清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第26話 あらすじ/ネタバレ
林舒芳(りんじょほう)と任如風(じんじょふう)は、曽宝琴(そほうきん)に明日、任秀山(しゅうざん)を連れて逃げるように説得しようとするが、曽宝琴(そほうきん)は秀山(しゅうざん)を彼らに託す。 明日は沈翠喜(しんすいき)が斬首される日、沈翠喜(しんすいき)は獄中で夜が明けるまで座っていた。夜が明けると、獄卒が彼女を連れ出す。その際、彼女が持っていた小さな木の人形が落ちてしまう。福婶(ふくえん)は早起きして刑場に沈翠喜(しんすいき)を見送ろうとするが、夫に止められてしまう。しかし、今回は夫の手を振りほどき、一家一軒を叩いて織戸たちに刑場へ沈翠喜(しんすいき)を見送るように呼びかける。一方、林舒芳(りんじょほう)と任如風(じんじょふう)は秀山(しゅうざん)を連れて逃げる準備をするが、秀山(しゅうざん)は幼いながらも今日は母が苦しむ日だと理解している。秀山(しゅうざん)は彼らに沈翠喜(しんすいき)に最後に会わせてくれるように懇願し、任如風(じんじょふう)は彼を抱きかかえて引き返す。
沈翠喜(しんすいき)は刑場に連行され、蘇州(そしゅう)の多くの民衆が刑場を取り囲む。任如風(じんじょふう)と林舒芳(りんじょほう)も秀山を連れてやってくる。民衆は声を上げ、曽宝琴(そほうきん)は沈翠喜(しんすいき)に食べ物を与えるという口実で刑場に入り、命を賭けて沈翠喜(しんすいき)の無実を訴える。任如風(じんじょふう)と林舒芳(りんじょほう)もそれに続き、命を賭けて保証する。刑場外の民衆も跪き、刑場は冤罪(えんざい)だと叫び、直ちに処刑を止めるべきだと訴える。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は窮地に陥り、怒りを爆発させる。彼は被害者の任雪堂(じんせつどう)こそ無実だと強弁するが、その瞬間、笠をかぶった任雪堂(じんせつどう)が駆けつける。彼は笠を取り、皆が彼を任(じん)家の当主、任雪堂(じんせつどう)だと認識する。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は仕方なく邵師爺にこの任雪堂(じんせつどう)が本物かどうか確認させ、自身は逃げ出す。
その後、呉巡撫(ごじゅんぶ)が部下を連れて到着し、天子に代わって民を救い、豺狼のような心の持ち主である蘇州(そしゅう)知府の曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)を厳罰に処す。彼は部下を連れて知府衙門に曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)を捕まえに行く。任雪堂(じんせつどう)は我慢できずに刑場へ駆け上がり、血まみれで原型をとどめていない沈翠喜(しんすいき)の姿を見て、自分の外套を彼女にかけようとするが、沈翠喜(しんすいき)は反射的に後ずさる。彼女は徐々に任雪堂(じんせつどう)が死んでいないという事実を受け入れ、彼を激しく殴る。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は慌てて知府に戻り、妻に貴重品を持って逃げるように指示するが、裏門で呉巡撫(ごじゅんぶ)に捕まってしまう。丁栄(ていえい)も李照(りしょう)のもとに駆け寄り、任雪堂(じんせつどう)が戻ってきたことを伝える。李照(りしょう)はそれを聞いて、双面缂の技術を手に入れた喜びが消え失せてしまう。
沈翠喜は任(じん)家に帰り、林舒芳(りんじょほう)に支えられながら火鉢をまたいで、再び任(じん)家に入る。任雪堂(じんせつどう)が戻り、秀山は当初の驚きと拒絶から、次第に受け入れ、任雪堂(じんせつどう)は7年以上ぶりに息子を抱きしめる。沈翠喜は沐浴し、曽宝琴(そほうきん)は彼女の背中の傷跡を見て涙を流す。沈翠喜は死線をさまよったことで、心境が大きく変化した。苦難と挫折は、彼女と曽宝琴(そほうきん)の絆をより一層深めた。その後、彼女たちは任雪堂(じんせつどう)がこれらの年をどこで過ごしていたのかを尋ねる。任雪堂は嘘をつくが、二人はそれに気づくものの、何も言わない。任如風(じんじょふう)も彼がどこに行っていたのかを尋ねるが、任雪堂は相変わらず張彪を追いかけていたと言い、大海原で迷ってしまったと説明する。
任如風(じんじょふう)は怒って酒をひっくり返し、酒瓶は床に落ちて粉々に砕ける。任雪堂も苦しんでいた。彼が戻らなかったのは、沈翠喜と曽宝琴(そほうきん)という二人の女性と向き合うのが怖かったからだ。沈翠喜は常に規律正しく、何一つ間違ったことはなかった。彼は彼女を捨てることができず、一方、曽宝琴(そほうきん)は彼の生涯の愛であり、彼は彼女と心を通わせていた。この二人を裏切ることはできなかった。
第26話の感想
第26話は、怒涛の展開と感動的なシーンが満載の回でした。沈翠喜の斬首が迫る中、彼女を救うために奮闘する林舒芳(じょほう)、任如風(じんじょふう)、曽宝琴(そほうきん)の姿に胸を打たれました。特に、命を賭けて沈翠喜の無実を訴える曽宝琴(そほうきん)の勇気には感動しました。
一方、任雪堂の登場は衝撃的でした。彼は死んだと思われていましたが、実は生きていたのです。しかし、彼は沈翠喜と曽宝琴(そほうきん)のどちらを選ぶのか、苦悩している様子が描かれていました。
また、曹文彬(そうぶんひん)の悪事が暴かれ、逮捕されるシーンもスカッとするものでした。彼の横暴な振る舞いがついに裁かれたことで、視聴者は大きなカタルシスを感じたのではないでしょうか。
つづく