夜が更け、人々が去った後、秋珉(しゅうみん)は父親の墓前で悲しみに暮れていた。そこに柳姨娘(りゅういろう)がそっと近づき、慰めの言葉をかけます。過去の確執は秋家の変故と共に消え去ったようで、柳姨娘(りゅういろう)は秋珉(しゅうみん)に、喪が明けた後、秦暄(しんけん) との縁談を進めると約束します。

それを目撃した秋嫣(しゅうえん)は少し安心し、梁翊(りょうよく) と共にその場を後にします。しかし、帰路の途中で事件が起こります。闇闇から刺客が姿を現し、それはかつて流刑となった萍児(へいあーる)でした。皇恩により赦免された萍児(へいあーる)でしたが、恨みは消えず、復讐を企てていたのです。

梁翊(りょうよく) は秋嫣(しゅうえん)を守るために立ち上がり、怪我を負ってしまいます。その際に毒に侵されてしまった梁翊(りょうよく) は、意識が薄れていきます。秋嫣(しゅうえん)は必死に彼を助けようとしますが、力及ばず。しかし、彼女は諦めずに梁翊(りょうよく) を梁府まで運び、一命を取り留めます。

重傷を負った梁翊(りょうよく) は昏睡状態が続きます。秋嫣(しゅうえん)は彼のそばで看病を続け、いつしか彼への想いが募っていくことに気づきます。翌日、梁翊(りょうよく) は目を覚まし、秋嫣(しゅうえん)の姿を見て喜びます。二人は今回の事件を通して絆を深め、より一層強い愛を誓い合います。

その後、秋嫣(しゅうえん)は梁翊の身の回りの世話を献身的に行います。梁翊は怪我のため思うように動けませんが、秋嫣の献身的な看病に感謝し、二人の関係はますます親密になっていきます。槿夫人(きんふじん)は二人の様子を見て喜び、梁翊の異動を検討しますが、秋嫣は彼の仕事への情熱を知り、異動に仮対します。

梁翊は秋嫣の理解とサポートに感動し、槿夫人(きんふじん)も二人の意思を尊重します。ある日、食事の後、梁翊は誤って怪我の回復を明かしてしまい、秋嫣は彼を冷たくあしらいます。

秋嫣の誕生日に柳姨娘(りゅういろう)が訪れ、梁翊に秋嫣を大切にするよう頼みます。梁翊は宋錦(そうきん)を通じて秋嫣に会い、誠意と贈り物で誤解を解きます。さらに、未完の小説を贈り、「雁栖居士」という号を授け、二人の絆を深めます。

この小説は秋嫣にとってかけがえのないものであり、他の贈り物よりも価値がありました。梁翊はさらに誕生日に戯曲を鑑賞し、毎年一緒に過ごすことを誓います。しかし、秋嫣は物語を探求し、自分の小説を書いて夢を追いかけるために家を離れることを決意します。

梁翊は彼女の決意を尊重し、夢を応援します。誕生日の宴が終わり、梁翊は一人門に座り、複雑な気持ちになります。宋錦(そうきん)は彼の気持ちを理解していますが、秋嫣が夢を追いかけるのを止めることはできません。

梁翊は、自分が秋嫣のことを理解していると思っていたが、大きな間違いだったことに気づきます。彼女は富や名誉ではなく、広い世界と自由を求めていたのです。朝臣として立場上、梁翊は彼女を見送ることしかできず、心には酸っぱい思いと別れを惜しむ涙が溢れます。

第28話の感想

第28話は、秋珉(しゅうみん)の悲しみと柳姨娘(りゅういろう)の優しさ、秋嫣と梁翊の絆が深まる様子が描かれた感動的な回でした。

秋珉(しゅうみん)は父親を亡くし、悲しみに暮れていましたが、柳姨娘(りゅういろう)の慰めの言葉に心が癒された様子が印象的でした。また、秋嫣と梁翊は刺客の襲撃事件を通して、お互いへの想いを再確認し、愛を深めました。

特に、秋嫣が梁翊の怪我を献身的に看病するシーンは、二人の強い絆を感じさせるものでした。また、梁翊が秋嫣の誕生日に未完の小説を贈り、「雁栖居士」という号を授けるシーンは、ロマンチックで感動的でした。

つづく