鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第36話 あらすじ/ネタバレ
宮廷の闇に包まれた陸文昔(りくぶんせき)は、蕭定権(しょうていけん)に真実を明かさず、彼の怒りを買ってしまった。蕭定権(しょうていけん)は剣を向け、太子妃を殺害した理由を問い詰めようとする。しかし、陸文昔(りくぶんせき)の涙と無力さは彼の心を動かさなかった。蕭定権(しょうていけん)にとって、陸文昔(りくぶんせき)の存在は太子妃の足元にも及ばず、気にかける価値もないものだった。
絶望に沈んだ陸文昔(りくぶんせき)は、張陸正(ちょうりくせい)に引き渡され、厳しい尋問を受ける。彼女は毒殺を否定し、六皇子も毒に侵されたものの、太子妃の安胎薬を飲んでいないことから、薬自体に毒はなかったと主張する。さらに、六皇子と太子妃が一緒に食べたのは酥餅だけだったことから、新たな疑点が浮上した。
張陸正(ちょうりくせい)は、李重夔(りちょうき)が毒が薬にあると断定していることを指摘するが、陸文昔(りくぶんせき)は宴会の混乱に乗じて酥餅をすり替えるのは容易だったと仮論する。
一方、池に落ちた蕭定権(しょうていけん)は風寒を患い、高熱にうなされる。蔻珠(こうしゅ)と王翁(おうおう)は彼の回復を願うが、張陸正(ちょうりくせい)は陸文昔(りくぶんせき)に拷問を加え、自白を迫る。烙鉄で顔を焼かれそうになった陸文昔(りくぶんせき)は、太子妃の死の最大の受益者は登華宮の人間かもしれないと推測する。
彼女は、太子妃が皇長孫を無事に産めば、蕭定権(しょうていけん)と張陸正(ちょうりくせい)の地位は盤石となり、蕭定棠(しょうていとう)は都に戻る望みがなくなるが、太子妃が亡くなれば張陸正(ちょうりくせい)は中書令になる機会を失い、蕭定棠(しょうていとう)の道が開けると分析する。
さらに、陸文昔(りくぶんせき)は酥餅を太子妃に運んだ宮女に疑いがあると指摘し、その人物を突き止めようと決意する。張陸正(ちょうりくせい)は彼女の言葉を信じないが、利害を考慮して登華宮を捜索することにした。
牢獄に入れられた陸文昔(りくぶんせき)は、兄が編んだ草のイナゴを見つけ、悲しみに暮れる。張紹筠(ちょうしょういん)は陸文昔(りくぶんせき)の様子を見て、拷問のせいで苦しんでいると勘違いするが、彼女の心はすでに傷だらけだった。
蕭定権(しょうていけん)は皇帝に面会し、太子妃殺害事件の捜査期限の延長を願い出る。そこへ趙(ちょう)貴妃貴妃が現れ、登華宮が太子軍に包囲され、面目を失ったと訴える。皇帝はすぐに現場に向かい、張陸正が登華宮を包囲し、すべての宮女を集めて陸文昔(りくぶんせき)に犯人を見つけさせようとしていることを知る。
張陸正は陸文昔(りくぶんせき)の計画を太子に報告する。陸文昔は犯人の顔を見ていないものの、この機会に真相を突き止めようと決意する。蕭定権は陸文昔を信じ、自分が登華宮を包囲したことを公に認める。
激怒した皇帝は、蕭定権に軍を撤退させるよう命じるが、蕭定権は監国令を盾に拒否する。皇帝は蕭定権が権力を欲しがっていると誤解し、彼の襟首を掴んで問い詰める。蕭定権は涙を浮かべ、大切な人を失った悲しみと無力感をにじませる。
一方、陸文昔は宮女たちの手を調べ、赤いネイルを塗った孫内人(そんないじん)が、太子妃に酥餅を運んだ人物であることに気づく。孫内人(そんないじん)は逃げようとするが、張陸正に捕らえられる。宮廷に陰謀が渦巻いていることが明らかになってきた。
第36話感想
第36話は、衝撃的な展開が続く回でした。陸文昔と蕭定権のすれ違いが深まり、陸文昔は絶望的な状況に追い込まれます。しかし、彼女は諦めずに真相を突き止めようと奮闘し、新たな手がかりを見つけます。
特に印象的なシーンは、陸文昔が牢獄で兄の遺品を見つけた場面です。彼女の悲しみが伝わってくるような演技に心が痛みました。また、蕭定権が陸文昔を信じて登華宮を包囲したシーンも感動的でした。
つづく