秋嫣(しゅうえん)は、趙蕊(ちょうずい)の死は自殺ではなく、他殺であると確信していました。賀沣(がほう)は、大婚の日に趙蕊(ちょうずい)との定情の証であるペンダントを握りしめていたことから、始末終始を理解していたと思われます。さらに、彼の書斎からは、趙蕊(ちょうずい)への深い愛情と失意を綴った「長恨歌」の詞が見つかりました。
秋嫣(しゅうえん)は、月盈(げつえい)に真実を告白するよう迫り、証拠としてもう片方の銅銭のペンダントを突きつけました。決定的な証拠を目の当たりにした月盈(げつえい)は、趙蕊(ちょうずい)の死が賀家と無関係ではないことを認めました。彼女は、賀沣(がほう)の側室になるために、趙蕊(ちょうずい)の住処を漏らし、彼女の殺害現場を目撃していたのです。
賀将軍(がしょうぐん)は、偽の遺書を作成して真相を隠蔽しようとしましたが、賀沣(がほう)はすでに真実を知っていました。秋嫣(しゅうえん)は、賀沣(がほう)が趙明理(ちょうめいり)から月盈(げつえい)に渡された断腸草ではなく、砒霜で亡くなったことを知ると、不吉な予感がしました。
秋嫣(しゅうえん)たちは、家丁に囲まれ絶体絶命の危機に陥った時、賀将軍(がしょうぐん)夫妻が突如現れ、彼らを身代わりにしようとしたのです。危機一髪の状況で、秋嫣(しゅうえん)は賀家の陰謀を暴き、賀沣(がほう)が両親の犯行を知り、大婚の日に毒を飲んで抗議したことを明らかにしました。
その瞬間、謎の黒装束の集団が現れ、家丁たちを簡単に製圧し、秋嫣(しゅうえん)たちは危機を脱しました。その後、彼らは梁翊(りょうよく) に事件の真相を伝え、権力に左右されることなく公正な裁きを求めました。
帰路につくと、ちょうど七夕の夜で、街は提灯で彩られ、賑わっていました。秦暄(しんけん) は酒宴で提灯を鑑賞することを提案し、梁翊(りょうよく) と秋嫣(しゅうえん)は互いに微妙な感情を露にしました。秋嫣(しゅうえん)は、梁翊(りょうよく) がかつて扇子を贈ってくれた人物であることに気づき、複雑な気持ちになりました。しかし、秦暄(しんけん) に邪魔され、その場で真相を確かめることはできませんでした。
婚約破棄は既定路線となり、賀沣(がほう)の死も不十分な形で処理され、月盈(げつえい)と趙明理(ちょうめいり)は犯人として奉京府の大牢に投獄されました。秋嫣(しゅうえん)は、賀将軍(がしょうぐん)が無傷で逃げ延びたことを知り、梁翊(りょうよく) が自分をずっと利用していたのではないかと疑い、怒りをあらわにしました。梁翊(りょうよく) は、秋嫣(しゅうえん)に慢心せず、他人を安易に信用しないよう忠告しました。秋嫣(しゅうえん)は落胆し、涙を流しながらその場を去りました。
翌日、宋錦(そうきん)から賀将軍(がしょうぐん)が梁翊(りょうよく) の条件を受け入れ、劈柴処に全面協力するとの知らせが届きました。梁翊(りょうよく) は密かに月盈(げつえい)と趙明理(ちょうめいり)を劈柴処に移し、彼らの命を救い、将来彼らの名誉を回復することを期待していました。
貴妃から下賜された貞節の牌匾は返却され、秋家は笑いものにされました。秋老夫人(しゅうろうふじん)は、家族の名誉を守るために、秋嫣(しゅうえん)の縁談を急ぐことにしました。郭貴妃(かくきひ)は旧交を温めるという名目で梁翊(りょうよく) に縁談を勧め、梁翊(りょうよく) は人心安定のために無所属の秋家を選び、秋珉(しゅうみん)に求婚しました。
秦家では宴が開かれ、秋家の女性陣が招待されましたが、秋嫣だけは意図的に除外されました。秋珉(しゅうみん)は宴に出席するために念入りに身支度をし、秋嫣に扇子を借りました。秋老夫人(しゅうろうふじん)は、秋嫣にあまり望ましくない縁談を持ちかけ、家族内で意見が分かれることになりました。秋嫣は機転を利かせ、健康問題を理由に縁談を巧みに断り、さらなる窮地を回避しました。
第4話の感想
第4話は、策略とロマンスが絶妙に絡み合い、緊迫感と感動が満載でした。秋嫣の趙蕊(ちょうずい)への献身的な愛情、賀沣(がほう)の複雑な心情、月盈(げつえい)の罪悪感など、登場人物の心の葛藤が丁寧に描かれており、視聴者を物語に引き込みました。
特に、秋嫣が賀家の陰謀を暴き、賀沣(がほう)の無念を晴らすシーンは圧巻でした。彼女の勇気と知略、そして賀沣(がほう)への変わらぬ想いが伝わってきました。また、梁翊(りょうよく) と秋嫣の距離が縮まりつつある様子も気になりました。二人の関係が今後どのように発展していくのか楽しみです。
つづく