鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第10話 あらすじ/ネタバレ
茶馬政の危機
朝廷の命運を左右する茶馬政は、国家の生命線ともいえる重要な政策です。蕭定権(しょうていけん)と皇帝は共にその重要性を認識しており、忠臣である陸英(りくえい)は皇帝に長州戦線の備馬状況を報告します。しかし、事態は一転します。安平(あんへい)伯・趙(ちょう)貴妃壅の部下である富春は、官茶を名目に民衆から茶葉を強奪し、民衆の怒りを買います。さらに、彼は皇恩を私利のために利用し、強奪した茶葉を京で高値で売りさばきます。一方、蜀地へ送られるはずの軍用茶は、古くて腐ったもので、数量も不足しています。この行為は、辺境の民衆の心を冷やすだけでなく、茶馬互市政策を崩壊させかねません。
皇帝の怒り
皇帝は陸英(りくえい)の報告に驚き、悲しみを感じます。陸英(りくえい)は中書省に何度も報告書を提出しましたが、返事はなく、李柏舟(りはくしゅう)が妨害しているのではないかと疑います。陸英(りくえい)は皇帝に奏本の副本を提出し、真相を明らかにすることを求めます。皇帝は激怒し、陸英(りくえい)は太子に助けを求めたことを明かします。
李柏舟(りはくしゅう)の弁明
皇帝は太子を退席させ、李柏舟(りはくしゅう)を呼び出します。陸英(りくえい)は李柏舟(りはくしゅう)と出会い、娘の陸文昔(りくぶんせき)と蕭定棠(しょうていとう)との縁談を拒否します。李柏舟(りはくしゅう)は不快な表情を浮かべますが、皇帝の怒りを目の当たりにして事態の深刻さを理解します。李柏舟(りはくしゅう)は、仕事が忙しく、奏本がたまっていることを理由に言い訳をします。
趙(ちょう)貴妃壅の謝罪
そのとき、趙(ちょう)貴妃壅は裸足で宮門に跪き、罪を認めます。李柏舟(りはくしゅう)は趙(ちょう)貴妃壅を庇い、軍馬が揃っていないため、緊急に茶を購入するための資金が必要だと主張します。
財政難
戸部尚書の黄賜(こうし)は、国庫が空っぽで巨額の支出は難しいと顔をしかめます。皇帝は黄賜(こうし)の苦境を理解し、責めることはありません。皇帝は趙(ちょう)貴妃壅の家が莫大な財産を持っていることを知っており、趙(ちょう)貴妃貴妃を訪ねて趙(ちょう)貴妃家に圧力をかけます。
趙(ちょう)貴妃貴妃の決意
趙(ちょう)貴妃貴妃は喪服を著て父の罪を詫び、財産をすべて使って罪を償うと約束します。彼女は皇帝に趙(ちょう)貴妃壅を公に処罰しないように懇願し、家族の名誉と蕭定棠(しょうていとう)の評判を守るために死を望みます。侍女と蕭定棠(しょうていとう)は趙(ちょう)貴妃貴妃を止めようとしますが、皇帝は趙(ちょう)貴妃壅を自宅待機させることにします。
陸文昔(りくぶんせき)の苦悩
一方、蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)に喜んでもらうために、顧逢恩(こほうおん)と一緒に梅花香を研究しています。顧逢恩(こほうおん)は陸英(りくえい)の性格が頑固であることを心配し、再び災難に遭うのではないかと危惧します。
李柏舟(りはくしゅう)の策略
趙壅(ちょうよう)は失った財産を悔やみ、李柏舟(りはくしゅう)は趙壅(ちょうよう)を叱責します。李柏舟(りはくしゅう)は、財産は失ったものの命は助かったと指摘し、張陸正(ちょうりくせい)を取り込むために厚意を示します。
陸文昔(りくぶんせき)の運命
陸英(りくえい)は娘を守るために、陸文昔(りくぶんせき)を京都から連れ出すことを決意します。陸文昔(りくぶんせき)は眠れぬ夜を過ごし、蕭定権(しょうていけん)との思い出を振り返ります。しかし、李柏舟(りはくしゅう)が突然、皇帝の勅命を携えて現れ、陸文昔(りくぶんせき)を蕭定棠(しょうていとう)の側妃にすると告げます。陸英(りくえい)は驚き、苦悩します。陸文昔(りくぶんせき)は京を出る途中で阻まれ、陸文普(りくぶんふ)は驚き、家族の運命は大きく変わります。
第10話の感想
第10話は、茶馬政の危機と陸文昔(りくぶんせき)と蕭定棠(しょうていとう)の運命を描いた、緊張感あふれるエピソードでした。
茶馬政は国家の命運を左右する重要な政策であり、蕭定権(しょうていけん)と皇帝は共にその重要性を認識しています。しかし、安平(あんへい)伯・趙壅(ちょうよう)の部下である富春の横暴により、茶馬互市政策は崩壊の危機に瀕します。皇帝は怒りを露わにし、李柏舟(りはくしゅう)を問い詰めますが、李柏舟(りはくしゅう)は巧みに言い逃れます。
一方、陸文昔(りくぶんせき)と蕭定棠(しょうていとう)の恋は、大きな壁にぶつかります。陸英(りくえい)は娘を守るために陸文昔(りくぶんせき)を京都から連れ出すことを決意しますが、李柏舟(りはくしゅう)が突然現れ、皇帝の勅命を携えて陸文昔(りくぶんせき)を蕭定棠(しょうていとう)の側妃にすると告げます。陸文昔(りくぶんせき)は苦悩し、家族の運命は大きく変わります。
つづく