清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第31話 あらすじ/ネタバレ

任福の騒動と沈翠喜(しんすいき)の決意

任福は錦溪坊の門前で騒ぎを起こし、任小蘭(じんしょうらん)が止めようとすると、沈翠喜(しんすいき)に唆されたと泣き叫ぶ。七叔公の息子も加勢し、沈翠喜(しんすいき)は反論するが、最終的には任雪堂(じんせつどう)が現れて騒ぎは収まる。任雪堂(じんせつどう)は任(じん)家の当主として広く招待状を出すことを提案するが、沈翠喜(しんすいき)は拒否する。彼女は既に任雪堂(じんせつどう)と離縁しており、彼らとの関係を明確にしたいと考えていた。任雪堂(じんせつどう)は理解できず、曽宝琴(そほうきん)に相談する。曽宝琴(そほうきん)は沈翠喜(しんすいき)の考えを理解し、彼女は常に自分自身であり、任(じん)家や誰にも頼らずに生きたいと思っていると話す。

翁晋(おうしん)との出会い

任如風(じんじょふう)と林舒芳(りんじょほう)は錦溪坊を訪れ、沈翠喜(しんすいき)と任雪堂(じんせつどう)の関係について尋ねる。沈翠喜(しんすいき)は任雪堂(じんせつどう)との関係を明確にするためにわざと距離を置いていると説明する。二人は沈翠喜(しんすいき)が任雪堂(じんせつどう)と喧嘩しているだけだと思い、いずれ任(じん)家に戻るだろうと考える。沈翠喜(しんすいき)はそれ以上説明せず、お茶を勧める。

一方、書硯(しょけん)は曽宝琴(そほうきん)に如意(にょい)との結婚を認めてもらうために跪いて懇願していた。曽宝琴(そほうきん)は如意(にょい)的気持ちを尋ねるが、如意(にょい)は煩わしいことは考えたくないと言い、川で魚を捕まえに行く。そこで出会った書生、翁晋(おうしん)は如意(にょい)的無邪気さに惹かれ、一緒に魚を捕まえる。翁晋(おうしん)は同窓生から任(じん)家の女性たちの噂を聞かされるが、不快に感じて縁を切る。

任小蘭(じんしょうらん)の決意と福婶(ふくえん)への虐待

福婶(ふくえん)は娘に沈翠喜(しんすいき)の言うことを聞くように言い残し、錦溪坊を去る。任小蘭(じんしょうらん)は心配になり、福婶(ふくえん)の後を追い、任福が福婶(ふくえん)を杖で殴打する場面を目撃する。任小蘭(じんしょうらん)は声を出すことができず、外で泣きながら様子を見守る。

任福が福婶(ふくえん)を虐待していることは、任(じん)家の人々や曽宝琴(そほうきん)の耳にも入る。任小蘭(じんしょうらん)は街で曽宝琴(そほうきん)に出会い、相談する。曽宝琴(そほうきん)は任小蘭(じんしょうらん)に策を授ける。

その後、任福は錦溪坊に3人のならず者を送り込み、騒ぎを起こさせる。ならず者たちは錦溪坊を妓楼と勘違いし、下品な言葉を浴びせる。任小蘭(じんしょうらん)は怒って抵抗するが、錦溪坊の外の人々は野次馬のように見ているだけだった。

沈翠喜の解決と任雪堂(じんせつどう)の安心

騒ぎを聞いた任雪堂(じんせつどう)は助けに向かおうとするが、曽宝琴(そほうきん)は沈翠喜に自分で解決させるべきだと助言する。しかし、任雪堂(じんせつどう)は心配になり、様子を見に行く。

錦溪坊に到着した任雪堂は、呉巡撫(ごじゅんぶ)の手下がならず者たちを捕まえている場面を目にする。沈翠喜は呉巡撫(ごじゅんぶ)に助けを求めており、呉巡撫(ごじゅんぶ)は蘇州(そしゅう)の10万人の織工を守るために協力することを決めたのだ。任雪堂は安心し、人々は沈翠喜を称賛する。

任雪堂が家に帰ると、曽宝琴(そほうきん)は問題が解決したことを察する。

任小蘭(じんしょうらん)の作戦と曹(そう)夫人幺娘(ようじょう)の運命

任小蘭(じんしょうらん)は家に帰り、母親に包丁を研ぐように頼み、わざと任福に聞こえるように物語を語る。その言葉は任福を怯えさせ、彼は福婶を抱きしめて泣き崩れる。

一方、曹(そう)夫人幺娘(ようじょう)は曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)のせいで官売女子となり、遊郭に売られてしまう。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は娘の行方を捜し回り、ようやく見つける。しかし、曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は家に帰ると夫人に幺娘(ようじょう)が見つからなかったと嘘をつく。

第31話 感想

第31話では、沈翠喜の決意と行動が印象的でした。彼女は任雪堂との関係を明確にするために距離を置き、錦溪坊を一人で守ろうとします。任福の策略にも屈せず、呉巡撫(ごじゅんぶ)に助けを求めて問題を解決する姿は、彼女の強さと賢さを示していました。

また、任小蘭(じんしょうらん)の成長も描かれていました。彼女は福婶を助けるために策を考え、任福を怯えさせることに成功します。任小蘭の勇気と機転は、彼女が成長していることを感じさせました。

一方で、曹文彬(そうぶんひん)の行動には疑問が残ります。彼は幺娘(ようじょう)を売ってしまったにもかかわらず、夫人に嘘をつきます。彼の真意は不明ですが、彼の行動は今後どのような影響を与えるのでしょうか。

つづく