家宴の余韻

秦暄(しんけん) が心を込めて作った木の簪は、秋嫣(しゅうえん)に渡すことができず、秋珉(しゅうみん)に託される。賓客が帰った後、秦暄(しんけん) は梁翊(りょうよく) と会い、趙明理(ちょうめいり)と月盈(げつえい)が牢獄ではなく梁翊(りょうよく) によって匿われていることを知る。喜びを秋嫣(しゅうえん)に伝えたい秦暄(しんけん) だったが、梁翊(りょうよく) に情報漏洩を懸念して止められる。

梁翊(りょうよく) は書斎の機に置かれた扇子を見て、それがかつて出会った少女?秋珉(しゅうみん)のものであることに気づく。時が経ち、物事は移り変わったことを実感する。一方、秋嫣(しゅうえん)は婚約のことで悩んでいた。秋老夫人(しゅうろうふじん)の催促は重圧となり、女性にも男性と同じ自由と尊厳、知識を追求する権利が欲しいと願うが、それは葉わない夢のように感じていた。

夜の贈り物

夜になり、秦暄(しんけん) の贈り物が秋嫣(しゅうえん)のもとに届く。青黛(せいたい)は他の女性が玉佩をもらっているのに、秋嫣(しゅうえん)だけが木の簪をもらったことに不満を抱く。しかし、秋嫣(しゅうえん)は秦暄(しんけん) の気持ちを理解し、見知らぬ人と結婚するよりも、目の前の大切な人を大切にする方が良いと考える。

求婚の保留

一方、槿夫人(きんふじん)は梁翊(りょうよく) に秋珉(しゅうみん)への求婚を申し出るが、梁翊(りょうよく) は秋珉(しゅうみん)の意見を尊重し、婚約を延期することを決める。その後、梁翊(りょうよく) は永明侯(えいめいこう)府を訪れ、秋家は侯府主催の捶丸会への招待を受ける。

捶丸会への挑戦

捶丸会は三品以上の官僚の娘たちの集まりであり、権力者との交流の場となる。秋家の人々は張り切るが、秋嫣(しゅうえん)は軽視されながらも諦めない。梁翊(りょうよく) に助けを求め、参加資格を得る。

捶丸会当日

捶丸会当日、秦暄(しんけん) は注目を集める。秋珉(しゅうみん)は秦暄(しんけん) に惹かれながらも、恥ずかしさから近づけない。秋嫣(しゅうえん)は自分の限界を知り、静観する姿勢で臨む。秦暄(しんけん) の視線は常に秋嫣(しゅうえん)を追いかけ、梁翊(りょうよく) も秋嫣(しゅうえん)を気にかける。

木の簪の価値

秋嫣(しゅうえん)は木の簪で秦暄(しんけん) を試そうとするが、その価値の高さから注目を集めてしまい、計画は失敗する。秦暄(しんけん) が助けようとするが、梁翊(りょうよく) が先に動き、秋嫣(しゅうえん)は梁翊(りょうよく) に不信感を抱く。梁翊(りょうよく) は宋錦(そうきん)に、秋嫣と秦暄(しんけん) が恋に落ちないようにするために先手を打ったことを明かす。

試合開始

試合が始まり、女たちは競い合う。秋嫣は知恵と策略で秋璎(しゅうよう)からの挑戦を退ける。怪我をしたふりをして相手を退場させる作戦を梁翊に見破られるが、梁翊は助け舟を出す。秦暄(しんけん) は秋嫣との勝負に執念を燃やし、最終的に優勝し、梁翊に景品を贈る。

玉の扳指

梁翊は景品を女たちに選ばせ、秋嫣は玉の扳指を選び、人情の借りを作らないようにする。私下で、秋嫣は青黛(せいたい)に秦暄を呼び出すように指示する。梁翊は秋珉(しゅうみん)に球技を教える際に、秋嫣と秦暄が二人きりになっているところを目撃する。秋嫣は秦暄の贈り物を断り、誰かの庇護下に入るのではなく、自立することを宣言して立ち去る。

第5話の感想

第5話は、策略が交錯し、キャラクターの心情が複雑に絡み合う回だった。秦暄と秋嫣の恋の行方、梁翊の思惑、秋珉(しゅうみん)の成長など、見どころ満載だった。

特に印象に残ったのは、秋嫣の自立を宣言するシーンだ。彼女は、誰かの庇護下に入るのではなく、自分の力で道を切り開きたいという強い意誌を示した。これは、現代社会においても共感できるメッセージであり、多くの女性に勇気を与えるだろう。

また、梁翊の複雑な心情も興味深い。彼は、秋嫣と秦暄の恋を阻止するために先手を打つ一方で、秋嫣の自立を尊重する一面も見せる。彼の真意は、今後の展開が気になるところだ。

つづく