秋嫣(しゅうえん)は、賀家への旅立ちを決意する。彼女は、賀沣(がほう)の突然死の謎を解き明かし、無実を証明するために、秦暄(しんけん) と共に計画を立てた。夜、秋嫣(しゅうえん)は黒猫を連れて霊堂に忍び込み、賀沣(がほう)の遺体を密かに検査する。

この行動は賀家で大きな波紋を呼び、梁翊(りょうよく) の注目を集める。秋嫣(しゅうえん)は、秦暄(しんけん) と焙雪(ばいせつ)に霊堂の整理を任せ、体調不良を理由に梁翊(りょうよく) を池のほとりに誘い出す。そこで、2人は誤って水に落ちてしまい、一時的に危機を回避する。

秦暄(しんけん) の協力で、賀家夫婦の目を欺くことに成功したが、梁翊(りょうよく) は異変に気づく。彼は秋嫣(しゅうえん)に、知っていることを正直に話すように求める。秋嫣(しゅうえん)は、賀沣(がほう)は毒殺されたこと、そして彼の手に半分の銅銭のペンダントが握られていたことを明かす。

梁翊(りょうよく) は、秋嫣(しゅうえん)を助けることを約束する。彼は、賀将軍(がしょうぐん)が聖上を欺いたことを公にするため、そして悲劇を繰り返さないためにも、真相を究明する必要があると考える。

梁翊(りょうよく) の協力を得て、秋嫣(しゅうえん)は賀沣(がほう)の過去を知るために、彼の側近だった丫鬟を探すことにする。しかし、丫鬟の月盈(げつえい)は殉死を図り、姿を消してしまう。秋嫣(しゅうえん)は、月盈(げつえい)の居場所に赴き、彼女が下人で監視されていることに気づく。

そのとき、春杏(しゅんきょう)が賀夫人(がふじん)を連れて現れ、秋嫣(しゅうえん)の行動を怪しむ。秋嫣(しゅうえん)は、賀沣(がほう)の遺品を探すという名目で書斎に入ろうとするが、春杏(しゅんきょう)に阻止される。最終的に、硯台だけを持ち出すことが許される。このことで、秋嫣(しゅうえん)は春杏(しゅんきょう)を疑うようになり、青黛(せいたい)に梁翊(りょうよく) に情報を伝えるように指示する。

春杏(しゅんきょう)が席を外した隙に、秋嫣(しゅうえん)は梁翊(りょうよく) と月盈(げつえい)について話し合う。彼らは、月盈(げつえい)が賀沣(がほう)の最愛の人であり、毒を盛った犯人ではないかと推測する。

月盈(げつえい)に会うために、秋嫣は春杏(しゅんきょう)を利用することにする。彼女は、春杏(しゅんきょう)を怒らせて硯台を売らせ、犯行を暴こうとする。春杏(しゅんきょう)は最初は否認するが、秋嫣が質草を見せると、言葉を失う。

春杏(しゅんきょう)は、賀沣(がほう)への思いが強く、遺品が他人の手に渡るのを耐えられず、このような危険なことをしたのだった。秋嫣は、これを利用して春杏(しゅんきょう)を連れて月盈(げつえい)に会いに行く。

月盈(げつえい)の告白によって、賀沣(がほう)の生前の秘密が明らかになる。半年前、賀沣(がほう)は北鎮で遊学中に趙蕊(ちょうずい)と出会い、恋に落ち、密かに結婚した。しかし、身分の違いから、2人は秘密裏に結婚した。趙蕊(ちょうずい)の父である趙明理(ちょうめいり)は、賀沣(がほう)が裏切ったと思い込み、悲しみのあまり趙蕊(ちょうずい)は自害してしまう。月盈(げつえい)は、賀沣(がほう)を守るために、道士の言葉を信じて毒を盛ってしまったのだ。

秋嫣は、その道士が実は趙明理(ちょうめいり)の変装だったことに気づく。趙明理(ちょうめいり)は、復讐のために賀沣(がほう)を殺害したのだ。賀将軍(がしょうぐん)は、趙明理(ちょうめいり)を捕らえるための罠を仕掛けており、趙明理(ちょうめいり)は窮地に立たされていた。

秋嫣は、梁翊(りょうよく) に助けを求め、屋敷から逃亡して真相を明らかにしてほしいと頼む。

梁翊(りょうよく) は、この事件が複雑であることを理解しており、賀沣の葬儀の日、混乱に乗じて秋嫣、月盈(げつえい)たちを救い出し、官道を伝って逃亡させる。秦暄(しんけん) は、牌坊で馬を用意して待機しており、梁翊(りょうよく) は賀将軍(がしょうぐん)の護衛に戻った後、合流する。

しかし、月盈(げつえい)は著替えの際に姿を消し、廃寺で跪いて懺悔している。趙明理(ちょうめいり)が現れ、月盈(げつえい)に危害を加えようとするが、秋嫣たちが駆けつける。秋嫣は、趙蕊(ちょうずい)を殺害した真犯人はまだ捕まっていないと説得し、今ここで月盈(げつえい)を殺しても真相は分からないと訴える。

愛憎が絡み合った事件の真相は、まだ明らかになっていない。秋嫣たちは、協力して真実を解き明かさなければならない。

第3話の感想

第3話は、秋嫣が賀家での調査を進め、事件の真相に迫る重要な回でした。秋嫣の機転と勇気、そして梁翊(りょうよく) の協力によって、少しずつ真実が明らかになってきました。

特に印象に残ったのは、秋嫣が賀沣の遺体を密かに検査するシーンです。夜に黒猫を連れて霊堂に忍び込み、賀沣の遺体を調べるという大胆な行動は、秋嫣の決意と勇気を示しています。

また、梁翊(りょうよく) との協力関係も注目すべき点です。梁翊は、秋嫣の行動を怪しみながらも、彼女の能力を認めて協力してくれるようになりました。2人の関係は、今後事件を解決する上で重要な役割を果たすでしょう。

つづく