鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第18話 あらすじ/ネタバレ

蕭定権(しょうていけん)の苦渋の決断

蕭定権(しょうていけん)は刑部が陸文昔(りくぶんせき)を狙っていることに気づき、急いで陸家に向かう。しかし、そこには廃墟と化した陸家の姿が。彼は幼い陸文晋(りくぶんしん)を抱きしめ、その場に現れた張紹筠(ちょうしょういん)と対峙する。蕭定権(しょうていけん)は陸文晋(りくぶんしん)を連れて行こうとするが、皇帝の勅命による逮捕であることを知り、父である皇帝のもとへ向かう。

蕭定権(しょうていけん)は、張陸と陸英(りくえい)の確執を理由に、刑部による審理に仮対する。皇帝は、すでに書かれた「貞」と「謬」の二文字を蕭定権(しょうていけん)の前に置き、蘆世瑜(ろせいゆ)の諡号としてどちらかを選ぶように命じる。

「貞」は忠義の士、「謬」は誤謬を意味する。もし陸英(りくえい)を処罰しなければ、蘆世瑜(ろせいゆ)の言葉通り、蕭定権(しょうていけん)が事件の黒幕であるとみなされ、「謬」の諡号が与えられる。皇帝は、陸家全員の命と引き換えに、蘆世瑜(ろせいゆ)の名誉を回復させようとしているのだ。

蕭定権は苦悩する。恩師の名誉を守るためには陸家を見捨てるしかないが、それはあまりにも残酷な選択である。最終的に彼は、蘆世瑜(ろせいゆ)のために「貞」の諡号を選ぶ。

陸文昔(りくぶんせき)の決意

蕭定楷(しょうていかい)は、陸文昔(りくぶんせき)を李明安(り めいあん)の屋敷に送り届ける。李明安(り めいあん)は、長州への赴任が決まっており、陸文晋(りくぶんしん)を救出して陸文昔(りくぶんせき)と一緒に連れて行くことを約束する。しかし、陸文昔(りくぶんせき)は父と兄の救出も懇願する。李明安(り めいあん)は、陸英(りくえい)との長年の友情を考慮しつつも、現在の状況では難しいと告げる。

陸文昔(りくぶんせき)は、李明安(り めいあん)の言葉を受け入れ、涙を拭って李府を後にし、空っぽになった陸家に戻る。そこで彼女は、まだ描き終わっていない絵を見つける。

蕭定権の無力感

李明安(り めいあん)は、陸英(りくえい)のために情状酌量を訴えなかったことを妻に責められる。しかし、彼は天長衛軍を手に入れたばかりで、今情状酌量を訴えれば、謀仮の疑いをかけられてしまうと説明する。

蘆世瑜(ろせいゆ)の諡号が盧家に届き、盧夫人(ろふじん)は悲しみに暮れる。顧逢恩(こほうおん)も官職と科挙受験資格を剝奪され、失意のうちに盧府を訪れて恩師を弔う。蕭定権は顧逢恩(こほうおん)を連れ出し、帰路で陸文昔(りくぶんせき)と遭遇する。陸文昔(りくぶんせき)は、絵を見せながら父と兄の救出を懇願する。

蕭定権は、陸家を見捨てたことを恥じ、顔を背ける。そして、絵を揉みくちゃにして投げ捨ててしまう。陸文昔(りくぶんせき)は絶望し、蕭定権が君主として私情を優先できないことを悟る。

蕭定権は、轎の中から陸文昔(りくぶんせき)が絵を握りしめている姿を見る。陸文昔(りくぶんせき)が去った後、彼は無力感に押しつぶされ、自分が守ろうとした人を自分の手で断ち切ってしまったことを痛感する。

第18話の感想

第18話は、蕭定権の苦悩と決断が描かれた回だった。彼は、恩師である蘆世瑜(ろせいゆ)の名誉を守るために、陸家を見捨てるという残酷な選択を迫られた。この回は、蕭定権の葛藤と無力感がひしひしと伝わってくる。

また、陸文昔(りくぶんせき)もまた、父と兄の運命を左右する決断を迫られた。彼女は、蕭定権に助けを求めるが、彼は君主として私情を優先することができない。陸文昔は、蕭定権が自分を裏切ったと感じる。

つづく