歌は阿竇と合流しており、阿竇は正式に長歌の弟子となり、幽州へ向かうことを決意します。幽州の督撫である李瑗は李建成と親交があり、長歌は彼に助けを求め、復讐のために出兵してもらうことを計画しています。

魏徵の計略

李世民は再び魏徵を訪ねます。魏徵は態度を改め、李世民を招き入れて茶を振る舞います。李世民が楽嫣の和親を心配していると察した魏徵は、彼女を和親から解放するための計略を授けます。

洛陽への旅路

李世民は魏徵の指示に従い、楽嫣に病気を装うように命じます。この病気は洛陽で治療する必要があり、李世民はすでに彼女のために準備を整えていました。楽嫣は洛陽へ向かい、この病気によって和親を回避することができます。李世民は泣きじゃくる楽嫣を見て、長歌の男らしい気概を思い出します。

幽州潜入

幽州城では、阿詩勒隼が部下に炭鉱を密輸させ、守備兵の注意を引いて城内の実情を探ろうとします。長歌と阿竇も幽州城に到着しますが、お金がないため、ボロボロの物置に住むことになります。一方、阿詩勒隼一行は上等な部屋に宿泊します。

叔玉の任務

叔玉は楽嫣を洛陽の行宮まで送り届け、長安に戻る予定でしたが、郜都(こう・と)が太子の口頭命令を持って現れます。叔玉は長安に戻らず、郜都(こう・と)と共に幽州城へ向かい、太子印を奪い、長歌を殺すように命じられます。さらに、李瑗を宮廷に呼び戻すことも命じられます。幽州城へ向かう途中、郜都(こう・と)は部下に、長歌を見つけたらすぐに殺し、叔玉が妨害すれば彼も殺すように命じます。この会話を部屋の中で聞いていた楽嫣は、叔玉を心配します。

第5話の感想

第5話は、長歌と阿詩勒隼の友情が芽生え、李世民の苦悩が描かれた回でした。長歌は負傷しながらもたくましく生き抜き、阿詩勒隼の助けを借りて立ち直ります。一方、李世民は長歌を救いたい気持ちと国の利益との板挟みになり、苦渋の決断を迫られます。

特に印象的なシーンは、長歌と阿詩勒隼が酒を酌み交わす場面です。互いに正体を隠しつつも、心を通わせていく様子が描かれており、今後の展開が楽しみになりました。また、李世民が魏徵に心を開き、苦悩を打ち明けるシーンも、李世民の人間らしさが感じられてよかったです。

つづく