清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

清越坊(せいえつぼう)をはじめとする各家織戸が続々と開店した。魏良弓(ぎりょうきゅう)は曽宝琴(そほうきん)と将棋を指しているが、沈翠喜(しんすいき)のことを心配している様子。今回のことで李照(りしょう)は沈翠喜(しんすいき)を恨むようになった。沈翠喜(しんすいき)は任雪堂(じんせつどう)の事件に李照(りしょう)が関わっているのではないかと疑っており、李照(りしょう)の動向と生糸(きいと)価格の推移を調査していた。李照(りしょう)が蘇州(そしゅう)に来た数年間、生糸(きいと)価格は毎年上昇し、任雪堂(じんせつどう)の事件があった年には5割も上昇した。沈翠喜(しんすいき)はこれが李照(りしょう)の仕業ではないかと疑っている。李照(りしょう)と生糸(きいと)価格の急騰が関係しているとすれば、沈翠喜(しんすいき)が管理する総帳房が現在生糸(きいと)価格を抑えているため、今年の値上がりは1割にも満たない。李照(りしょう)は傾家蕩産の危機に瀕している。

大掌柜が林舒芳(りんじょほう)の縁談を持ち出したため、沈翠喜(しんすいき)は林舒芳(りんじょほう)に任如風(じんじょふう)のことを改めて考えてみるよう促す。陳曉紅(ちん しょうこう)は沈翠喜(しんすいき)が李照(りしょう)に対抗するリーダーとして、衙門に連行されて板子を受けるのではないかと心配する。陳曉紅(ちん しょうこう)と林舒芳(りんじょほう)の会話は任如風(じんじょふう)が聞いており、彼は沈翠喜(しんすいき)のために板子を受けることを決意する。誰にも告げずに私財を陳曉紅(ちん しょうこう)に託し、曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)のもとへ向かう。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)はリーダー格の者には40回の板打ちが待っていると告げるが、任如風(じんじょふう)は令牌を提示して怯むことなく受ける。沈翠喜(しんすいき)は令牌がなくなっていることに気づき、何かあったことを悟る。

知府の外で曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は任如風(じんじょふう)に板打ちを命じる。容赦ない打撃で、任如風(じんじょふう)のズボンは徐々に血で染まっていく。林舒芳(りんじょほう)は駆けつけるが、門の外で阻まれ、ただ見守るしかない。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は沈翠喜(しんすいき)に、李照(りしょう)は蘇州(そしゅう)の織戸に織錦技術を提出させるために必死だったが、沈翠喜によって計画が狂わされたため、李照(りしょう)は沈翠喜を徹底的に叩き潰そうとしていると告げる。今日、任如風(じんじょふう)が任(じん)家の家督令牌を持っていなければ、沈翠喜が打たれることになっていた。沈翠喜は潔白を証明するために、もし衣服を脱がされて刑罰を受けることになれば、自尽のための白綾を用意していた。しかし、今回、任如風(じんじょふう)が代わりに耐え忍んだ。

重傷を負った任如風(じんじょふう)は任(じん)家に連れ戻される。意識が朦朧とする中でも林舒芳(りんじょほう)のことを気にかけており、林舒芳(じょほう)は沈翠喜に任如風(じんじょふう)の世話をすることを申し出る。沈翠喜は林舒芳(じょほう)に任如風(じんじょふう)と結婚する意思があるかどうか尋ねると、林舒芳(じょほう)は任如風を好きになり始めたと答える。

沈翠喜が李照の屋敷の近くに配置した人物は、魏良弓(ぎりょうきゅう)が李照の屋敷に入ったのを目撃し、報告する。魏良弓(ぎりょうきゅう)は李照に沈翠喜を放免するよう懇願するが、李照は態度を豹変させる。魏良弓(ぎりょうきゅう)も引かず、江南の知識人として、筆を武器に李照を脅迫する。魏良弓(ぎりょうきゅう)は才能があり、李照が重用する人物であるため、李照は沈翠喜を放免することに同意する。

しかし、この計画はうまくいかず、魏良弓(ぎりょうきゅう)は別の策を思いつく。魏良弓(ぎりょうきゅう)は任(じん)家に住み込み、沈翠喜と二人きりになることで、噂を流すのは当然のことだと考える。魏良弓(ぎりょうきゅう)は沈翠喜と魏良弓(ぎりょうきゅう)の関係をでっち上げ、噂を広めて沈翠喜を自殺に追い込もうとしているようだ。魏良弓(ぎりょうきゅう)が戻ると、沈翠喜は李照との関係を尋ねる。魏良弓は隠さず、李照が今回は沈翠喜を放免したことを伝える。書硯(しょけん)は如意(にょい)に3年間待ってほしいと頼み、如意(にょい)は悲しむ。曽宝琴(そほうきん)は李照が魏良弓と沈翠喜に汚名を着せるのではないかと推測し、沈翠喜のためにも魏良弓に山塘(さんとう)街に戻るように説得する。

第12話の感想:沈翠喜と李照の戦いは激化

第12話は、沈翠喜と李照の戦いが激しさを増す展開となった。沈翠喜は李照の策略を阻止し、李照は沈翠喜を追い詰めるために新たな手段を講じる。

沈翠喜と李照の戦い

沈翠喜は李照が任雪堂(じんせつどう)の死に関与しているのではないかと疑い、李照の動向と生糸(きいと)価格の推移を調査していた。李照は沈翠喜を恨んでおり、彼女を徹底的に叩き潰そうとしている。沈翠喜は李照の策略を阻止し、李照は沈翠喜を追い詰めるために新たな手段を講じる。

任如風と林舒芳(じょほう)

任如風は沈翠喜のために板子を受け、重傷を負う。林舒芳(じょほう)は任如風を好きになり、結婚を決意する。任如風と林舒芳(りんじょほう)の恋は、沈翠喜と李照の戦いにどのような影響を与えるのだろうか。

魏良弓の策

魏良弓は沈翠喜を放免するよう李照に懇願し、李照は同意する。しかし、魏良弓は沈翠喜との噂を流そうとするが、曽宝琴(そほうきん)に阻止される。魏良弓の策は失敗に終わったが、李照は沈翠喜を追い詰めるために新たな手段を講じることだろう。

今後の展開

沈翠喜と李照の戦いは激しさを増しており、今後の展開が気になるところだ。任如風と林舒芳(りんじょほう)の恋は、沈翠喜と李照の戦いにどのような影響を与えるのだろうか。魏良弓は沈翠喜を追い詰めるためにどのような手段を講じるのだろうか。

つづく