清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第13話 あらすじ/ネタバレ

沈翠喜(しんすいき)と魏良弓(ぎりょうきゅう)の複雑な関係

夜通し荷包を作り、魏良弓(ぎりょうきゅう)に渡した沈翠喜(しんすいき)。魏良弓(ぎりょうきゅう)は荷包を気に入りながらも、理性的に箱に戻す。冷酷な任雪堂(じんせつどう)によって沈翠喜(しんすいき)の心は冷え切っていたが、魏良弓(ぎりょうきゅう)によって再び温められた。しかし、男は再婚できるのに女は貞操を守らなければならないという当時の風習は、二人の関係を困難なものにする。

李照(りしょう)の沈翠喜(しんすいき)に対する執念

丁栄(ていえい)は巧儿に子供を田舎に連れて行くように頼む。李照(りしょう)が沈翠喜(しんすいき)の肌着を盗み出して自分の部屋に置くように指示したため、丁栄(ていえい)はそれを避けるために時間を稼ごうとしていた。丁栄(ていえい)は以前、李照(りしょう)と劉師爺の会話を盗み聞きし、李照(りしょう)が沈翠喜(しんすいき)を執拗に攻撃する理由を知っていた。李照(りしょう)は生糸(きいと)の価格を吊り上げようとしていたが、沈翠喜(しんすいき)の総账房が価格を抑えていたため、沈翠喜(しんすいき)を敵視していたのだ。

任如風(じんじょふう)と林舒芳(りんじょほう)の結婚

陳曉紅(ちん しょうこう)は食欲不振で、大夫から清淡な食事を勧められる。林舒芳(りんじょほう)は心配して荤菜を差し入れに行くが、任如風(じんじょふう)はそれを阻止しようとする。しかし、すでに陳曉紅(ちん しょうこう)はほとんどの紅焼肉を食べてしまっていた。任如風(じんじょふう)は林舒芳(りんじょほう)を連れ出し、結婚式の吉日を告げる。林舒芳(りんじょほう)は恥ずかしそうに承諾し、翌月には結婚することになる。

任如風(じんじょふう)の魏良弓(ぎりょうきゅう)への不信感

沈翠喜(しんすいき)は林舒芳(りんじょほう)に豪華な嫁入り道具を用意する。任如風(じんじょふう)は以前、酒楼で魏良弓(ぎりょうきゅう)と曽宝琴(そほうきん)が一緒にいるのを見たと沈翠喜(しんすいき)に告げ、魏良弓(ぎりょうきゅう)を警戒するよう忠告する。しかし、林舒芳(じょほう)は任如風(じんじょふう)の意見に反対し、なぜ魏良弓(ぎりょうきゅう)を敵視するのかと問う。任如風(じんじょふう)は林舒芳(じょほう)がまだ魏良弓(ぎりょうきゅう)を諦めていないのではないかと疑い、魏良弓(ぎりょうきゅう)が林舒芳(じょほう)を娶る意思があればすぐに嫁入り道具を用意すると告げる。その言葉に怒った林舒芳(じょほう)は、任如風(じんじょふう)の杖を蹴り倒す。

沈翠喜と魏良弓の別れ

沈翠喜は一晩中考え、翌日、山塘(さんとう)街で曽宝琴(そほうきん)に会いに行く。曽宝琴(そほうきん)は沈翠喜の質問にすべて正直に答える。沈翠喜はすぐに任(じん)家に戻り、魏良弓と二人だけで話す。数ヶ月前、任秀山(しゅうざん)が誘拐された時、魏良弓が救出して任(じん)家の家庭教師になった。しかし、実はその誘拐は曽宝琴(そほうきん)が魏良弓を任(じん)家に送り込むための策略だったのだ。

魏良弓は沈翠喜に謝罪し、去ることを決意する。そして、曽宝琴(そほうきん)に渡すつもりだった木の人形を沈翠喜に返すように頼む。沈翠喜は悲しみに暮れ、林舒芳(じょほう)に人形を取ってきてもらい、魏良弓に投げつける。

魏良弓は任秀山(しゅうざん)に春試の準備をする必要があると告げて別れを告げる。任秀山(しゅうざん)は疑うことなく送り出す。魏良弓が去っていく姿を見送りながら、林舒芳(りんじょほう)は彼を引き止めることを提案するが、沈翠喜はそれを黙認する。林舒芳(りんじょほう)は魏良弓の部屋に駆け込むが、すでに遅かった。追いかけようとする林舒芳(りんじょほう)を任如風(じんじょふう)が止める。

魏良弓は庭にいる沈翠喜に一礼し、二人は簡単な視線の交換をするだけで言葉は交わさない。沈翠喜も一礼を返し、魏良弓は振り返ることなく立ち去る。その瞬間、彼は沈翠喜を最後に振り返ることはなかった。

第13話の感想「複雑な愛と別れ」

第13話は、複雑に絡み合う愛と別れを描いた回だった。沈翠喜と魏良弓の切ない関係は、視聴者の心を大きく揺さぶった。沈翠喜は魏良弓への想いを募らせているものの、当時の社会規範によってその想いは叶うことはない。一方、魏良弓も沈翠喜への愛を自覚しているものの、彼女を不幸にしたくないという思いから身を引くことを決意する。

また、任如風(じんじょふう)と林舒芳(りんじょほう)の結婚についても注目すべき点がある。任如風は林舒芳(りんじょほう)を心から愛しているものの、彼女の過去を気にしており、素直に気持ちを表現することができない。そんな任如風に、林舒芳は毅然とした態度で向き合い、自分の気持ちを受け入れてくれるように訴えかける。二人は互いの気持ちを確かめ合い、ついに結婚を決意する。

さらに、李照(りしょう)の沈翠喜に対する執念も明らかになった。李照(りしょう)は生糸(きいと)の価格を吊り上げようとしていたが、沈翠喜の総账房が価格を抑えていたため、彼女を敵視していたのだ。李照(りしょう)の執拗な攻撃は、沈翠喜をさらに苦しめることになる。

つづく