長歌(ちょうか)行 第7話 あらすじ/ネタバレ

長歌(ちょうか)は冷静に李瑗に現在の状況を分析し、李世民が四方八方から包囲されており、兵力を分散して国土を守るしかないことを指摘します。彼女は幽州軍を二手に分けて、敵の防衛が薄いところを奇襲し、挟み撃ちにして勝利を収め、数ヶ月で天下を統一することを提案します。王君廓は長歌(ちょうか)の先見の明を高く評価し、長歌(ちょうか)は李建成の名を偽造した教令を王君廓に提示します。教令には太子印が押されており、李瑗の軍隊を率いて長安を直撃し、反逆者を一掃することを目的としています。

ちょうどその時、長安からの使者が到着します。王君廓は士気を高めるために使者を拘束しようとしますが、長歌(ちょうか)は使者が旧知の叔玉であることに驚きます。叔玉は長歌に迷いから目覚め、長安に降伏するように説得し、李世民が罪を許すことを約束します。長歌は冷笑し、二度と東宮の後塵を拝むことはないと言い、叔玉を殺さずに一時的に幽閉します。

叔玉に抵抗したことで負傷した長歌は、都督府を密かに去ります。李瑗は密かに人手を派遣して長歌を追跡し、その様子を密かに観察していた阿詩勒隼(アシラ・シュン)は疑念を抱きます。李瑗は長歌を監視するだけでなく、教令を疑い、印鑑が新しく押されていることから、太子印が長歌の手に渡っているのではないかと推測します。一方、王君廓は阿詩勒隼(アシラ・シュン)と手を組み、使者を派遣して城外で出迎えることにします。

長歌は住処に戻り、自分が追跡されていることに気づきますが、確たる証拠がなく、李瑗の庇護に頼るしかありません。夜が訪れ、阿詩勒隼(アシラ・シュン)が訪ねてきます。阿詩勒隼(アシラ・シュン)は長歌との過去の出来事を振り返り、彼女の知勇兼備、死を恐れない気質に深い敬意を表します。彼は散心を装って長歌の心のわだかまりを解きほぐそうとし、幽州という争いの地から早く立ち去るように勧めます。長歌は自衛できると自信を持っていますが、阿詩勒隼(アシラ・シュン)にも取引を終えて早く立ち去るように勧めます。二人はそれぞれ思惑を抱きながらも、表面上は穏便に接します。

一方、楽嫣は郜都(こう・と)を抑えるために、彼と行動を共にし、深夜でも男女が二人きりで過ごすことを気にしません。郜都(こう・と)は気まずさを感じながらも、仕方なく、最終的には灯りを消して楽嫣のそばで守ります。

小可汗が幽州に到着し、大可汗が阿詩勒隼を朔州に異動させることを発表します。阿詩勒隼は不満を持ちながらも、従うしかありません。長歌は都督府に暫く滞在することを決め、太子印を厳重に保管します。彼女は阿窦を信頼し、印鑑を彼に預けます。

阿詩勒隼は出発を控えており、長歌の安否を心配しています。彼は長歌が太子印を持っているのではないかと推測し、幽州に戻ることにします。長歌は城内で偶然王君廓の秘密行動を発見し、城外まで追跡して、李瑗を裏切って自立しようとしている陰謀を暴きます。長歌は急いで都督府に戻って救援しますが、王君廓はすでに兵を率いて包囲しています。危機的状況の中、阿詩勒隼が現れて助け、危機を救います。

長歌と李瑗は安全な場所に逃げ、長歌は急いで阿窦を探して太子印の行方を尋ねます。李瑗はわざと長歌を試して、印鑑を渡すように仕向けます。長歌は機転を利かせて剣を抜きます。李瑗は王君廓の反逆は長歌から太子印を奪い取るための罠だったことを明かします。その瞬間、阿窦が戻り、阿詩勒隼はすぐに彼を阻止して、長歌が罠に陥るのを防ぎます。緊迫した戦いは、無言の阿吽の呼吸と知恵比べの中で静かに幕を閉じます。

長歌行 第7話 感想

第7話は、長歌の知略と勇猛さが光る回でした。李瑗への戦況分析、偽造教令の提示、そして王君廓の陰謀の暴きと、彼女の活躍が目覚ましかったです。叔玉との再会は複雑な思いが交錯するシーンでしたが、長歌の決意の強さが伝わってきました。

また、阿詩勒隼との関係にも進展が見られました。二人は互いに敬意と信頼を抱いている様子が描かれており、今後の展開が気になります。

一方、楽嫣の健気な姿も印象的でした。郜都(こう・と)への牽制のため、危険を顧みず行動する彼女の姿は、彼女の芯の強さを示しています。

つづく