秋嫣(しゅうえん)と秋老夫人(しゅうろうふじん)の関係は、古い事件によって緊張状態に陥り、秋嫣(しゅうえん)は亡き母の無実を証明するため、秋老夫人(しゅうろうふじん)に直接対峙することを決意します。妹の秋珉(しゅうみん)を連れて行く予定でしたが、秋珉(しゅうみん)の躊躇により、梁翊(りょうよく) が秋嫣(しゅうえん)に同行することになりました。出発前、梁翊(りょうよく) は事件解決を約束し、秦暄(しんけん) も様々な思惑から密かに後を追います。

秦暄(しんけん) は秋嫣(しゅうえん)を自宅に滞在させることを提案しますが、秋嫣(しゅうえん)は永明侯(えいめいこう)の偏見を理解しており、梁翊(りょうよく) の提案に従い、劈柴所の静かな別邸に引っ越すことにしました。夜になり、梁翊(りょうよく) は秋嫣(しゅうえん)に荷物を届けようとしますが、秦暄(しんけん) が秋嫣(しゅうえん)を気遣っている姿を見て、立ち止まってしまいます。しばらく躊躇した後、そっとその場を去り、2人だけの静かな時間を与えました。

秋嫣(しゅうえん)は夜通し訴状を書き上げ、奉京府に提出することを決意します。秦暄(しんけん) は秋家の将来を考え、秋家の名声に傷がつかないよう、訴訟を起こさないよう説得します。李医師の告発は虚偽であり、事態を収拾するための方便かもしれないと指摘します。しかし、秋嫣(しゅうえん)は怒りを抑えきれず、母の無念を晴らすため、真犯人を突き止めることを誓います。秦暄(しんけん) の説得が実らず、落胆した様子で去っていきました。その後、秋嫣(しゅうえん)は訴状を梁翊(りょうよく) に渡し、確認と修正を依頼します。

梁翊(りょうよく) は、秋家が訴えられれば、秋嫣(しゅうえん)と秋家の関係が修復不可能になるだけでなく、秦家からの評価にも影響することを理解していました。しかし、秋嫣(しゅうえん)の意誌は固く、揺らぎません。彼女は韓氏が実母ではないことを知っていても、韓氏の恩義を忘れることはできないと訴えます。梁翊(りょうよく) は秋嫣の情熱に心を打たれ、6年前に父親が陥れられた事件を思い出し、共感します。そして、訴状の確認だけでなく、真相究明のヒントも提供し、薬屋の紅花から調査を始めるべきだとアドバイスします。

2人は深夜まで協力し、秋嫣は疲れ果てて機に突っ伏して眠ってしまいました。梁翊(りょうよく) はそっと彼女に上著をかけて、彼女の安眠を見守ります。一方、秋宜(しゅうぎ)は母親に韓氏の死の真相を問い詰めますが、秋老夫人(しゅうろうふじん)は沈黙を守ります。すべてが静かに大きな変化を予感させていました。

翌日、秦暄(しんけん) は秋嫣を訪ねようとしますが、母親の病気を理由に急遽帰郷することになります。実際には、永明侯(えいめいこう)夫人が病気のふりをして、秋家への介入を阻止したのです。一方、元阆(げんろう)は秋家を利用して梁翊(りょうよく) を陥れようと企てます。彼は工部尚書林昌之(りんしょうし)の汚職事件を利用して、梁翊(りょうよく) を陥れるために秋家を告発するよう、林昌之(りんしょうし)に圧力をかけます。

秋嫣と梁翊(りょうよく) の努力により、ついに韓氏の死の真相に繋がる重要な手がかりが見つかり、犯人と思われる人物が特定されます。米氏(べいし)は罪を逃れようとしますが、劈柴所の者によって捕らえられます。取り調べの結果、米氏(べいし)は秋荻(あきおぎ)が紅花を購入して二房の姉妹を困らせようとしたことを告白しますが、秋荻(あきおぎ)の部屋から紅花が消えており、真犯人が別の人物であることが示唆されます。

早朝、秋宜(しゅうぎ)は梁翊(りょうよく) に秋嫣のことを尋ね、無事で安心します。皇帝は梁翊を召し出し、秋家については触れず、他の重要な事柄に目を向けます。奉京府の役人は公正な判断を行い、秋老夫人(しゅうろうふじん)と秋宜(しゅうぎ)を対峙させます。老夫人は紅花を盗んだことを認めますが、紅花が韓氏の死とは関係ないことを証明します。

秋嫣は李医師の召喚を求めますが、李医師は法廷で証言を覆し、秋嫣から脅迫を受けたと主張します。最終的に、秋嫣は虚偽の告発をしたとして罪に問われ、罰を受けることになります。しかし、秋老夫人(しゅうろうふじん)と秋宜(しゅうぎ)の嘆願により、罰は孝経を千回読むことに変更されました。秦暄(しんけん) は知らせを聞いて駆けつけ、秋嫣と一緒に罰を受けます。秋嫣は胸に込み上げる思いを抑えきれず、深夜まで声高らかに読み続け、力尽きて倒れてしまいました。夢の中で、韓氏が優しく別れを告げます。目を覚ました秋嫣は、柳姨娘(りゅういろう)が側にいることに気づきます。激怒した秋嫣は、柳姨娘(りゅういろう)に韓氏と真厳大師(しんげんだいし)の秘密を暴露させます。特に、半分の玉のペンダントの話は、秋嫣の疑惑と驚きを最高潮に達させます。

第15話感想

第15話は、秋嫣と秋老夫人(しゅうろうふじん)の確執と、韓氏の死の真相を巡る謎がさらに深まる展開となりました。秋嫣の強い意誌と、梁翊との協力関係が印象的でした。特に、深夜まで真相究明のために奮闘する姿は、視聴者をハラハラドキドキさせました。

一方で、秋宜(しゅうぎ)と秦暄(しんけん) の複雑な関係も見逃せません。秋宜(しゅうぎ)は秋嫣の行動を心配しつつも、秋家の名声を守るために葛藤しています。秦暄(しんけん) は秋嫣に寄り添いながらも、永明侯(えいめいこう)の意向を気にするなど、立場に苦しんでいます。

つづく