清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第7話 あらすじ/ネタバレ
曽宝琴(そほうきん)は任如風(じんじょふう)に任秀山(しゅうざん)を連れてくるように頼みます。その時、林舒芳(りんじょほう)は2つの大きな箱を運び入れました。彼女は李照(りしょう)が錦織りを好きなのを知っており、彼の好みに合わせて大量のコレクションを贈りました。この状況下、李照(りしょう)は任秀山(しゅうざん)を連れて行くことを要求しなくなりました。曽宝琴(そほうきん)は懇願しようとしましたが、李照(りしょう)は動じず、曽宝琴(そほうきん)はしぶしぶ立ち去りました。
張飚は再び蘇州(そしゅう)に戻り、任如風(じんじょふう)に密かに会いました。任如風(じんじょふう)は彼を見て驚きと恐怖を感じました。彼は張飚がなぜ任(じん)家を執拗に追いかけるのか理解できませんでした。林舒芳(りんじょほう)は総帳房の帳簿を確認すると、ここ数日の生糸(きいと)の価格がかなり下がっていることに気づきました。彼女は何かおかしいと思い、誰がこれらの生糸(きいと)を販売しているのかを調査することにしました。
任如風(じんじょふう)は彼女の言葉を聞いて、何かおかしいと感じ、張飚に購入した生糸(きいと)をどこで売るのかを問い詰めました。張飚は相変わらず広州(こうしゅう)で売ると嘘をつきました。官府が突然現れ、張飚は慌てて逃げ出し、任如風(じんじょふう)は捕らえられました。
曽宝琴(そほうきん)は任如風(じんじょふう)が捕らえられたことを知り、彼は清越小纺の主人であり、彼が捕らえられれば清越小坊もなくなってしまうことを知りました。しかし、彼女は織造(しょくぞう)府に行くと、李照(りしょう)が府内にいないことを知りました。
沈翠喜(しんすいき)は庭の別の門から出て、牢獄(ろうごく)で任如風(じんじょふう)に会い、任雪堂(じんせつどう)が張飚を捕まえに行った秘密を明かしました。さらに、彼女は書硯(しょけん)が伝えた言葉を任如風(じんじょふう)に伝えました。今回、彼女は任如風(じんじょふう)を救いますが、彼の性格が変わることを望んでいます。
曽宝琴(そほうきん)は丁家の門前で李照(りしょう)を見ました。李照(りしょう)はすでに丁栄(ていえい)を領織にする準備をしており、彼女はそれをはっきりと見ました。その後、李照(りしょう)も彼女に気づき、2人は茶室で話をしました。李照(りしょう)は任如風(じんじょふう)はもはや使えないと述べ、曽宝琴(そほうきん)は女性が表立って織造(しょくぞう)業を営むのはふさわしくないと言いました。
陳曉紅は七叔公を連れてきて、庭の門を開けさせました。すると、沈翠喜(しんすいき)が小さな庭の門から入ってきました。七叔公は彼女が言ったことを守らなかったと怒鳴ろうとしましたが、沈翠喜(しんすいき)は慌てて説明し、任如風(じんじょふう)を救う方法を提案しました。ただし、この方法には任(じん)家の族老たちが壮士断腕の決意をする必要があります。
沈翠喜(しんすいき)は張飚の背後にいる官僚が李照(りしょう)ではないかと疑っており、曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)もまともな人物ではありません。しかし、今は彼と協力するしかありません。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は家中の女性たちの金銀の装飾品をすべて集めて、借金を返しました。しかし、彼が出会ったのは債権者ではなく、沈翠喜(しんすいき)でした。
沈翠喜(しんすいき)は曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)の借用証書すべてを集め、高価な宋錦を取り出しました。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)はお金に目がくらみ、すぐに任如風(じんじょふう)の件を解決することを約束しました。曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)の尽力により、任如風(じんじょふう)は解放され、落魄な姿で任(じん)家に戻りました。陳曉紅は彼を強く平手打ちしました。彼のせいで、任(じん)家の家宝である宋錦は失われてしまったからです。
任如風(じんじょふう)は沈翠喜(しんすいき)に感謝し、任(じん)家家主的令牌を返しました。沈翠喜(しんすいき)は彼に南宋の馬遠の水図を探すように頼みました。この水図は异色双面緙(いしょくそうめんこく)で作られており、この技法は失われて久しく、非常に貴重です。金山銀山よりも技術を身につける方が良いでしょう。任(じん)家が异色双面緙(いしょくそうめんこく)の技法を再現できれば、任(じん)家の子孫は永遠に幸運に恵まれるでしょう。水図はかつて曾家の蔵品でしたが、曾家が没落してからは行方不明になっています。任如風(じんじょふう)は彼女の意図を理解し、曽宝琴(そほうきん)に尋ねることにしました。
第7話の感想
第7話は、清越坊(せいえつぼう)の女たちの苦悩と葛藤が描かれた、見応えのあるエピソードでした。曽宝琴(そほうきん)と沈翠喜(しんすいき)の二人の女性が、それぞれの立場から任(じん)家のために奮闘する姿は感動的でした。
特に印象的だったのは、曽宝琴(そほうきん)が李照(りしょう)に宋錦を贈り、任如風(じんじょふう)の釈放を懇願するシーンです。彼女の必死の訴えは、李照(りしょう)の心を動かすことはできませんでしたが、彼女の強い意志と母としての愛情が伝わってきました。
また、沈翠喜(しんすいき)が曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)と取引をし、任如風(じんじょふう)を救うシーンも緊迫感がありました。彼女は任(じん)家のために、自分のプライドを捨ててまで行動を起こしました。彼女の決断力と行動力は、清越坊(せいえつぼう)の女たちの強さを象徴していると言えるでしょう。
つづく