清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第2話 あらすじ/ネタバレ
張飚が水賊だと知って、沈翠喜(しんすいき)と任雪堂(じんせつどう)は驚愕する。 水賊に関わった者は斬首という皇上の命令を思い出し、沈翠喜(しんすいき)は任如風(じんじょふう)を任(じん)家から除名することで危機を回避しようと考える。しかし、陳暁紅は泣きながら反対し、倒れてしまう。郎中の診断は中風のようだが、はっきりとしない。
沈翠喜(しんすいき)は陳暁紅の演技を見抜き、二人きりになると彼女を起こす。 陳暁紅は曽宝琴(そほうきん)が来たことで任(じん)家が混乱することを恐れ、任如風(じんじょふう)と内緒で私財を貯めていたことを告白する。沈翠喜(しんすいき)は彼女を責めることなく、亡くなった義父母から陳暁紅に贈られた財産を渡し、曽宝琴(そほうきん)が嫁いできた後は一切助けないようにと約束させる。
如意(にょい)は任雪堂(じんせつどう)に泣きながらお金を要求し、彼は自分の私財をすべて渡す。 その後、任雪堂(じんせつどう)は如意(にょい)と一緒に曽宝琴(そほうきん)のもとへ向かおうとするが、沈翠喜(しんすいき)に止められてしまう。沈翠喜(しんすいき)は山塘(さんとう)街の莫大な支出帳簿を見せ、曾家が没落した理由を疑うように促す。彼女の言葉に心を動かされた任雪堂(じんせつどう)は、祠堂で長時間跪いた後、ある芝居を打つことを決意する。
任雪堂(じんせつどう)は山塘(さんとう)街を訪れ、曽宝琴(そほうきん)に任(じん)家が破産したと嘘をつく。 その夜、任雪堂(じんせつどう)は山塘(さんとう)街に泊まるが、曽宝琴(そほうきん)は逃げ出そうとする。任雪堂(じんせつどう)は彼女の行動に失望し、心変わりを感じてしまう。曽宝琴(そほうきん)は財産よりも任雪堂(じんせつどう)を大切に思っていると訴え、妊娠していることも明かす。任雪堂(じんせつどう)は彼女の気持ちを受け入れるが、彼女の行動は彼を傷つけた。彼は山塘(さんとう)街を出る前に書硯(しょけん)に門を閉ざし、曽宝琴(そほうきん)を閉じ込める。
翌日、任雪堂(じんせつどう)は織造(しょくぞう)府で李大人と会い、張飚との関係を疑われる。 任雪堂(じんせつどう)は知らないふりをして切り抜ける。李大人も確たる証拠がないため、この件は一旦保留となる。任雪堂(じんせつどう)は李大人の探りについて沈翠喜(しんすいき)に報告し、官よりも先に張飚を捕まえる必要があると考える。
100日以上山塘(さんとう)街に閉じ込められた曽宝琴(そほうきん)は、如意(にょい)に玉蘭の花を任雪堂(じんせつどう)に渡してもらう。 任雪堂(じんせつどう)は花を見て彼女を思い出し、轎に乗って山塘(さんとう)街へ向かう。沈翠喜(しんすいき)は彼の様子を見て何も言わずに見送る。100日以上の別れを経て、任雪堂(じんせつどう)の曽宝琴(そほうきん)への想いは強まり、彼は彼女の過去の行動を許す。
第2話の感想
第2話は、沈翠喜(しんすいき)と任雪堂(じんせつどう)の夫婦の絆が試されるエピソードでした。沈翠喜(しんすいき)は任(じん)家の危機を救うために、公正な判断を下し、任如風(じんじょふう)を家から追い出そうとします。一方、任雪堂(じんせつどう)は曽宝琴(そほうきん)への愛情と任(じん)家の未来の間で葛藤し、苦悩する姿が描かれました。
特に印象的なシーンは、沈翠喜(しんすいき)が山塘(さんとう)街の莫大な支出帳簿を任雪堂(じんせつどう)に見せる場面です。沈翠喜(しんすいき)は曽宝琴(そほうきん)が任(じん)家の財産を狙っているのではないかと疑い、任雪堂(じんせつどう)に真実を見極めるよう促します。このシーンは、沈翠喜(しんすいき)の鋭い洞察力と、任(じん)家の未来を憂う彼女の強い意志が伝わってくるものでした。
また、任雪堂(じんせつどう)が曽宝琴(そほうきん)を閉じ込めるシーンも、彼の複雑な心情が表れていて見応えがありました。彼は曽宝琴(そほうきん)を愛している一方で、彼女の行動に失望し、傷ついています。最終的に彼は曽宝琴(そほうきん)を許しますが、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまったことは否めません。
つづく