鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第15話 あらすじ/ネタバレ

陸文昔(りくぶんせき)の鋭い洞察力

陸文昔(りくぶんせき)は、印局の背後にある異変を細かな点から察知します。この発見は、顧逢恩(こほうおん)が真相を突き止めるための重要な手がかりとなり、彼の更なる調査へと導きます。

李柏舟(りはくしゅう)の動き

真相を知った李柏舟(りはくしゅう)は、驚きながらも迅速に動き出します。御史台の陳九思(ちんきゅうし)を呼び寄せ、私兵を動員し、廷試の前に顧逢恩(こほうおん)を捕らえて証拠を皇帝の手に渡るのを阻止しようとします。

顧逢恩(こほうおん)の苦悩

重要な証拠を携え、皇帝に謁見しようとする顧逢恩(こほうおん)でしたが、宮門にたどり著く前に次々と障害に遭遇します。予想外にも、彼を阻んだのは李柏舟(りはくしゅう)や蕭定棠(しょうていとう)の配下ではなく、皇帝の直属である控鶴令牌を持った侍衛でした。彼らは顧逢恩(こほうおん)と通政司司長を捕らえるよう命じられていました。

この突然の事態に、顧逢恩(こほうおん)は無奈を感じながらも、皇帝を信頼し、証拠を侍衛に託します。しかし、この裏には別の企みがあり、証拠は密かに軟轎に乗った許昌平(きょしょうへい)の手に渡ってしまいます。

皇帝の決断と臣下の仮応

皇帝は、蕭定権(しょうていけん)に対して厳しい処分を下します。悔過書を書かせ、守陵を命じたのです。この決定は朝野に衝撃を与え、多くの臣下は皇帝が廃太子を企てているのではないかと推測します。

李重夔(りちょうき)は仲裁しようとしますが、皇帝に冷たくあしらわれてしまいます。蘆世瑜(ろせいゆ)は宮中に乗り込み、皇帝に直言します。彼は、皇帝の蕭定権(しょうていけん)に対する厳しさは3年前の出来事が原因だと考え、自身の辛い過去を明かし、悲劇を繰り返さないように、太子を追い詰めないように懇願します。

皇帝の表情は少し変化しますが、すぐに冷酷な表情に戻り、自分の決断に後悔はないと主張します。

蕭定権(しょうていけん)の苦悩

露台の上で、蕭定権(しょうていけん)はこれらの出来事を耳にし、心が張り裂けそうになります。手の中の筆は滑り落ち、彼の絶望と無力さを映し出します。蘆世瑜(ろせいゆ)の説得が効かないと見た蕭定権(しょうていけん)は、皇帝が蘆世瑜(ろせいゆ)を解放するように懇願します。そして、自分は何でも受け入れる覚悟だと涙ながらに恩師に別れを告げます。この出来事は、蕭定権(しょうていけん)にとって、恩師の存在が父親よりもはるかに重いことを痛感させます。

皇帝の真意

皇帝が宮殿を離れる直前、幽閉された蕭定権(しょうていけん)は隔てられた扉越しに心境を吐露します。彼は、未来への不安と恐怖、陸文昔(りくぶんせき)への深い愛情と苦しみを伝え、皇帝の心の中での自分の本当の立場を知りたいと訴えます。

扉の外で、皇帝は長い間沈黙した後、李明安(り めいあん)が現れ、別の真実が明らかになります。実は、顧逢恩(こほうおん)は別の証拠を陸文昔(りくぶんせき)に託しており、彼女に李明安(り めいあん)を通じて皇帝に渡すよう指示していたのです。

真相を知った皇帝は、自責の念に駆られ、事件の徹底的な調査を命じ、陸文昔(りくぶんせき)と太子を結婚させることを検討します。

陸文昔(りくぶんせき)と蕭定権(しょうていけん)のすれ違い

李明安(り めいあん)は、陸文昔(りくぶんせき)の正体を知っており、陸英(りくえい)に無事を伝えるようにと告げます。しかし、陸文昔(りくぶんせき)は帰路で蕭定権(しょうていけん)の印章が入った錦囊を落としてしまい、焦って探しに戻ったところ、蕭定権(しょうていけん)とすれ違います。二人は顔を合わせませんでしたが、この小さな錦囊を通じて微妙なつながりが生まれます。

蕭定権(しょうていけん)は錦囊を捨てようとしますが、陸文昔(りくぶんせき)は拾い上げるように叫びます。しかし、二人はお互いを知らないため、すれ違ってしまいます。陸文昔(りくぶんせき)は出宮が遅れてしまい、陸英(りくえい)と他の御史たちは太子を救うために上奏文を提出しようとしますが、蘆世瑜(ろせいゆ)が説得して思いとどまります。

第15話感想

第15話は、緊迫感と衝撃が連続する展開で、視聴者を釘付けにしました。陸文昔(りくぶんせき)の洞察力と顧逢恩(こほうおん)の勇気、そして蕭定権(しょうていけん)と蘆世瑜(ろせいゆ)の師弟愛に感動しました。一方で、李柏舟(りはくしゅう)の策略や皇帝の冷酷さには憤りを覚えます。

特に印象的だったのは、露台での蕭定権と蘆世瑜(ろせいゆ)のシーンです。蕭定権の絶望と無力さ、蘆世瑜(ろせいゆ)の悲痛な訴えは、見ている者の心を揺さぶりました。また、幽閉された蕭定権が隔てられた扉越しに心境を吐露するシーンは、彼の苦悩と皇帝への複雑な感情を浮き彫りにしました。

つづく