鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第12話 あらすじ/ネタバレ

射柳盛会が近づき、皇城は緊張と期待に包まれています。蕭定權(しょうていけん)は弟の蕭定棠(しょうていとう)ら皇族の子弟とともに、聖駕に従って行宮に入ります。上機嫌は良く、勝者にはどんな願いも葉えてやると約束します。蕭定棠(しょうていとう)は意気揚々ですが、蕭定權(しょうていけん)の心は陸文昔(りくぶんせき)への想いで揺れ動いています。親友の顧逢恩(こほうおん)は執念を捨てるよう忠告しますが、蕭定權(しょうていけん)の決意は固く、射柳大会で陸文昔(りくぶんせき)の心を射止めることを決意します。

蕭定權(しょうていけん)は父皇に挨拶に行きますが、ちょうど北疆から戻った重臣・李明安(り めいあん)との密談に遭遇します。蕭定權(しょうていけん)は門外で待っていると、屋内では二人の智者の会話が聞こえてきます。李明安(り めいあん)は皇上の腹心として、重兵を率いる顧思林(こしりん)と協力して外敵を防ぎ、勢力の均衡を図るために密かに帰京しました。皇上はまた、奸臣・李柏舟(りはくしゅう)への忍耐の限界が近づき、李明安(り めいあん)の力を借りてその勢力を削ごうとしていることを明かします。

李柏舟(りはくしゅう)について語るとき、皇上の声は重くなります。李柏舟(りはくしゅう)は朝野に根を張り、特に呂翰(りょかん)が率いる天長衛は強兵であり、心腹の患となっています。李柏舟(りはくしゅう)の勢力を弱体化するため、皇上は李明安(り めいあん)に天長衛を長州に移動させ、李柏舟(りはくしゅう)を弱体化させると同時に、顧思林(こしりん)を牽製することを決意します。

一方、李柏舟(りはくしゅう)は自宅で呂翰(りょかん)と時局について話し合っています。李明安(り めいあん)の帰京の知らせに、不吉な予感がします。李柏舟(りはくしゅう)は老獪な人物で、わずかな言葉から皇上の意図を察します。呂翰(りょかん)が自分に忠実であることを知り、呂翰(りょかん)が権力の座から離れることや、天長衛が他人の手に渡ることを望んでいません。そこで、李柏舟(りはくしゅう)は呂翰(りょかん)にこの計画を阻止するよう密命を下します。

李明安(り めいあん)は命令を受けますが、皇上の策略に疑問を抱き、李柏舟(りはくしゅう)が中書令の権限を使って天長衛の移動を妨害するのではないかと心配しています。しかし、皇上は天子の一言は重く、必要であればどんな手段を使ってでもこの計画を進めると断言します。

李明安(り めいあん)が御書房を去ると、蕭定權(しょうていけん)と遭遇します。二人は短い会話の中で、陸文昔(りくぶんせき)が長州に向かったことを知ります。蕭定權(しょうていけん)の心は乱れます。夜が更け、趙(ちょう)貴妃王・蕭定楷(しょうていかい)は寺で陸文昔(りくぶんせき)が落とした絵巻物を見つけ、その才能に惹かれます。その後、陸文昔(りくぶんせき)が現れ、一目惚れしてしまいます。

翌日、射柳大会が開催されます。参加者たちはそれぞれ思いを胸に、気合を入れています。皇上は呂翰(りょかん)に大会を監督させ、蕭定權(しょうていけん)に先陣を切ることを許します。蕭定權(しょうていけん)は馬を駆り、矢を的に命中させますが、突然馬が驚いて暴走しそうになります。しかし、蕭定權(しょうていけん)は身軽に危険を回避します。その後、顧逢恩(こほうおん)は鞍の中で釘を発見し、黒幕は蕭定棠(しょうていとう)か呂翰(りょかん)ではないかと疑います。

続いて、蕭定棠(しょうていとう)が登場し、蕭定權(しょうていけん)と互角の戦いぶりを見せます。皇上は興奮して、豪華な賞品を用意します。蕭定權(しょうていけん)は皆の注目を集め、求めるものは物ではなく人であると宣言します。この言葉に、会場は騒然となります。皇上一言で承諾せず、代わりに天長衛を要求します。李柏舟(りはくしゅう)はすぐに仮応し、皇上の意図を問いただします。愛、権力、忠誠をかけた駆け引きが始まります。

この駆け引きは、彼らの運命をどのように変えるのでしょうか。その結末は、まだ明らかになっていません。

第12話の感想

第12話は、緊張感と駆け引きが満載の回でした。射柳大会を舞台に、蕭定權と李柏舟(りはくしゅう)の権力闘争が激化し、それぞれの思惑が交錯する様子が描かれています。

蕭定權は、陸文昔(りくぶんせき)への想いを胸に、射柳大会で優勝し、彼女を手に入れようと決意します。しかし、李柏舟(りはくしゅう)はそれを阻止するために、あらゆる手段を尽くします。

特に印象的なのは、蕭定權と皇上の会話です。蕭定權は、天長衛を要求する皇上に、陸文昔(りくぶんせき)を望むと宣言します。この大胆な発言は、蕭定權の強い意誌と、陸文昔(りくぶんせき)への深い愛情を感じさせます。

一方、李柏舟(りはくしゅう)は老獪な策略家として、蕭定權の動きを先読みし、巧みに妨害しようとします。李柏舟(りはくしゅう)と蕭定權の駆け引きは、緊迫感に満ちており、目が離せません。

つづく