清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

任雪堂(じんせつどう)は曽宝琴(そほうきん)の側で眠り、沈翠喜(しんすいき)は冷たい寝台で一人眠れない。彼女は枕を投げ捨て、緙絲(こくし)刺繡を始める。そこに任雪堂(じんせつどう)が戻り、曽宝琴(そほうきん)の出産が近いと告げる。彼は25日に曽宝琴(そほうきん)を妾として迎えるつもりだと話し、沈翠喜(しんすいき)は従うと答える。

任(じん)家は妾を迎える準備を進める。曽宝琴(そほうきん)は婚礼衣装の色が地味だと感じ、交換を申し出るが、沈翠喜(しんすいき)はそれを拒否し、巧児(こうじ)と林舒芳(りんじょほう)に衣装を山塘(さんとう)街へ送り返す。

巧児(こうじ)は曽宝琴(そほうきん)を妾と嘲り、沈翠喜(しんすいき)に逆らえば苦労すると告げる。林舒芳(りんじょほう)は巧児(こうじ)を制止するが、その言葉は曽宝琴(そほうきん)の心に深く傷つける。如意(にょい)は曽宝琴(そほうきん)を庇うが、沈翠喜(しんすいき)の側近である巧児(こうじ)と林舒芳(りんじょほう)には逆らえないことを悟る。曽宝琴(そほうきん)は任雪堂(じんせつどう)に頼み、沈翠喜(しんすいき)に衣装を紅色に変えてもらおうとする。

しかし、沈翠喜(しんすいき)は理路整然と反論し、任雪堂(じんせつどう)は何も言えない。沈翠喜(しんすいき)は曽宝琴(そほうきん)の屋敷を訪れ、彼女を従順にするため、出入り口を塞いでしまう。運河の外側に新しい出入り口を作るよう命じる沈翠喜(しんすいき)の姿を任雪堂(じんせつどう)は目撃し、彼女への見方が変わる。最終的に、彼は衣装を曽宝琴(そほうきん)に返し、妾としての礼儀を学ぶよう諭す。

曽宝琴(そほうきん)は心を痛める。彼女は任雪堂(じんせつどう)にとって特別な存在だと信じていたが、彼は彼女を傷つけることを選んだ。任雪堂(じんせつどう)も苦悩し、曽宝琴(そほうきん)と沈翠喜(しんすいき)の間で板挟みとなる。

湖で船遊びをする中、任雪堂(じんせつどう)は如意(にょい)的身分を尋ねる。書硯(しょけん)は如意(にょい)的身分が恥ずかしいと感じながらも、彼女と一緒になりたいと願う。沈翠喜(しんすいき)は急使を送り、張飚の行方がわかったと任雪堂(じんせつどう)に伝える。任雪堂(じんせつどう)は任(じん)家に戻り、沈翠喜(しんすいき)に曽宝琴(そほうきん)の面倒を託し、いつ戻れるかわからないと告げる。沈翠喜(しんすいき)はそれを承諾する。

出発前に、任雪堂(じんせつどう)は書硯(しょけん)に如意(にょい)に別れを告げさせる。書硯(しょけん)は急いで如意(にょい)のもとへ行き、自分が迎えに来ると約束する。

任雪堂(じんせつどう)は部下と共に張飚を追跡するが、待ち伏せに遭い、矢を受けて湖に転落する。生死不明となる。曽宝琴(そほうきん)の部屋では線香が消え、彼女は不安になり、任雪堂(じんせつどう)の帰りを沈翠喜(しんすいき)に尋ねる。しかし、そこには書硯(しょけん)が運び込まれており、彼女はショックを受け、出産が始まる。沈翠喜(しんすいき)はすぐに産婆を呼ぶ。

書硯(しょけん)が目を覚ますと、丹徒で水賊に襲われたと話す。任雪堂(じんせつどう)は湖に落ち、張飚の背後には官がいることがわかった。

長い陣痛の末、曽宝琴(そほうきん)は無事に男の子を出産する。一方、沈翠喜(しんすいき)は林舒芳(りんじょほう)に任雪堂(じんせつどう)の消息を探させ、任如風(じんじょふう)には余計なことを言わないよう警告する。

第3話の感想

第3話は、沈翠喜(しんすいき)と曽宝琴(そほうきん)の確執がさらに深まり、任雪堂(じんせつどう)が板挟みになる様子が描かれていました。沈翠喜(しんすいき)は曽宝琴(そほうきん)を妾として迎え入れることに反対し、彼女を苦しめるような言動を繰り返します。一方、曽宝琴(そほうきん)は任雪堂(じんせつどう)への想いを諦めきれず、沈翠喜(しんすいき)に反抗する姿勢を見せます。

任雪堂(じんせつどう)は、二人の女性の間で苦悩し、どちらにも肩入れすることができません。彼は曽宝琴(そほうきん)を愛している一方で、沈翠喜(しんすいき)との関係も大切にしたいと考えているからです。しかし、二人の確執が深まるにつれて、任雪堂(じんせつどう)の立場はますます難しくなっていきます。

第3話のラストでは、任雪堂(じんせつどう)が張飚を追跡する途中で水賊に襲われ、生死不明となります。この事件は、任(じん)家と沈家の関係に大きな影響を与えることになりそうです。

つづく