清越坊(せいえつぼう)の女たち~当家主母~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

任如風(じんじょふう)の決意

任如風(じんじょふう)は曽宝琴(そほうきん)を訪ね、如意(にょい)から彼女が李照(りしょう)と揉めたことを知る。彼は曽宝琴(そほうきん)の助けに感謝し、馬遠の水図の行方を尋ねる。彼は水図を手に入れ、先祖伝来の宋錦の技を復活させたいと考えていた。曽宝琴(そほうきん)は、曾家が没落する前に、高値で泰州の季家に売却したと告げる。季老爺(き ろうや)は頑固な人物で、コレクションを何よりも愛しており、水図を簡単に任如風(じんじょふう)に譲ることはないと忠告する。しかし、任如風(じんじょふう)は諦めず、季老爺(き ろうや)のもとを訪れる。

季老爺(き ろうや)の息子は放蕩者で、水図を他人に売却したことが発覚し、季老爺(き ろうや)から厳しく罰せられていた。任如風(じんじょふう)は水図を買い戻し、さらに季公子の借用証書もすべて買い取る。彼の目的はただ一つ、季老爺(き ろうや)に水図を譲ってもらうことだった。

最初は季老爺は渋っていたが、任(じん)家が馬遠の水図を使って双面缂の技を復活させようとしていることを知り、水図を譲ることを承諾する。12枚の水図が戻ってきたことで、沈翠喜(しんすいき)と陳曉紅(ちん しょうこう)は喜び、陳曉紅(ちん しょうこう)は織機の修理に取り掛かる。彼女たちは一刻も早く双面缂の技を解き明かそうと決意する。

沈翠喜(しんすいき)の反撃

任如風(じんじょふう)の早すぎる帰還に、曽宝琴(そほうきん)は驚く。12枚の水図が戻ってきたことを聞き、沈翠喜(しんすいき)が刺繍(ししゅう)部屋に閉じこもっていることを知る。任如風(じんじょふう)も清越坊(せいえつぼう)には戻ってこない。

彼女は突然、任如風(じんじょふう)と沈翠喜(しんすいき)に騙されていたことに気づく。怒りに満ちた曽宝琴(そほうきん)は沈翠喜(しんすいき)に詰め寄るが、逆に沈翠喜(しんすいき)から鋭い質問を浴びせられる。曽宝琴(そほうきん)は過去の出来事に囚われ、沈翠喜(しんすいき)が自分と任雪堂(じんせつどう)の仲を壊したと考えていた。

沈翠喜(しんすいき)は、曾家が不幸に見舞われた後、曽宝琴(そほうきん)の両親が任雪堂(じんせつどう)に対する態度を突然変え、彼女に駆け落ちの準備をさせたことを明かす。彼女の言葉は曽宝琴(そほうきん)を深く傷つける。曽宝琴(そほうきん)は河辺に行き、如意(にょい)を追いやって自殺を図ろうとするが、駆けつけた沈翠喜(しんすいき)に阻止される。

沈翠喜(しんすいき)は任雪堂(じんせつどう)の失踪の真相を語り、張飚の背後に李照(りしょう)がいる可能性を示唆する。彼女の言葉は現実的で、曽宝琴(そほうきん)の自殺願望を打ち消す。

双面異色缂の完成

沈翠喜は12枚の水図を眺め、子供の頃に老夫人から緙絲(こくし)を教わったことを思い出す。彼女は緙絲(こくし)に興味を持ち、老夫人は自ら緙絲(こくし)の技術を伝授した。青は藍より出でて藍より青し、彼女の緙絲(こくし)の技術は飛躍的に向上し、老夫人は大喜びした。

現在、沈翠喜は水図の研究に没頭し、昼夜を問わず双面異色缂の技術に挑戦し続ける。努力の甲斐あって、彼女はついに双面異色缂の技術を習得し、双面異色缂を完成させる。織錦が発売されると、瞬く間に完売となる。

曹(そう)夫人文彬(そうぶんひん)は任(じん)家の財力支援を受け、知府の職に留任することに成功する。彼は総督の指示を伝え、任(じん)家を郷賢に任命し、その功績は永遠に語り継がれることになる。

魏良弓(ぎりょうきゅう)の決意

魏良弓(ぎりょうきゅう)は湖州から蘇州(そしゅう)まで長い旅路を経て、母親の墓を故郷に移す。李照(りしょう)は彼に上京して科挙を受け、継母に誥命を授けることを勧める。しかし、魏良弓(ぎりょうきゅう)は継母を憎んでおり、実の母親の死はすべて彼女のせいだと考えているため、絶対に上京して科挙を受け、実の母親を死に追いやった女に誥命を授けるつもりはない。李照(りしょう)は彼に継母に孝行するよう強要するが、それは彼を苦しめるだけだと感じる。

第8話の感想

第8話は、清越坊(せいえつぼう)の女たちのそれぞれの思いが交錯する、ドラマチックな展開でした。

任如風(じんじょふう)は、馬遠の水図を手に入れるため、季老爺に頭を下げるなど、強い決意を見せてくれました。沈翠喜は、水図の研究に没頭し、双面異色缂の技術を習得するなど、努力を重ねていました。曽宝琴(そほうきん)は、過去の出来事に囚われ、苦悩していましたが、沈翠喜の言葉によって、真実に向き合うことができました。

魏良弓(ぎりょうきゅう)は、母親の死の真相を知り、李照(りしょう)への怒りをあらわにしました。彼の複雑な心情が描かれており、今後の展開が気になります。

つづく