鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第17話 あらすじ/ネタバレ
張陸正(ちょうりくせい)は皇帝と対面し、恩師蘆世瑜(ろせいゆ)の遺体帰郷を懇願する。また、刑部尚書としての職責を果たせず、朝堂の混乱を鎮められなかったことを悔い、辞職を申し出る。皇帝は複雑な表情を浮かべ、事件の背後に李柏舟(りはくしゅう)の闇躍があることを見抜いていた。最終的に、皇帝は蕭定権(しょうていけん)への処分を軽減し、事件の首謀者を追及することを決める。また、蕭定棠(しょうていとう)を辺境に派遣し、今後の動向を伺うことにした。
夜、蕭定権(しょうていけん)は寝宮に戻り、悲しみに暮れる。彼は酒に溺れ、ついには池に飛び込んで自らを浄めようとする。しかし、現実の残酷さは変わりなく、逝ったものは戻らない。一方、張府では張紹筠(ちょうしょういん)が、父の賄賂と太子や蘆世瑜(ろせいゆ)への弁護について疑問を呈する。彼は蕭定権(しょうていけん)との縁談で家の地位を固めようと考えていたが、世の中の厳しさを知るには至っていなかった。
張陸正(ちょうりくせい)は息子の愚かさに呆れ、世の中の仕組みを理解していないことを嘆く。そのとき、李柏舟(りはくしゅう)が怒りながら張府に押し入り、賄賂を受けながら裏切った理由を問いただす。張陸正(ちょうりくせい)は、蕭定棠(しょうていとう)を守るために仕方なかったと説明する。蘆世瑜(ろせいゆ)の死によって、太子が黙っているはずがないからだ。李柏舟(りはくしゅう)は怒り心頭で、蘆世瑜(ろせいゆ)が自業自得だと非難し、蕭定棠(しょうていとう)を自分だけで守れると豪語する。張陸正(ちょうりくせい)は、陸英(りくえい)が太子の岳父になれば、両家が手を組んで自分たちにとって不利になると吐露する。李柏舟(りはくしゅう)は冷笑し、陸英(りくえい)はすでに窮地に陥っており、もはや立ち直ることはないと断言する。
一方、趙(ちょう)貴妃貴妃は蕭定棠(しょうていとう)の辺境への左遷を知り、悲しみに暮れ、皇帝に嘆願する。皇帝は怒りを露わにし、趙(ちょう)貴妃壅と李柏舟(りはくしゅう)の陰謀を糾弾し、太子のために必ず真実を明らかにすると誓う。彼は、太子が幼くても並外れた人物であり、顧思林(こしりん)の軍隊の支援を受けていることを理解していた。追い詰められれば、太子は必ず仮撃するだろう。大局を安定させるため、皇帝は蕭定棠(しょうていとう)にすぐに都を離れるように命じ、同時に真相を究明し、黒幕を厳罰に処すことを心に誓う。
夜、蕭定権(しょうていけん)は酔いと苦しみの中で、蘆世瑜(ろせいゆ)の教えを思い出す。君臣父子之道について教えられたが、彼は自分が迷っていることに気づく。彼が混乱から目覚めると、皇帝は冷静さを取り戻していた。皇帝は殿外に跪く蕭定棠(しょうていとう)を叱責し、速やかに都を離れるように命じ、黒幕を必ず突き止めて君威を正すと誓う。
翌朝、李柏舟(りはくしゅう)はすぐに動き、御史台官員の供述書を皇帝に提出する。供述書には、陸英(りくえい)がすべての罪を負っており、太子は何も知らなかったと書かれていた。皇帝は供述書を読み終えると、陸家の人々を逮捕するよう命じ、陸家は一転して窮地に陥る。一方、陸文昔(りくぶんせき)は喪服を著て盧府で恩師の守霊をしていたが、刑部が来たという知らせを受け、盧夫人(ろふじん)は機転を利かせて彼女を裏口から逃がす。その後、蕭定権(しょうていけん)が盧府に到著し、恩師の霊堂が荒らされているのを見て激怒し、刑部の人々に二度と盧府を騒がせないように厳命する。
蕭定権(しょうていけん)は一人盧府の奥深くに入り、恩師の遺体にそっと外套をかけてやる。彼は複雑な気持ちになる。戒尺を手に取り、自分の手を強く叩く。一打一打が、自分の無力さへの鞭打のように感じられた。一方、逃亡中の陸文昔(りくぶんせき)は、危機に陥るが、蕭定楷(しょうていかい)に助けられ、二人の運命は再び交錯する。
第17話の感想
第17話は、悲しみと怒りで満たされたエピソードでした。張陸正(ちょうりくせい)の辞職願い、蕭定権(しょうていけん)の絶望、趙(ちょう)貴妃貴妃の悲痛、そして皇帝の怒り。それぞれのキャラクターの複雑な感情が描かれており、視聴者を物語に引き込みます。
特に印象的だったのは、蕭定権(しょうていけん)の慟哭シーンです。恩師を失った悲しみと無力感に打ちひしがれる姿は、見ているこちらも胸が締め付けられるほどでした。また、皇帝の怒りもまた、彼の太子への深い愛情と責任感を感じさせるものでした。
李柏舟(りはくしゅう)の狡猾さと冷酷さは、見ていて腹立たしくなりますが、彼の策略がどのように明らかになるのか、今後の展開が気になります。
つづく