鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第4話 あらすじ/ネタバレ
動揺する局勢の中、太子・蕭定権(しょうていけん)は全権を託される
不安定な情勢を鎮めるため、皇帝・蕭睿鑒(しょうえいかん)は太子・蕭定権(しょうていけん)に全権を託す。蕭定権(しょうていけん)は重々しい表情で群臣を見回し、忠君愛民を心がけ、己の行いを省みるよう懇願する。事件を公表すれば皇室の恥辱となるため、蕭定棠(しょうていとう)は宗正寺で仮省すべきだと主張。蕭睿鑒(しょうえいかん)は不憫に思うものの、庇護はできず、蕭定権(しょうていけん)の決定を黙認する。
蕭定棠(しょうていとう)の処分に疑問を呈する蕭定権(しょうていけん)
しかし、護衛が蕭定棠(しょうていとう)を連れ去ろうとした時、蕭定権(しょうていけん)は突然声を上げる。呉(ご)内人の証言は司法で検証されておらず、張尚服(ちょうしょうふく)がすでに罪を被ったことから、事件には不審な点があると指摘。張尚服(ちょうしょうふく)が皇室の兄弟仲を裂こうとしている可能性を示唆する。これは蕭定棠(しょうていとう)に対する微妙な赦免であり、周囲を驚かせる。蕭睿鑒(しょうえいかん)は胸をなでおろし、蕭定権(しょうていけん)の判断を称賛。蘆世瑜(ろせいゆ)の願いを受け、春試の後、蕭定棠(しょうていとう)の封藩の準備を進めることを約束する。
蕭睿鑒(しょうえいかん)と蕭定棠(しょうていとう)の対峙、そして呉(ご)内人の衝撃的な秘密
退朝後、蕭睿鑒(しょうえいかん)は蕭定棠(しょうていとう)に白紙の巻物を突きつけ、真相を隠蔽しようとした企みを暴く。蕭定棠(しょうていとう)は言葉を失い、ついに教訓を得る。一方、蕭定権(しょうていけん)は呉(ご)内人を訪ね、衝撃的な事実を明かす。呉(ご)内人は実は張尚服(ちょうしょうふく)の娘であり、本人はそれを知らなかったのだ。残酷な真実を知った呉(ご)内人は後悔の念に駆られるが、覆水盆に返らず、苦しみを受け入れるしかない。
蕭定権(しょうていけん)の洞察力と蕭睿鑒(しょうえいかん)の困惑
顧逢恩(こほうおん)は蕭定権(しょうていけん)がどのようにしてこの秘密を知ったのか疑問に思う。蕭定権(しょうていけん)は、世の中には母性愛ほど無私無欲なものはないと感慨深げに語る。その後、蕭定権(しょうていけん)は偶然、父と蕭定棠(しょうていとう)の心温まる場面に遭遇し、複雑な思いを抱く。蘆世瑜(ろせいゆ)に慰めを求めると、蘆世瑜(ろせいゆ)は冠礼前に事件を報告すべきだと忠告する。しかし、蕭定権にとって蘆世瑜(ろせいゆ)は、冷酷な父よりもずっと大切な存在だった。
蕭定権の策略と春試の再開
紆余曲折を経て、蕭睿鑒(しょうえいかん)は呉(ご)内人が処分しようとした巻物を発見する。しかし、その内容は蕭定権によって巧妙に改変されており、攻撃的な表現はすべて削除されていた。蕭睿鑒(しょうえいかん)は太子の真意が測りかね、策略家なのか純粋なのか困惑する。幸いなことに、蕭定権の冠礼は無事に執り行われ、成人としてより重い責任を負うことになる。
春試が再開され、蘆世瑜(ろせいゆ)、李柏舟(りはくしゅう)、李重夔(りちょうき)が試験監督を務める。彼らは細部まで気を配り、試験場の天井の破損にもすぐに対応し、受験生の安全を確保する。一方、蕭定権は四弟・蕭定楷(しょうていかい)と仲良く過ごし、兄弟の絆を深める。しかし、蕭定楷(しょうていかい)が蕭定権を父のもとへ連れて行こうとした時、趙(ちょう)貴妃貴妃と蕭定棠(しょうていとう)が側にいることに気づく。趙(ちょう)貴妃貴妃は蕭定棠(しょうていとう)の留京を働きかけ、さらに張陸正(ちょうりくせい)の娘を太子妃に推薦しようとするが、蕭定権は国法と家法を理由に断る。
蕭定権と蘆世瑜(ろせいゆ)の師弟の絆
夜が更け、蕭定権は書を持って蘆世瑜(ろせいゆ)を訪ねる。師弟は茶を飲みながら語り合い、楽しい時間を過ごす。蘆世瑜(ろせいゆ)の誕生日に話題が及ぶと、蕭定権は科試で忙しいことを理由にしながらも、師への敬意と感謝の気持ちを隠せない。蘆世瑜(ろせいゆ)は故郷の料理を振る舞いながら、辞官の意思をほのめかす。蕭定権は突然のことに驚き、蘆世瑜(ろせいゆ)の辞表を燃やし、留まるよう懇願する。父が蕭定棠(しょうていとう)を留京させたのは、牽製の意味が込められていることを理解している蕭定権は、蘆世瑜(ろせいゆ)のような忠臣の助けがなければ、未来は困難なものになると訴える。
第4話の感想
第4話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。蕭定権の機転と優しさ、蕭睿鑒(しょうえいかん)の苦悩と愛、そして蘆世瑜(ろせいゆ)の忠誠心と覚悟が描かれ、物語が大きく前進しました。
特に印象に残ったのは、蕭定権が呉(ご)内人に真相を明かしたシーンです。呉(ご)内人が張尚服(ちょうしょうふく)の娘であるという衝撃的な事実を知ったときの彼女の表情は、見る者の心を痛めました。また、蕭定権が蕭定棠を微妙な形で赦免したシーンも、彼の優しさと策略家の側面を垣間見ることができました。
蕭睿鑒(しょうえいかん)の苦悩も、見ていて辛くなるものでした。息子たちへの愛情と皇帝としての責務の狭間で揺れ動く姿は、とても人間味がありました。また、蘆世瑜(ろせいゆ)の辞官の意思を聞いたときの蕭定権の仮応は、彼の蘆世瑜(ろせいゆ)に対する深い信頼と敬愛を感じさせました。
つづく