鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第33話 あらすじ/ネタバレ
杜蘅(とこう)の到著
杜蘅(とこう)は蕭定権(しょうていけん)の急令に従い疾走するも、刑場には間に合わなかった。処刑はすでに執行されており、陸英(りくえい)父子らの首は地に落ち、すべてが終わっていた。
陸文昔(りくぶんせき)の悲しみ
陸文昔(りくぶんせき)は重い気持ちで太子妃に別れを告げる。太子妃は陸文昔(りくぶんせき)を名残惜しむ。陸文昔(りくぶんせき)は詩を詠み、その言葉には深い悲しみが込められていた。突然、激しい痛みが陸文昔(りくぶんせき)を襲い、彼女は茫然と遠くを見つめる。親族の死をまだ受け入れられず、魂は抜け殻のようだった。
張陸正(ちょうりくせい)の悔恨
張陸正(ちょうりくせい)は焦燥に駆られ、太子妃に謁見する。彼は陸英(りくえい)父子を処刑名单に誤って加えてしまったことを悔いる。彼は太子妃に許しを請うが、太子妃は彼の行為を非難する。陸文昔(りくぶんせき)はそれを聞いて悲しみに暮れ、椅子を強く握りしめ、復讐の炎が燃え上がる。
蕭定権(しょうていけん)の怒り
張陸正(ちょうりくせい)が不安に駆られていると、蕭定権(しょうていけん)が怒り狂って部屋に飛び込んでくる。彼は張陸正(ちょうりくせい)の失態を責め、厳罰に処そうとする。太子妃は涙ながらに蕭定権(しょうていけん)に許しを請い、自分の命と引き換えに張陸正(ちょうりくせい)を助けてほしいと懇願する。しかし、蕭定権(しょうていけん)の怒りは収まらず、袖を振り払って立ち去る。太子妃と張陸正(ちょうりくせい)はそれぞれに苦悩を抱える。陸文昔(りくぶんせき)はそれを目の当たりにして、絶望に陥るが、家族の仇を討つという決意を固める。
夜
夜が更け、張陸正(ちょうりくせい)は太子府の外で跪いている。王翁(おうおう)は彼を責め、同門である陸英(りくえい)への非情さを指摘する。張陸正(ちょうりくせい)は、同門でなければ結果は違ったかもしれないとつぶやく。王翁(おうおう)は蕭定権(しょうていけん)を慰め、混乱した時局には張陸正(ちょうりくせい)の力が不可欠だと強調する。蕭定権(しょうていけん)は窓の外の夜空を眺め、太子妃の憔悴した姿と陸文昔(りくぶんせき)の沈黙を思い出す。彼はかつて心を動かされた女性への思いを募らせるが、彼女は手の届かない存在となっていた。
陸文昔(りくぶんせき)の決意
翌日、陸文昔(りくぶんせき)は蕭定権(しょうていけん)の書斎に忘れ物を取りに来る。蕭定権(しょうていけん)は慌てて手に持っていた画巻を隠す。それは陸文昔(りくぶんせき)が描いた山水画で、深い意味が込められていた。陸文昔(りくぶんせき)は私印が入った錦囊を取り、心は平静だった。彼女は別れを告げるためにこの場所を訪れたが、今はもう何も残っていない。そのとき、蕭定権(しょうていけん)は皇帝が宮殿に戻ってきたことを知り、急いで立ち去る。
皇帝との対面
蕭定権(しょうていけん)は皇帝に謁見する。彼は称賛を受けるが、李柏舟(りはくしゅう)を独断で処刑したことに不安を抱いていた。皇帝の笑顔の裏には、権力に対する微妙な支配が隠されていた。許昌平(きょしょうへい)は、皇帝が宮殿に戻ってきたのは、蕭定棠(しょうていとう)との温泉旅行がつまらなかったからだと明かす。蕭定棠(しょうていとう)の随行要請も拒否された。この知らせは、蕭定権(しょうていけん)の気持ちをさらに複雑にする。
蕭定権の決意
蕭定権は外部の混乱に動揺することなく、自分の考えを貫き、李柏舟(りはくしゅう)と趙(ちょう)貴妃壅を処刑する。この行為は、個人的な恨みを晴らすものではあったが、皇帝との新たな溝を生み出すことにもなった。斉王妃(せいおうひ)の悲しみと誓いは、将来の嵐を予感させる。皇帝は李柏舟(りはくしゅう)の処刑を快く思っていなかったが、権力はすでに蕭定権に委ねられており、何もできなかった。権力闘争はこれからも続き、誰も逃れることはできない。
第33話の感想
第33話は、悲劇と復讐、そして複雑な感情が渦巻く、非常に衝撃的なエピソードでした。陸英(りくえい)父子の処刑は、陸文昔(りくぶんせき)にとって大きな悲しみと怒りを引き起こし、復讐の炎が燃え上がります。一方、張陸正(ちょうりくせい)は自分の失態を悔い、太子妃は夫の怒りと絶望に苦しみます。蕭定権もまた、自身の判断と家族への思いの間で葛藤を抱えています。
このエピソードでは、それぞれのキャラクターが深い悲しみや苦悩を表現しており、視聴者としても感情移入せずにはいられません。特に、陸文昔(りくぶんせき)と蕭定権の複雑な関係は、今後の展開がますます気になるものとなっています。
つづく