鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第32話 あらすじ/ネタバレ
刑部大牢
刑部大牢では、召使いが張紹筠(ちょうしょういん)に旅支度をするよう告げます。死罪を覚悟していた張紹筠(ちょうしょういん)は驚愕しますが、蕭定権(しょうていけん)が彼の死罪を免除してくれたことを知り、大喜びで帰宅します。牢を出る前に、張紹筠(ちょうしょういん)は陸文普(りくぶんぷ)に、太子と張陸正(ちょうりくせい)に陸家親子を助命してもらうよう約束します。
李柏舟(りはくしゅう)の投獄
一方、李柏舟(りはくしゅう)は刑部大牢に投獄され、陸英(りくえい)の隣人となります。かつて権勢を誇った李柏舟(りはくしゅう)は、今は嘲笑の対象となり、手足を鎖で繋がれていますが、それでもなお不敵な笑みを浮かべています。
張陸正(ちょうりくせい)は蕭定権(しょうていけん)に感謝し、張紹筠(ちょうしょういん)の助命を喜びます。蕭定権(しょうていけん)は張陸正(ちょうりくせい)に張紹筠(ちょうしょういん)の教育を託し、李柏舟(りはくしゅう)事件の処理を急ぐよう指示します。張陸正(ちょうりくせい)は承諾しますが、蕭定権(しょうていけん)が去った後、茶馬道に関する書物を見つめ、凶悪な光を放ちます。
陸英(りくえい)との約束
夜、蕭定権(しょうていけん)は陸英(りくえい)を部屋に招き、戦馬の調査への貢献に感謝します。そして、陸英(りくえい)と陸文普(りくぶんふ)の潔白を証明し、出獄後も協力してほしいと伝えます。しかし、陸英(りくえい)は蕭定権(しょうていけん)の申し出を断り、故郷に帰ることを決意します。
蕭定権(しょうていけん)は陸英(りくえい)に陳九言(ちんきゅうげん)の自白書を見せます。そこには、李柏舟(りはくしゅう)の命令で陸英(りくえい)らが殿試で衝突を起こしたことが記されていました。
陸英(りくえい)はすべてが李柏舟(りはくしゅう)の策略だったことを知り、皇室に失望し、都を去ることを決意します。蕭定権(しょうていけん)は陸英(りくえい)の意誌を尊重し、謝罪します。
張紹筠(ちょうしょういん)の願い
陸文昔(りくぶんせき)は、部屋の外で二人の会話を聞いていました。彼女は部屋に戻り、蕭定権(しょうていけん)の私印を見つけます。
張陸正(ちょうりくせい)は蕭定権(しょうていけん)に、李柏舟(りはくしゅう)を謀仮罪で処罰し、九族を滅ぼすべきだと報告します。蕭定権(しょうていけん)は九族を滅ぼすのは残酷すぎると考え、父母妻三族を処罰することにします。さらに、張陸正(ちょうりくせい)に陸英(りくえい)親子を釈放するよう命じます。
張陸正(ちょうりくせい)は渋りますが、蕭定権(しょうていけん)は自分が監国太子として命じていると告げます。
蕭定権と太子妃
蕭定権は部屋に戻ると、太子妃が待っていました。二人は子供のことや、亡くなった妹について語り合います。太子妃は蕭定権に陸文昔(りくぶんせき)を側室にすることを提案しますが、蕭定権は拒否します。太子妃は陸文昔(りくぶんせき)を張紹筠(ちょうしょういん)か蕭定楷(しょうていかい)に嫁がせることを提案しますが、蕭定権はやはり承諾しません。
二人は笑い合い、幸せな時間を過ごします。門の外で二人の会話を聞いていた蔻珠(こうしゅ)は、嫉妬に駆られます。
張陸正(ちょうりくせい)の怒り
張陸正(ちょうりくせい)が家に帰ると、張紹筠(ちょうしょういん)は陸英(りくえい)親子を助けてほしいと頼みます。張紹筠(ちょうしょういん)は陸文普(りくぶんふ)に世話になった恩を忘れたくないと訴えます。張陸正(ちょうりくせい)は張紹筠(ちょうしょういん)が自分の宿敵を助けることに怒り、息子を追い払います。
陸文昔(りくぶんせき)の決意
夜、陸文昔(りくぶんせき)は蕭定権に会い、故郷に帰ることを告げます。蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)を引き留めようとしませんが、心の中では彼女を離したくありません。陸文昔(りくぶんせき)は蕭定権が部屋を空けた隙に、私印が入った錦囊を機の上に置きます。
李柏舟(りはくしゅう)の処刑
李柏舟(りはくしゅう)は処刑を目前に、自分の「輝かしい」人生を振り返り、蕭定棠(しょうていとう)が皇位に就くことを夢見ています。
陸文昔(りくぶんせき)は蕭定楷(しょうていかい)に会い、父兄と一緒に故郷で過ごすことを楽しみに語ります。蕭定楷(しょうていかい)は陸文昔(りくぶんせき)が去ることを寂しく感じます。
蕭定権は政務を処理している時、錦囊を見つけます。開けようとした瞬間、杜蘅(とこう)が駆け込んできます。蕭定権は錦囊を置き、張陸正(ちょうりくせい)が陸英(りくえい)の家族を李柏舟(りはくしゅう)の妻一族に分類し、処刑しようとしていることを知ります。蕭定権は驚き、すぐに張陸正(ちょうりくせい)の処刑を阻止するよう命じます。
第32話の感想
第32話は、多くのドラマチックな展開が繰り広げられる回でした。張紹筠(ちょうしょういん)の死罪免除、陸英(りくえい)の失望、蕭定権と陸文昔(りくぶんせき)の別れなど、見どころ満載です。
特に印象的なのは、陸英(りくえい)の決意です。彼は李柏舟(りはくしゅう)の策略を知り、皇室に失望し、故郷に帰ることを決意します。これは、彼がこれまで抱いていた理想や信念が崩れ落ちたことを意味しており、彼の苦悩が伝わってくるシーンです。
また、蕭定権と陸文昔(りくぶんせき)の関係にも注目です。二人は互いに想いを寄せていますが、立場や周囲の状況によって結ばれることができません。蕭定権が私印を陸文昔(りくぶんせき)に託すシーンは、二人の切ない恋を象徴していると言えるでしょう。
つづく