鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第3話 あらすじ/ネタバレ

蕭定権(しょうていけん)は顧逢恩(こほうおん)と共に、母后がかつて過ごしていた寝宮を訪れます。そこには過去の出来事に関する記憶が刻まれていました。

かつて、張尚服(ちょうしょうふく)は誤って玉簪を割ってしまい、罰を受けるのではないかと恐れて涙を流していました。幼い蕭定権(しょうていけん)は、その様子を見て心を痛め、誰にも気づかれずに玉簪を隠し、張尚服(ちょうしょうふく)を救いました。この出来事はすぐに皇后に知られてしまいましたが、皇后は蕭定権(しょうていけん)を叱ることはなく、むしろ張尚服(ちょうしょうふく)に蕭定権(しょうていけん)の恩を忘れないように、もし蕭定権(しょうていけん)が困難に陥った時には助けてくれるようにと願いを託しました。

今日、蕭定権(しょうていけん)は再びその場所を訪れ、過去の純粋さと勇気を探します。そして、かつて玉簪を隠した場所に、一巻の軸が静かに置かれていました。それを目にした蕭定権(しょうていけん)は、眼を潤ませ、胸が高鳴ります。

その場を去ろうとしたその時、皇帝が蕭定棠(しょうていとう)を連れて突然現れ、緊張が高まります。蕭定権(しょうていけん)は少し考えた後、巻物を皇帝に差し出します。しかし、巻物を開くとそこには何も書かれておらず、一同は驚愕します。

激怒した皇帝は、巻物を床に投げつけ、蕭定権(しょうていけん)を宮中に禁足し、翌日の朝会で百官に罪を認めるように命じます。蕭定権(しょうていけん)は怒りを抑えきれず、一方の蕭定棠(しょうていとう)は得意げな様子です。

しかし、皇帝の怒りはまだ収まりません。蕭定棠(しょうていとう)が去った後、蕭定棠(しょうていとう)に平手打ちを食らわせます。蕭定棠(しょうていとう)は驚きと怒りを露わにして立ち去り、複雑な親子関係が垣間見えます。

一国の君主である蕭睿鑑(しょうえいかん)は、自らの判断基準を持っています。蕭定棠(しょうていとう)が実子であるのに対し、蕭定権(しょうていけん)は臣下であるため、この件の処理においては偏った対応をせざるを得ません。

夜が更け、蕭睿鑑(しょうえいかん)は先皇后の肖像画を眺めながら、過去の温かい思い出を回想します。そして、殿前司長官である李重夔(りちょうき)に、翌日に蕭定権(しょうていけん)に大局を優先させ、衝動的な行動を取らないように説得するよう密命を下します。

一方、姜尚宮(きょうしょうきゅう)と呉(ご)内人は巻物の行方を追っています。呉(ご)内人は、知りすぎたことで命を落とすのではないかと恐れ、その場から逃げ出します。姜尚宮(きょうしょうきゅう)は後を追いますが、一人の宮人が呉(ご)内人を殺そうとしている場面を目撃します。

呉(ご)内人は、自分が蕭定棠(しょうていとう)の駒であったことに気づき、命を落とします。宮人は蕭定棠(しょうていとう)の命令で行動したと主張し、姜尚宮(きょうしょうきゅう)は疑問を抱きながらも深く追求することはしません。

夜が深まり、蕭睿鑑(しょうえいかん)は眠れないまま先皇后の肖像画を手に取り、心の中で想いを巡らせます。李重夔(りちょうき)は、蕭定権に翌日に罪を認めるよう説得し、事態を収拾しようとします。蕭定権は、李重夔(りちょうき)の言葉に父である皇帝の隠れた愛情を感じ、少し心が慰められます。

翌日の朝会で、蕭定権は華やかな衣服を脱ぎ捨て、質素な服を著て百官に謝罪し、すべての罪を一身に背負います。蕭睿鑑(しょうえいかん)は厳しい表情で、蕭定権の冠礼を中止し、3年間の俸禄を没収すると発表します。

しかし、李柏舟(りはくしゅう)はさらに追い打ちをかけ、蘆世瑜(ろせいゆ)の罷免だけでなく、蕭定権の太子位の剝奪と厳罰を要求します。

重圧に直面した蕭睿鑑(しょうえいかん)は、最終的に蕭定権を宗正寺に仮省のために送ることを決定します。蘆世瑜(ろせいゆ)は蕭定権の屈辱に耐えられず、真相を明らかにするために三司会審を要求し、蕭定権の潔白を証明しようとします。

李柏舟(りはくしゅう)は蘆世瑜(ろせいゆ)を冷たくあしらい、蕭定権を激怒させます。蕭定権は李柏舟(りはくしゅう)の無礼を非難し、証拠を握っているため三司の介入は不要だと自信満々に主張します。

この発言に、朝堂は騒然となります。呉(ご)内人とその宮人が大殿に現れ、すべてが蕭定権と顧逢恩(こほうおん)の巧妙な計画であったことが明らかになります。呉(ご)内人は九死に一生を得て、蕭定棠(しょうていとう)の真の姿を知り、彼の陰謀を告発します。

蕭定棠(しょうていとう)は青ざめた顔で弁明しますが、虚偽は明らかです。蕭定権は巻物を広げるように要求し、蕭定棠(しょうていとう)は慌てて巻物は最初から空白だったと主張します。これは自白に等しく、真相は天下に知れ渡ります。

第3話感想

第3話は、衝撃的な展開が続いた回でした。蕭定権が幼い頃に隠した巻物が、実は空白ではなく、蕭定棠(しょうていとう)の陰謀を暴く証拠であったことが明らかになり、視聴者を驚かせました。

蕭定権の策略は巧妙で、李柏舟(りはくしゅう)や蕭定棠を出し抜く展開は痛快でした。また、蕭定権の苦悩や葛藤が描かれ、彼のキャラクターに深みが増しました。

一方、蕭定棠の悪辣さが露呈し、彼の冷酷な性格が浮き彫りになりました。また、蕭睿鑑(しょうえいかん)の複雑な心情が描かれ、一国の君主としての苦悩が伝わってきました。

つづく